2022年の中学受験は2月6日の受験、2月9日の合格発表を持って一段落しました。
受験生ならびに保護者の方、昨今の厳しい状況の中でお疲れさまでした。
良い結果となったことを祈っております。
当サイトでは度々
最初から中学受験という選択肢を考えないのはもったいない
と書いています。
今回は適性を見るためにまず1年間中学受験塾に通わせてみる
と考えた場合、1年間でどの程度の費用が発生するかのイメージを作ってみました。
費用の前提
正直なところ、中学受験にかかる費用は塾によって大きく異なります。
そのため今回は、費用が最もリーズナブルであると言われる
日能研の4年生時にかかる費用
を出してみました。
また、金額については年によっても多少変動します。
今回は2021年に公表されていた数字を使っていますが、年が変わると金額が変わる可能性があることにご留意ください。
今回の内容をまとめると以下のようになります。
- 日能研4年生の標準的な年間費用は約51万円
- 日能研入塾時の初期費用は12万円かかる
- 月次で見ると6月、7月、12月の出費が大きい
実際の年間費用
合計すると
約51万円/年
かかる事になります。
月平均4.3万円弱、という費用をどう見るかは人によって異なると思いますが、「ちょっとやってみよう」という意識で手を出しづらい金額だと思います。
後述しますが、特に教材費やテスト費は最初に支払いがあるので、序盤の負担金額は大きく感じます。
入塾時にかかる費用
いわゆる「入会金」と言われるものはそこまで高くはないです。
2021年の場合、4-6年生であれば
入会金は22,000円
でした。
なお、日能研の場合、この入会金はOB/OGの割引があり、過去に日能研に通っていた方が子供を通わせる、といった場合に割引になります。
東海地区の日能研は河合塾グループの「日能研東海」ですが、過去に関東などの他地区の日能研に通われていた場合も対象です。
運営主体が異なるうえ、10年以上過去の在籍状況をどうやって調べるのかちょっと疑問ですが、とにかく対象である、とのことでしたので、該当する方は申し出てみると良いと思います。
授業等でかかる費用
4年生時にかかる費用は
- 授業料
- 教材費
- テスト費
- 運営費
- 春・夏・冬期講習費
の5つです。
授業料以外の費用も安くはなく、特に教材費・テスト費・長期休暇時の講習は一気に出費額が増えるので負担が大きく感じます。
これらを合計すると48.5万円/年かかります。
詳細は以下の通りです。
授業料
授業料は
約2.1万円/月
といった感じです。
4年生は8月を除く11ヶ月分支払うので、
約23万円/年
程度の費用が授業料としてかかることになります。
厳密に言えば2科目だけだと安かったりするのですが、あまりメジャーな選択肢ではないので割愛します。
なお、最上位クラスであるZクラスの場合は約1万円/月の追加費用がかかります。
教材費
教材費は
前期:約3万円
後期:約2.7万円
となっており、
約6万円/年
程度のイメージです。
なお、最上位クラスであるZクラスの場合は約3千円/期の追加費用がかかります。
テスト費
テスト費は
- 育成テスト費
- 公開模試費
の2種類があります。
それぞれ、前期・後期で
育成テスト:3.3万円+3万円=6.3万円/年
公開模試:1万円+1.7万円=2.7万円
といった感じです。
合計すると9万円/年がテスト費用ということですね。
運営費
あまり大きな金額ではないですが、前期・後期で運営費がそれぞれ3千円+2千円かかります。
合計すると0.5万円/年が運営費ということです。
春・夏・冬期講習費
長期休暇時には特別講習が行われ、それぞれ授業料とは別に費用が発生します。
それぞれ、
- 春期講習:約1.5万円
- 夏期講習:約6万円
- 冬期講習:約3万円
といった感じで、
約10万円/年
がかかる、というイメージですね。
その他の付加費用
4年生の場合は大きな追加費用はないですが、強いて言うなら、認定を受けた人が任意で参加できる「G講座」というものがあります。
この費用が
前期:3.8万円
後期:3.4万円
かかってくるので、このG講座を受講する場合は
7.2万円/年が追加
になります。
今回、G講座に関しては、そもそも認定(偏差値60超え目安)を受けないと参加できないもので、該当者が少ないと思うので費用には入れていません。
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どういう支払い方になるのか
年間費用は上記の通りですが、実は重要なのは
月々どういったスケジュールで支払があるのか?
というところだと思うので、そこもイメージを作ってみました。
実際に私が払った費用をベースにしているのである程度正確だとは思います。
出ていく金額が大きい月は
- 入塾時:上期教材費/テスト費
- 6月:夏期講習
- 7月:下期教材/テスト費
といった感じで、5年生も続ける場合は12月の出費も大きいです。
実際に月次で確認してみると、入塾時の出費が大きいので冒頭で言ったような
「試しに通わせてみる」
という行動を取るのは難しいかもしれませんが、個人的には1年間通ってみて、中学受験に向いているか向いていないか試してみる意味はあると思います。
今回は以上です。
皆様の参考になれば幸いです。
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