今回から数回に分けて、先日ご紹介した”名古屋の人気学区における通勤時間ランキング”の続編である、
「名古屋の人気学区における通学時間ランキング」
をご紹介します。
検索対象となる学校が多すぎる&まとめが少し大変なので
の7回ぐらいに分けてご紹介する予定です。
通勤時間ランキングの記事は以下のリンクからどうぞ。

ルート検索の前提
基本的な考え方
今回は、”子どもが毎日移動する”という内容になるため、大人が対象となる通勤時間よりも少し考え方を変えていて、
- 各小学校からターゲットとなる中学・高校までの所要時間を比較
- 検索はNAVITIMEを使用し”徒歩の少ない順で妥当だと思われるルート”を使用
(必ずしも上位のルートを採用しているわけではない) - 長すぎる徒歩(概ね20分前後)は避けてバスを使う
- ただし朝の渋滞を考慮してバス→バス乗り継ぎは除外
という感じで採用するルートを決めています。
前回は到着地が駅でルートが単純だったため、選択ルートに好みが出る余地があまり無かったのですが、今回はバス→バスの乗り継ぎを除外しているなど、私の好みが色濃く入っています。
そのため、今回の結果はあくまで一例、と捉えていただき、掲示しているルートよりも短かったりするケースもあることにご留意いただけますと幸いです。
また、前回もそうでしたが、所要時間は「小学校から目的地までの時間」を出しているので、最寄り駅に近い場所に住んでいれば最初の徒歩分数やバス時間が短くなるため、それだけ通学時間を削る事が可能です。
もちろん、その分小学校の6年間は通学時間は長くなるので悩ましいところです。
各移動手段の所要時間について
今回は出された検索結果を以下の4種類に分けてグラフ化しています。
- 駅までの徒歩
- バス
- 電車
- 駅から学校までの徒歩
なお、移動は概ね以下の順で進んでいきますが、
- 最寄り駅までの徒歩時間
(ただしバスを使う場合はバス停までの徒歩時間) - (使用する場合)バスの乗車時間
- バス下車ポイントから駅入り口までの時間
- 駅入り口からホームまでの時間
- 目的地の最寄り駅までの時間
- 目的地最寄り駅からの目的地までの徒歩時間
今回はカテゴリ分けのために
- 「駅までの徒歩」は1番と3番の時間の合算
- 「バス」は2番の時間
- 「電車」は4番と5番の時間の合算
- 「駅から学校までの徒歩」は6番の時間
という感じにしています。
分かりづらいのは3と4です。
3は本来分離しても良かったのですが、分かりづらくなるので合算にしました。
4はNAVITIMEでは駅入り口からホームまではほぼ統一して3分とされていますが、この3分は全て「電車移動時間」としました。
そのため、単純な駅間の所要時間よりも概ね3分長い事にご留意ください。
なお、バスのみで到着する場合バス停→目的地までの徒歩や、徒歩のみで到達する場合の徒歩時間は6番に入れています。
それぞれの位置関係
まず、前提として、各小学校と、ランキング化する中高一貫私立校をマップ化してみました。
(聖霊と滝はマップ範囲外のため省略)
意外と市内に住んでいても関わりのない地区の位置関係をご存知ない方も多いかと思いますが、これでなんとなくのどういった場所にあるかや物理的な距離感をイメージできるかと思います。
各学校の通学所要時間
さて、いよいよ結果ランキングです。
東海中学・高校までの所要時間
東海中学・高校は桜通線の「車道」駅から徒歩、というパターンが最も多く、この駅までどう到達するか、というところで差分が生まれています。
検索段階では「千種駅から歩く」というルートも出てきたのですが、駅ホームから20分弱かかる、という事で今回は除外しています。
“千種から歩いている生徒もいっぱい居るから!”
という場合はコメントいただければ修正しますので遠慮なくご指摘ください。
やはり都心に近い学区が強いですね。
また、松栄小、御器所小、川原小といった桜通線沿線の学区も最寄り駅までの徒歩分数が長いだけで、駅の近くに住めばかなり通学時間を短縮可能なところは注目ポイントだと思います。
例えば、御器所小や松栄小の場合、御器所駅との中間地点に住んだと仮定すると、家を出てから30分以内に東海中に到着できることになる、といった感じです。
南山男子
南山男子の場合は鶴舞線「いりなか」駅が最寄りです。
この学校は電車の駅自体は他の選択肢は少ないですが、電車を使わず、徒歩やバスで直接行くパターンが上位に多いのが特徴ですね。
やはり地理的に近いところは徒歩だけだったり、バス+徒歩だけだったりして総じて通学時間が短いですね。
こういうところは現実的には自転車通学だったりすると思うんですが、雨の日は公共交通機関を使うと思います。
名古屋では”東山線が最強”と言われたりしますが、今回は軒並み東山線沿線の学区は時間がかかっており、下位になっています。
これは東山線⇔鶴舞線の乗換は名古屋の東側だと時間がかかる(名城線経由)、というのが関係しています。
また、星ヶ丘からいりなかまでの直通バスも出ていますが、時間がかかるうえ、朝は渋滞していることもあるのでなかなか難しいですね。
名古屋中学・高校
名古屋中学・高校は名城線の「砂田橋」駅からすぐ、という位置にあります。
駅から学校までの徒歩時間が短いので通学時間としては短く見えますね。
当たり前ですが名城線沿線の学区が強く、ここでも都心部に近い学区が上位に来ています。
まとめ
今回の男子校の結果をまとめると以下のようになります。
(平均の短い順です)
平均値にあまり意味が無いような感じがしますが、私立中の場合はどこに行くことになるか分からない部分もあるので、
“どの学校に行くことになったとしても便利な場所”
というのが将来的な資産価値を考えても強いと思います。
そういう意味では、男子校のケースだと東山小や滝川小のような”複数路線が容易に利用できる学区”というのはかなり強いです。
特に名古屋はそこまで電車が密集して走っているわけではないので2路線使える場所は少なく、実際にこうやって所要時間を比較してみるとその強さが顕著に出ると思います。
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以上、今回は、
名古屋の人気学区における通学時間ランキング(私立男子校)
をご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。
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