今回はいわゆる”人気学区”に住んだ場合、公共交通機関で通勤をした場合どれぐらい時間がかかるか?というのをまとめたのでご紹介します。
ちなみに、ここで言う”人気学区”は以下の記事でまとめた学区を対象としています。

対象となる駅と通勤時間の前提
まず、前提として、今回の分析は以下の条件でまとめています。
- 各小学校からオフィス街のある各駅までの所要時間
- 対象となるオフィス街の駅は、名駅・栄・伏見・丸の内
- 検索はNAVITIMEのトータルナビを使用
- 検索条件は「2022年11月9日8時40分に対象駅に到着する」とした
- 可能な限りバスは使用しないが、「徒歩20分以上かかる」「直接バスで到着できる」の2つの場合はバスルートを採用
- 乗換はにかかる時間は電車移動の分数に入っている
- 電車移動の分数には駅到着からホームに移動するまでの時間(概ね3分)が含まれている(そのため、単純な駅間の所要時間とは異なる)
なお、今回は前述の通り
「小学校の近くに住んだら通勤にどれだけ時間がかかるか?」
というのを可視化するのがメインの目的ですが、逆に言えば、
「駅の近くに住んだ場合、その分子どもが徒歩で通学する時間が増える」
という事にもなります。
このあたりは記事後半で少し分析していますが、悩ましいポイントだと思います。
分析結果
名古屋駅までの通勤時間
名古屋駅までの通勤時間は以下の通りとなりました。
当たり前ではあるのですが、名駅までの所要時間は
「都心部に近い」
「東山線/桜通線沿線である」
という2つの条件が揃っていると有利ですね。
また、オレンジ色の徒歩分数が長いところは”駅から学校が遠い”という事でもあるため、前述の自身の通勤時間と子どもの通学時間のどっちを優先するか、というジレンマが出てくるところです。
このあたりは伊勝小や西山小、陽明小あたりが顕著に出ているでしょうか。
栄駅までの通勤時間
栄駅までの通勤時間は以下の通りとなりました。
基本的な傾向は名駅とあまり変わらないのですが、高針小や極楽小は栄までの直通バス(名鉄バス)が出ているので、時間はある程度かかりますが、楽は出来ると思います。
意外だったのが鶴舞線沿線の御器所小で、乗換があるにも関わらず30分未満で栄まで到着しています。
やはりある程度都心に近い+徒歩分数が長くないのは有利に働きそうです。
伏見までの所要時間
伏見駅までの通勤時間は以下の通り。
伏見は鶴舞線と東山線が通っている駅のため、上の2つの駅とい比較すると、御器所小や松栄小、滝川小といった鶴舞線沿線の学区が上位に来ていますね。
相変わらず都心部の学区は強いです。
丸の内までの所要時間
伏見駅までの通勤時間は以下の通り。
東山線沿線の駅が若干順位を落としていますが、意外にも田代小・東山小あたりは上位をキープしており、交通の利便性の高さを表しているのではないでしょうか。
結果分析
結果の羅列だけでは面白くないので、少し分析してみました。
平均通勤時間の比較
目的地4駅までの通勤時間を平均化し、短い順に並べてみました。
実際は、学校からではないので通勤時間は増減すると思いますが、だいたいの目安にはなると思います。
(ちょっと見づらいですが、画像タップ(クリック)で全体像が確認できます)
だいたい小学校から30分以内に到着するところをハイライトしていますが、やはり
「東山線沿線である」
「比較的に都心部に近い」
という2つのポイントを兼ね備えているところが強いです。
また、栄の結果のところでも触れましたが、御器所小は鶴舞線+桜通線沿線という東山線沿線ではないところに位置していますが、4駅のどこにも30分以内で到着できるという結果になりました。
名古屋は東山線沿線が強い、というのは良く言われますが、こういったエリアもある、というのは分析してみないと分からないので興味深かったです。
各学区の最寄り駅と徒歩分数
前提条件でお伝えしている通り、今回の分析では
「各小学校から通勤したと仮定した場合の時間」
です。
実際には小学校から少し駅に近い場所に住むケースが多く、今回の徒歩分数は長めに出ていると思います。
と、言うことで、今回の検索にて出てきた各小学校の最寄り駅とそこまでの分数もまとめてみました。
なお、繰り返しになりますが、徒歩分数には「駅に到着してからホームまでの時間(概ね3分程度)」も含まれている事にご留意ください。
(こちらもちょっと見づらいですが、画像タップ(クリック)で全体像が確認できます)
上記画像でハイライトしているのは徒歩分数が13分以下のところです。
これは、駅と学校から中間地点に住んだと仮定し、駅からホームまでの3分を除いた場合概ね「駅まで5分」となる場所を想定しています。
こういった場所は、
「通勤も小学校通学も徒歩負担が少ない環境が両立できる可能性が高まる」
という場所で、やはりお値段が張る場所が多く、ちゃんと価格に反映されているんだな、というのがデータからも確認できた形です。
特に東桜、御器所、滝川などは複数駅が該当する立地となっているのは流石だな…と感心しました。
まとめ
繰り返しになってしまいますが、今回の分析では、よく名古屋で言われている
東山線沿線の強さというのが再確認できた
という形になりました。
ただ、この結果だけで優劣が決まるわではなく、住居選びは周辺環境を総合的に考える必要があります。
当然、名古屋には
「普通に車通勤だから関係ない」
という方も多いと思いますし、今回上位ではなかった場所も、
「名古屋インターが近くて車生活の利便性が高い」
といった場所も多いです。
一方で後半で示した駅徒歩分数や主要駅までの時間、距離感は、将来的な資産価値に影響を与える部分でもあるので、そういった事を重要視する場合には大切な要素となることは否定できないです。
(資産価値で住所を選ぶのは個人的にはあまり好きではないですが)
そのため、
- 転勤等が多いので車を買うつもりがない
- 将来の資産性を考えた住居選びがしたい
といったパターンの場合に今回の分析は重要度が上がってくる内容ではないでしょうか。
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以上、今回は、
人気学区の通勤時間まとめ
についてご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。
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