前々回のコンビニと前回のドラッグストアに続き、学区環境分析として
「スーパーマーケットの数と密度」
を分析してみました。
やはりなんだかんだ言ってスーパーは生活には欠かせません。
正直なところ、名古屋スタイルだと「スーパーには車で行く」という方も多いかと思うので、学区内にスーパーマーケットがないからと言って必ずしも不便、とはいえません。
しかし、高齢化によって免許返納を行う方々の絶対数は増えるわけで、やはりスーパーに徒歩で行ける、タクシーで安く行ける、という価値は高まっていく可能性もあり、資産性の観点からもスーパーの数や密度は重要な要素だと思います。
他の学区環境分析シリーズは以下からどうぞ。
コンビニ数と密度→コチラ
大手ドラッグストア数と密度→コチラ
公文式教室数と密度→コチラ
幼稚園・こども園・保育所数と密度→コチラ
小児科の数と密度→コチラ
公園の数と密度→コチラ
名古屋市のスーパーマーケットの状況について
名古屋には沢山のスーパーマーケットがあります。
しかし、ドラッグストアやコンビニとは異なり、小規模店舗や個人店など、大小様々なスーパーがあります。
今回は大手チェーンを中心に名古屋市内のスーパーマーケット334店舗をピックアップしました。
できる限り全ての店舗を抽出できるよう努力はしましたが、やはり100%漏れなく網羅できていない可能性も残されています。
具体的なチェーン等のリストは記事の最後に掲載しますが、抜け・漏れがある可能性があることにご留意いただき、分析結果を見ていただけますと幸いです。
店舗数と分布
まず、上で触れていますが、今回は名古屋市内のスーパー334店舗をピックアップしました。
これを学区のエリアデータと重ねてマッピングすると以下のようになります。
都心で集中しているエリアが若干ある以外は、結構キレイに分散しています。
また、ドラッグストアと同様、駅の近くに集中しているわけではないですね。
スーパーマーケットはどれぐらいあるものなのか?
ここからは具体的なデータを見ていきましょう。
前提として、学区内にどれぐらいスーパーがあるのが普通なのか?というイメージをつかむために、全260校の小学校学区内のドラッグストア数をそれぞれカウントし、その割合を出してみました。
上記の通り、約1/4の学区はスーパーが学区内になく、複数店舗がある学区も4割未満と、感覚的には2店舗あれば恵まれている、という感じでしょうか。
なお、全体の平均値としては
約1.3店舗/学区
という感じです。(中央値は1店舗/学区)
スーパーの数が多い/密度の高い学区ランキング
スーパーの数が多い学区
まず、単純に学区内にスーパーの数が多いのはどこか、というのを出してみました。
結果は以下の通りとなりました。
前回、前々回と同様、上位には都市部の学区が散見されますが、意外とそうではない学区も多くランクインしています。
スーパーの密度が高い学区
各学区は面積が大きく異なるので1km2あたりの店舗数、つまり”スーパーの密度”も計算してみました。
生活利便性を考えるのであればこちらの方が重要だと思います。
こちらも、上位には都市部の学区も入っていますが、砂田橋小のように都市部とは言えないような学区も上位に入っています。
1km2あたり3店舗程度あれば、平均すると徒歩10分以内には店舗がある可能性が高く、利便性が高いと言えるのではないでしょうか。
なお、密度の平均値は、約1.2店舗/km2、中央値は約1.0店舗/km2となっています。
人気学区のスーパーマーケット数と密度の比較
では、当サイトでよく触れている「人気学区」の状況はどうか、というのも分析しましたのでご紹介します。
スーパーマーケット数の比較
人気学区におけるスーパーマーケット数のランキングは以下の通りです。
上記の通り、人気学区だからといってスーパーの数が必ずしも多いわけではなく、TOP30に入っているのは4学区しかないです。
ドラッグストアと同様、車利用が前提の”The名古屋スタイル”の生活感が影響している可能性はありますね。
なお、スーパーマーケットが無い学区については、マップを確認したところ、どの学区も学区の境界付近にスーパーマーケットがあるため、利便性が極端に低い、ということはないです。
スーパーマーケット密度の比較
人気学区におけるスーパーマーケット密度ランキングは以下の通りです。
トップは河原小、2位は極楽小となっています。
密度を見ると、人気学区でもスーパーが多い学区と少ない学区の差が大きく、特に転勤が多い方などで「車を買う予定がない」という方は近隣にスーパーがあるか確認するのは必須と言えます。
(参考)高級スーパーと地区の特性について
あまり好きな前提じゃあないんですが、”地区の特性”を見る場合、高級スーパーがどこにあるか、というのを見るのは有効です。
当たり前ではあるのですが、その地区にそういう需要があるから高級スーパーが営業しているわけで、高級スーパーがあるエリアは比較的経済的に余裕がある方が多い、と見ることができると思います。
ちなみに、都市部にも高級スーパーが多いですが、こちらは昼間人口が多いことが影響しており、都心部に関してはこの点に注意して見たほうが良さそうです。
ちなみに、今回高級スーパーとしたのは
- FOOD LIBRARY
- 北野エース
- サポーレ
- パントリー
- 紀ノ国屋
- 旬楽膳
- 成城石井
- 明治屋
- フランテ
のチェーンです。
名古屋市内には上記チェーンの店舗は33店舗しかなく、希少価値が高くなっています。
高級スーパーの分布
既述の通り、昼間人口が多い都市部に多いですが、郊外にも散在しており、このあたりのエリアには需要があるようです。
高級スーパーの存在する学区
具体的にどの学区にあるか、というのをまとめると、以下のようになります。
上位に来ているのは都市部の学区ですが、そうではない学区にも高級スーパーはあります。
いわゆる、”人気学区”と呼ばれる場所に多いのではないでしょうか。
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以上、今回は
名古屋の学区環境比較 Part3 スーパーマーケットの数と密度
をご紹介しました。
次回は教育関連データということで、データが揃えば公文の教室数の分析をしてみようと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
(参考)今回ピックアップした主なチェーン
今回ピックアップした主なスーパーマーケットチェーンは以下の通りです。
- マックスバリュ
- フィール
- ヤマナカ
- フランテ
- アオキスーパー
- バロー
- コープ
- タチヤ
- ザ・ビッグ
- フェルナ
- カネスエ
- FOOD LIBRARY
- 北野エース
- サポーレ
- パントリー
- 紀ノ国屋
- 旬楽膳
- 成城石井
- 明治屋
- ピアゴ
- アピタ
- イオン/イオンスタイル/イオンタウン
- MEGAドン・キホーテ
- 平和堂
もちろん、その他小規模店舗、個人店舗もありますが、数が多すぎてキリがないのでご容赦ください…
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