5月から行っている学区環境比較分析ですが、今回は
「未就学児と生活する際の環境比較」
という意味で、保育所・幼稚園・こども園の数と密度について分析してみました。
なお、今回主眼にしているのはキャパシティじゃあなくて、「通園しやすさと選択肢の多さ」です。
(キャパシティを考えると各施設の受け入れ可能数や地区の未就学児の人数の計算も必要ですが、現状そのような統計データがないので、分析が難しかった、という事情もあります。)
“幼稚園などは園バスもあるし、学区内にこだわる必要は無いのでは?”という事も考えました。
しかし、やはり小学校学区内の幼稚園や保育園の方が同一学区に進学する園児は多い可能性が高く小学校に進学した際に”知り合いが居る”というのは親も子どもも精神的負荷が軽くなるケースが多いので、今回の分析にも一定の意味はあると考えました。
他の学区環境分析シリーズは以下からどうぞ。
コンビニ数と密度→コチラ
大手ドラッグストア数と密度→コチラ
スーパーマーケット数と密度→コチラ
公文式教室数と密度→コチラ
小児科の数と密度→コチラ
公園の数と密度→コチラ
名古屋市内にある 保育所・幼稚園・こども園の状況と分析について
現在、名古屋市内にある保育所・幼稚園・こども園はそれぞれ、
- 保育所:452施設
- 幼稚園(公立):21園
- 幼稚園(私立):137園
- こども園:103園
存在しています。
※保育所は名古屋市HPの「名古屋市の保育所等認可施設・事業所一覧」よりピックアップ。ただし、受入可能期間が短いので(概ね2歳まで)家庭的保育事業、事業所内保育事業、小規模保育事業に分類される施設は除外
※私立幼稚園・こども園は「名古屋市私立幼稚園協会」のHPに掲載されている園をピックアップ
※公立幼稚園は名古屋市HPに掲載されている園をピックアップ
分析に関しては、こども園は保育所としての機能も幼稚園としての機能も有するので、以下の2種別で分析しました。
- 保育所+こども園
- 幼稚園+こども園
なお、こども園に関しては、幼稚園型認定こども園、幼保連携型認定こども園、保育所型認定こども園の3種類がありますが、今回の分析では特に区別はしていません。
また、名古屋市の学区境界データは最新のものが公開停止となっているため、少し古いデータを採用しています。
そのため、上志段味小は志段味東小と合算、下志段味小は志段味西小と合算しています。(統合校のなごや小については3校を単純に合算して分析)
保育所+こども園の状況
施設数と分布
上でご紹介した通り、名古屋市には保育所的性格を有する、保育所とこども園が合計で555施設あります。
これを学区のエリアデータと重ねてマッピングすると以下のようになります。
水色でプロットしている保育所は密度の偏りが比較的少なく見えますが、こども園は結構偏りがあるように見えますね。
保育所とこども園はどれぐらいあるものなのか?
ここからは具体的なデータを見ていきましょう。
前提として、学区内にどれぐらい保育所とこども園があるのが普通なのか?というイメージをつかむために、全260校の小学校学区内の施設数をそれぞれカウントし、その割合を出してみました。
上図の通り、約95%の学区では少なくとも1つの施設があり、約65%の学区は複数の施設があります。
一方で選択肢が豊富といえる4施設以上ある学区は15%未満と少ないですね。
なお、全体の平均値としては
約2.1施設/学区
という感じです。(中央値は2施設/学区)
保育所とこども園の数が多い学区ランキング
まず、単純に学区内に保育所とこども園が多いのはどこか、というのを出してみました。
結果は以下の通りとなりました。
ある程度その学区に住んでいるこどもの数に左右されやすいとは思うのですが、比較的人気学区が多いように見えますね。
保育所とこども園の密度が高い学区ランキング
各学区は面積が大きく異なるので1km2あたりの施設数、つまり”保育所とこども園の密度”も計算してみました。
“通園・送り迎えのしやすさ”を考えるのであればこちらの方が重要だと思います。
やはりマンモス校だけあって、単純な施設数でも上位だった名東小が2位に来ていますね。
逆に、西山小は密度という観点では上位に来ていないのは意外でした。
なお、密度の平均値は2.0施設/km2、中央値は1.7施設/km2です。
人気学区における保育所とこども園の数と密度
では、当サイトでよく触れている「人気学区」の状況はどうか、というのも分析しましたのでご紹介します。
保育所とこども園の数が多い学区ランキング(人気学区)
人気学区における保育所とこども園の数が多い学区ランキングは以下の通りとなりました。
同じ人気学区でも上位と下位の差が大きく、保育所・こども園が存在しない学区もあるのが意外でした。
保育所とこども園の密度が高い学区ランキング(人気学区)
人気学区における保育所とこども園の密度が高い学区ランキングは以下の通りとなりました。
こちらも上位と下位の差が大きく、名東小などは1km2あたりの施設数が5を超えていますね。
幼稚園+こども園の状況
施設数と分布
上でご紹介した通り、名古屋市には幼稚園とこども園が合計で261施設あります。
これを学区のエリアデータと重ねてマッピングすると以下のようになります。
現在は私立でも補助が入るようになったので、公立幼稚園と私立幼稚園の負担差はかなり縮まっていますが、念のためプロットを分けています。補助分だけ値上げした私立幼稚園があるという噂もあるし…
幼稚園とこども園はどれぐらいあるものなのか?
ここからは具体的なデータを見ていきましょう。
前提として、学区内にどれぐらい幼稚園とこども園があるのが普通なのか?というイメージをつかむために、全260校の小学校学区内の施設数をそれぞれカウントし、その割合を出してみました。
保育所のケースとは異なり、約1/3の学区では幼稚園・こども園が存在しておらず、複数の選択肢がある学区も1/4に満たないなど、地区による差が大きいという結果になりました。
なお、全体の平均値としては
1施設/学区
という感じです。(中央値も1施設/学区)
幼稚園とこども園の数が多い学区ランキング
まず、単純に学区内に幼稚園とこども園が多いのはどこか、というのを出してみました。
結果は以下の通りとなりました。
意外と”人気学区”と言われる学区が少ないですね。
幼稚園とこども園の密度が高い学区ランキング
各学区は面積が大きく異なるので1km2あたりの施設数、つまり”幼稚園とこども園の密度”も計算してみました。
“通園・送り迎えのしやすさ”を考えるのであればこちらの方が重要だと思います。
こちらも、やはり人気学区は比較的少なく、マンモス校である名東小も23位ですね。
なお、密度の平均値は0.9施設/km2、中央値は0.8施設/km2です。
人気学区における幼稚園とこども園の数と密度
では、当サイトでよく触れている「人気学区」の状況はどうか、というのも分析しましたのでご紹介します。
幼稚園とこども園の数が多い学区ランキング(人気学区)
人気学区における幼稚園とこども園の数が多い学区ランキングは以下の通りとなりました。
こちらは、ともにマンモス校である西山小と名東小がトップ2ですね。
また、人気学区でも幼稚園、こども園がない学区が多いのが意外でした。
幼稚園とこども園の密度が高い学区ランキング(人気学区)
人気学区における幼稚園とこども園の密度が高い学区ランキングは以下の通りとなりました。
====
以上、今回は
名古屋の学区環境比較 Part5 保育所・幼稚園・こども園の数と密度
をご紹介しました。
幼稚園・こども園は人気学区が多く上位に来ているのかと思いこんでいましたが、そうではなかったのが意外でした。
皆様の参考になれば幸いです。
















コメント