今回は大手中学受験塾の合格実績推移について、2023年の最新データが揃いましたので更新データをご紹介します。
2024年の最新データを反映した新記事を公開しました。
最新データは以下の記事からどうぞ。

最近中学受験ネタばかりで申し訳ないですが、そういう時期、ということでご容赦ください…
女子校編と共学校編+全体まとめは以下をご確認ください。


前提条件の注意点
合格者数が多い塾=優秀な塾ではない
通常、子育て情報局では合格数の単純比較は控えています。
というのも、各塾は規模が全く異なるため、合格者数のみを出してしまうと誤解を生む危険性があるからです。
しかし、生徒数が非公表である以上、合格数しか出しようがない、というのが現状です。
そのため今回は、以下の3点を充分ご留意いただけますと幸いです。
- 各塾の生徒数(受験者数)は大きく異なるため合格者数の数そのものの比較にあまり意味はない
- 上記の関係から、合格者数が多い塾=優秀な塾ではない
- 見るべきは推移の傾向で、合格者数が増加傾向か否かである
また、
「各中学受験塾の合格者数の数字は1年間限定で公開され、次年度のテストが終わると消されてしまう」
という状況に対して後年のためにデータを残す、という意味もあります。
柔軟な対応の有無と受験生から選ばれているかが大事
上記ポイントに「合格者数が増加傾向にあるか否かが大事」と書いていますが、これは、
- 刻々と変化する受験環境に対して柔軟な対応が出来ているか
- 受験生から選ばれているか(シェアを伸ばしている)
という事に繋がるためです。
というのも、各塾のカリキュラムが各校の合格に役立っているか・求められているものの変化に対応出来ているかどうかは、合格者数が伸びているか否か、というところが判断基準の1つになりますし、合格者数を伸ばすための母数(=受験生数)は受験生から選ばれないと伸びていきません。
以前、塾に年間支払う金額のイメージをまとめました(4年・5年)が、塾を選ぶ側も安い金額ではないことは分かっているので、それなりに調べた結果、ちゃんと理由があって選ばれている、と考えることが出来ますので、合格者数が増加傾向にあるか否かが大事だと考えています。
今回対象とする塾と学校
今回対象とする塾と学校は以下の通りです。
なお、推移を見るのは
2013年~2023年
としました。
ただ、2018年の名進研の合格者数データがどうしても見つからず、そこは破線でつなげています。
申し訳ございません。
対象とする塾
名古屋には中学受験塾が沢山ありますが、今回は大手とされる
- 日能研
- 名進研
- 馬渕教室
- 浜学園
の4つを対象としました。
各塾の教室数の推移
既述の通り、各塾の生徒数(受験者数)は不明ですが、教室数の推移は過去のデータから分かっているので、参考としてご紹介します。
昨年までは名古屋市内の教室数を掲載していましたが、県外受験者もそれなりに居るので東海地区にある教室に対象を変更しました。
引用元:各塾における以下のページの教室数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※上記校舎数は各年の教室数であり、新規開校のタイミングによっては合格数の母数とリンクしない可能性があるので注意
現時点(2023年2月)の教室数は
- 名進研:37教室
- 日能研:18教室
- 浜学園:8教室
- 馬渕教室:5教室
といった感じ。
今年、新規開校する教室がある、という噂も聞くので、来年は教室数の変動がありそうです。
対象とする学校
今回は男子校編ということで、
- 東海中
- 南山男子
- 名古屋中
の3校を対象としました。
本当は名古屋中はスカラー合格数も比較したいところですが、塾によってスカラー合格数の公表が無かったりするので、単純な合格数のみにしています。
主要私立中学の合格実績推移
東海中
引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出
男子における最難関である東海中の合格実績は上記の通りとなりました。
東海中に対応したクラスは各塾が最も力を入れるところでもあるので、ハイレベル分野における各塾の実力が出るのではないかと思います。
ザックリとまとめると、
- 名進研は下落傾向を止められず、ここ10年でワーストの合格数
- 日能研は昨年よりは下がったものの、それでも過去2番目に良い実績
- 浜学園、馬渕教室は順調に合格数を伸ばしており、特に馬渕教室の勢いがすごい
