名古屋の人気学区における通学時間ランキング(まとめ)

今日は以前からご紹介している”名古屋の人気学区における通学時間ランキング”のまとめです。

これまでご紹介してきた記事のリンクは以下の通りです。

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位置関係のおさらい

さて、以前中高一貫私立と市内上位公立高校の位置関係は別々にマップ化しましたが、今回それを1枚にまとめてみました。

名古屋市内の上位私立中、上位公立高校の位置関係

別々のマップでもはっきりしていましたが、基本的に人気学区だったり、中高一貫私立だったり、上位公立高校は名古屋の東側にあります。
地下鉄路線で言うと、桜通線を境に北東側にある場合がほとんどです。

また、「都心部に近い」と言えそうな立地なのは、

  • 東白壁小
  • 山吹小
  • 東桜小
  • 金城学院中
  • 東海中
  • 明和高校

ぐらいでしょうか。

中高一貫私立・上位公立高校通学時間ランキング

いよいよ本題。
これまで以下の通り、中高一貫私立と上位公立高校の通学時間を比較してきました。

人気学区から私立中高一貫校までの所要時間一覧

名古屋の人気学区から公立高校までの通学時間ランキング(データ)

これを全て合わせて平均値を取ると、結果は以下のようになりました。

名古屋の人気学区の通学時間ランキング

毎回言っていますが、実は平均値にあまり意味はないのですが、順位をつけないといけないので…
と、言いつつ、住居選びの際は子どもがどの学校に進学するか確定しているケースの方が少数派だと思うので、上記グラフの上位の場所を選んでおけば、色々な進路に対して苦労が少ない可能性が高いと言えると思います。

せっかくなので上位5つの詳細を見て、利便性が高くなる要因を確認したいと思います。

上位エリアの詳細

田代小

基本的には、

  • 最寄り駅は東山線「覚王山」駅で徒歩約8分
  • バスで直接行ける学校も多い
  • 状況によっては本山駅まで歩くケースもある

といった感じ。

ベースとなる最寄り駅が東山線で利便性が高いという事に加え、南山女子など、東山線沿線ではない学校もバスで直接行けるなど、地下鉄以外の選択肢を持っているのが強み。
実は今回対象としている私立中や公立高校は東山線沿線の学校がそこまで多いわけではないのですが、バスで行ける場所が多く、全般的に乗換回数も少なかったですね。

トップとなったのは「椙山まで徒歩6分」反則級の結果があったのも影響しています。

東山小

東山小は

  • 最寄り駅は東山線・名城線「本山」駅で徒歩約8分
  • ほとんどのケースで本山駅を使う
  • 徒歩だけで行ける学校は存在しない

といった感じ。

公立のまとめでも触れましたが、東山小は「オールマイティ」なイメージで、どこに行くにも極端に長時間となることが少ない優等生ですね。
やはり、ベースとなる最寄り駅が本山で、東山線と名城線の2路線使えるのが最大のポイント。

名古屋市東側の公共交通の弱点は南北移動の難しさですが、名城線が容易に使用出来るためこの弱点はこのエリアには無関係なのが強いです。

星ヶ丘小

東山小は

  • 最寄り駅は東山線「星ヶ丘」駅で徒歩約8分
  • ほとんどのケースで星ヶ丘駅を使う
  • 徒歩だけで行ける学校が2校存在する(菊里と淑徳)

といった感じ。

正直、星ヶ丘小は徒歩だけで行ける2校の存在が大きいですが、その他の学校も長時間かかる事は少ないです。
これは、星ヶ丘駅はバスのターミナル駅でもあるため、電車で到達しにくい場所(天白高校や名東高校)にも容易に対応できる、という強みに繋がっています。
地下鉄ではないですが、2路線使用できるのと同じぐらい、通学時間の短縮に寄与しているのではないでしょうか。

東桜小

東桜小は

  • 最寄り駅は東山線「栄」駅(徒歩約8分)か桜通線「高岳」駅(徒歩約10分)の2つ
  • 状況に応じて上記2駅に加え、バスも使う
  • 徒歩だけで行ける学校は無し

といった感じ。

東桜小は交通手段の豊富さがポイントで、東山線、桜通線、バスに加え、状況によっては名鉄瀬戸線も利用できます。
傾向としては東山小と似ており、極端に通いやすい学校はないものの、南北移動を苦にしない事もあってか安定していますね。

難点は都心で住む場所が少ない&高額なこと。

自由ヶ丘小

自由ヶ丘小は

  • 最寄り駅は名城線「自由ヶ丘」駅(徒歩約8分)
  • ほとんどは上記の駅を利用するが、一部バスも使う
  • 乗換回数が少ない傾向

といった感じ。

正直、失礼ながらこのエリアが上位に来たのはかなり意外でビックリしました。
どちらかというと、中高一貫私立の通学時間が総じて短い傾向でした。

ポイントとなっているのは最寄り駅が名城線のため、南北移動の容易に可能なことと、それに起因する乗換の少なさ。
基本的に南北移動が必要となってくると、名城線を経由する必要があるため乗換回数が増える(=通学時間が伸びる)のですが、その心配が少ないのが強みだと思います。

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通学に関わるポイント

上記から、大事になってくるのは

  • バスも含めた移動手段が複数あること
  • 南北移動が容易であること
  • 最寄り駅までの徒歩時間が短いこと

の3つが重要なのではないでしょうか。

詳細分析のパートでは触れていませんが、実は上記5エリアの最寄り駅までの徒歩分数は概ね10分以内となっています。
これは今回検討対象としたエリアでは最短に近く、小学校が地下鉄駅に近い、という特長が共通しています。(徒歩10分以上かかるエリアも多いです)

そして繰り返しになりますが、南北移動の容易さは結構重要、という事も今回の分析をして初めて実感しました。

駅までの徒歩について

今回の分析では
「各エリアの小学校から目標となる中学、高校までの移動時間」
を分析しましたが、当然小学校に住むわけではないので、実際に住む場所によってこのランキングも変動します。

具体的な徒歩分数は各詳細記事をご確認いただければと思いますが、今回の対象エリアだと、

  • 表山小:徒歩約13分(八事駅)
  • 滝川小:徒歩約10分(八事日赤駅)/13分(いりなか駅)
  • 見付小:徒歩約12分(本山駅)

あたりは、ある程度駅の近くに住むことによって「複数路線」「容易な南北移動」の2点を達成することが可能となるため、上位エリアと遜色ない通学時間となる可能性が高そうです。

ただ、駅近くに住むということは「小学校の通学時間が長くなる」という事でもあるので悩ましいところですが…
(通勤時間も短くなりますけどね)

===
以上、今回は
名古屋の人気学区における通学時間ランキング(まとめ)
をご紹介しました。

長期シリーズにお付き合いいただきありがとうございました。

皆様の参考になれば幸いです。


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