前回に引き続き、学区環境分析として
「大手ドラッグストアの数と密度」
を分析してみました。
最近のドラッグストアは品揃えが豊富で、スーパーやホームセンター的な位置づけにもなっており、近所にあると非常に便利。
さらに、ドラッグストアは粗利率が高い商品である医薬品を扱っており、その分食品類を安く提供できる構造になっているため、モノによってはスーパーよりも安価に購入することが可能だったりします。
物価高騰が続く昨今では、近所のドラッグストアの有無は生活利便性・満足度に大きく影響を与えるのではないでしょうか。
他の学区環境分析シリーズは以下からどうぞ。
コンビニ数と密度→コチラ
スーパーマーケット数と密度→コチラ
公文式教室数と密度→コチラ
幼稚園・こども園・保育所数と密度→コチラ
小児科の数と密度→コチラ
公園の数と密度→コチラ
名古屋市の大手ドラッグストアの状況について
名古屋には沢山のドラッグストアチェーンがあります。
今回は、以下のチェーン店について、名古屋市内の全397店舗をピックアップして分析しました。
※一部グループで名称が異なるだけの店舗はまとめています。(例:matsukiyoLAB→マツモトキヨシ)
- スギ薬局(115店舗)
- Vドラッグ(58店舗)
- ドラッグスギヤマ(56店舗)
- B&Dドラッグストア(34店舗)
- ウエルシア(33店舗)
- マツモトキヨシ(30店舗)
- ココカラファイン(14店舗)
- サンドラッグ(13店舗)
- アマノ(12店舗)
- コスモス(8店舗)
- クリエイトSD(7店舗)
- ゲンキー(5店舗)
- Zipドラッグ(4店舗)
- ツルハドラッグ(3店舗)
- クスリのアオキ(2店舗)
- ダイコクドラッグ(2店舗)
- ヘルスバンク(1店舗)
なお、可能な限り調剤薬局のみの店舗は除いていますが、除外しきれていない店舗があるかもしれません。
また、特に都市型店舗に多いですが、冒頭で触れたような食品等の幅広い商品を扱っていない店舗もありますが、こちらは除外するのが不可能だったので、そのまま入れてありますのでご留意ください。
それにしても1/4超がスギ薬局とは…デラデザイン連載の分析で多いなとは思っていましたが、本当にすごいですね。
店舗数と分布
まず、上で触れていますが、名古屋市内の大手ドラッグストアの店舗は全部で397店舗存在します。
これを学区のエリアデータと重ねてマッピングすると以下のようになります。
前述の通り、都市型店舗が都心に集中している以外は、地下鉄沿線に集中しているわけでもなく、結構分散しています。
一方で、郊外に行くと空白地帯とも言える”学区にドラッグストアがない”エリアも存在しており、意外と格差があるように見えます。
大手ドラッグストアはどれぐらいあるものなのか?
ここからは具体的なデータを見ていきましょう。
前提として、学区内にどれぐらい大手ドラッグストアがあるのが普通なのか?というイメージをつかむために、全260校の小学校学区内のドラッグストア数をそれぞれカウントし、その割合を出してみました。
上記の通り、約1/4の学区はドラッグストアが学区内になく、複数店舗がある学区も半分以下です。
感覚的には2-3店舗あれば恵まれている、という感じでしょうか。
なお、全体の平均値としては
約1.5店舗/学区
という感じです。(中央値は1店舗/学区)
ドラッグストアの数が多い/密度の高い学区ランキング
ドラッグストアの数が多い学区
まず、単純に学区内にドラッグストアの数が多いのはどこか、というのを出してみました。
結果は以下の通りとなりました。
上でご紹介した通り、”3店舗あれば多い方”という結果そのままです。
1位と2位は都市型店舗が多い影響なので生活利便性とは直結していない可能性もあり、判断が難しいところではあります。
一方で、滝川小など都心から距離がある学区も入ってきていますね。
ドラッグストアの密度が高い学区
各学区は面積が大きく異なるので1km2あたりの店舗数、つまり”ドラッグストアの密度”も計算してみました。
生活利便性を考えるのであればこちらの方が重要だと思います。
ドラッグストア数と同様、飛び抜けている学区は都市型店舗が多いためです。
一方で、やはり藤が丘小など、都心から離れている学区もランクインしています。
1km2あたり3店舗程度あれば、平均すると徒歩10分以内には店舗がある可能性が高く、利便性が高いと言えるのではないでしょうか。
なお、密度の平均値は、約1.5店舗/km2、中央値は約1.2店舗/km2となっています。
人気学区のドラッグストア数と密度の比較
では、当サイトでよく触れている「人気学区」の状況はどうか、というのも分析しましたのでご紹介します。
ドラッグストア数の比較
人気学区におけるドラッグストア数のランキングは以下の通りです。
上記の通り、人気学区だからといってドラッグストアの数が必ずしも多いわけではなく、TOP30に入っているのは4学区しかないです。
このあたりは、デラデザインでもよく触れている、車利用が前提の”The名古屋スタイル”の生活感が影響している可能性はありますね。
ドラッグストア密度の比較
人気学区におけるドラッグストア密度ランキングは以下の通りです。
トップは猪子石小、次いで松栄小と続いていきます。
都心に近い学区が上位に来ているわけではない、という結果で予想外でした。
====
以上、今回は
名古屋の学区環境比較 Part2 ドラッグストアの数と密度
をご紹介しました。
ドラッグストアについては、前回のコンビニと異なり、名古屋の生活に慣れた人であれば、ドラッグストアの密度が高い場所ではなくても「車で行けば良いじゃん!」という感じで、そこまで気にしない要素だとは思います。
一方で、関東など、車利用が前提ではない地区から引っ越してきた方の場合、徒歩圏にドラッグストアやスーパーがある、というのは意外と外せない要素だと思います。
もう少し踏み込むと、こういった要素がマンション等の資産性に与える影響も少しはあるような気がしています。
次回はスーパーで同様の分析を行う予定です。
…データ揃うか心配。
皆様の参考になれば幸いです。










コメント