といった感じです。
名進研は合格数は下落傾向ですが、Sクラス(※)の東海・南山女子・滝の合格率が95%だったようで、昨年に続き、高い合格率をキープしているようです。
ここをどうアピールしていくか、というところが今後の実績推移に大きく影響を与えそうです。
※名進研の最上位クラスで、認定者は南山女子・東海・滝の3校に合格できなければ返金するという制度がある
引用元:名進研ホームページより
日能研は昨年の実績がかなり良かったので、昨年と比較すると合格数が減っていますが、それでも過去2番目に良い実績を残しており、名進研との差を広げています。
一方で、浜、馬渕の勢いがすごい事を考えると、来年、再来年が勝負どころではないでしょうか。
浜学園、馬渕教室は前年から引き続き合格数を増やしており、特に馬渕教室の伸びが非常に大きくなっています。
既述の教室数を考慮に入れると、合格率は他の2塾よりも高い可能性が非常に高く、トップ層に対する強さが現れています。
もちろん、浜学園と馬渕教室(特に馬渕教室)は入塾テストのハードルが高く、入塾時点でポテンシャルの高い生徒の割合が高いので、当然と言えば当然ですが、それでもこの勢いを継続できているのは特筆すべきポイントだと思います。
南山男子
引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出
東海に比べると合格者数の絶対数が少なく見えますが、これは大手塾以外が多いわけではなく、南山男子は東海に比べると募集数が少なく、さらに余剰合格者が少ない(定員以上の合格者をあまり出さない)事が関係しています。
ザックリとポイントをまとめると、
- 2022年にトップとなった日能研が今年もトップの合格数をキープ
- 昨年大きな伸びを見せた浜学園の合格数は一昨年の水準に戻った
といった感じです。
昨年、ついに日能研が名進研の合格数を抜いた南山男子ですが、今年もトップは日能研でした。
名進研もここ数年合格者が減少傾向でしたが、今年は合格数を増やしています。
日能研には及ばなかったものの、良い傾向だと思います。
浜学園は昨年の合格実績がとても良かったので、今年の合格者数がどうなるか注目していましたが、大きく合格者数を減らしています。
ただ、これは必ずしも悪い傾向、というわけではなく、
「昨年よりも東海中を狙える生徒の割合が高く、結果として南山男子の受験者数(≒合格数)が減少した」
と考える事もできます。
実際の事情がどうだったかは分かりませんが、東海中と南山男子が併願不能なこと、今年の浜学園の東海中合格者数が増加していることを考慮に入れると、この結果の捉え方は変わってくると思います。
馬渕教室は微増、という感じで、例年通り絶対数も多くありません。
そもそも馬渕教室のメインターゲットはこの層ではない、というのがハッキリ出ているのだと思います。
名古屋中
引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出
こちらはやたらと合格者数が多いように感じますが、名古屋中は受験日程が比較的早い上、日程が被っている学校がなく、東海地区で中学受験をする男子の多くが名古屋中を受験する関係で、定員よりも大幅に合格数を出すためです。
ザックリとポイントをまとめると、
- 4塾ともほぼ横ばいで大きな変動はなし
- トップの合格数は日能研で若干名進研との差が縮まっている
といった感じです。
名古屋中は偏差値が一定以上の生徒のほとんどが受験する学校なので、この結果からは、
日能研R4偏差値が50前後の生徒数はここ数年は各塾大きな変化はない
と言えるのではないでしょうか。
また、昨年も書きましたが、もう少し長い期間で考えると、
環境が変化する中で合格者数を大きく伸ばしている
という事が重要です。
以前ご紹介した通り、名古屋中は近年偏差値が上昇しており、難易度も上昇しているという変化が起こっています。
この変化に対してここ10年で合格者数を伸ばしている、というところで対応力の高さが表面化しているのではないでしょうか。
ちなみに、スカラー合格(いわゆる特待生合格)数は浜学園と馬渕教室で数字が出ており、
浜学園:30人
馬渕教室:17人
という数字になっています。
====
以上、今回は
[2023年]大手中学受験塾の合格実績推移(男子校編)
についてご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。









コメント