今日は前回の続きで、中学受験における偏差値と大学合格実績の最新情報共学校編をご紹介します。
以前ご紹介したこちらの記事では大学合格実績が2020年4月入学者の入試に対する数字でした。
今回、各学校の2021年4月大学入学者の進学実績が揃ってきましたので、情報更新をさせていただきます。
全部で5回を想定しており、
Part1:私立男子校
Part2:私立女子校
Part3:私立共学校 ※今回
Part4:公立高校
Part5:まとめ
といった形にする予定です。
2022年の実績が出てきたので、最新データを順次更新しています。
・医学部への進学実績

・中高一貫私立校の進学実績(男子)

・中高一貫私立校の進学実績(女子)

なお、名古屋子育て情報局では、生徒数が異なる学校の比較において絶対数のみを紹介するのは正しい分析とは言えないと考えており、生徒100人あたりに換算した数字も必ず併記するようにしています。
ここでちょっと謝らなければならない事がありまして、今回のシリーズを書き始めた際には気づかなかったのですが、
「愛知高校の進学実績が現時点で更新されていない」
という事が分かりました。
完全に油断していた私が悪いのですが、名古屋から通学できる私立共学校のNo.2の実績が古い情報であるというのは結構記事として致命的で、少し更新を遅らせることも考えたのですが、これ以上遅くなっても良くないので、愛知高校は一旦昨年の数字で記事をアップし、公式ホームページの進学実績が更新され次第、記事を更新することにしました。
記事を更新したら名古屋子育て情報局のTwitter等でお知らせします。
今回の内容をまとめは愛知高校のデータが揃ったら改めて記載します。
詳細は以下をご確認ください。
偏差値と進学実績の結果
本記事の各数字は以下の前提で記載しています。
- 2021年8月19日時点の最新情報
- 大学合格実績は2021年4月に大学に合格した人の実績
- 中学の偏差値は2021年4月に中学に入学した人の実績
- 各学校の実績情報の元データはページ最下部に掲載したものより作成
- 各学校の1学年人数は基本的に中学の募集人数+(ある場合は)高校の募集人数
ただし、公式ホームページにて高校3年生の人数が明言されているものはそちらを採用
旧帝大+一橋+東工大
結果は以下の通りとなりました。
引用元:以下の各ホームページ掲載情報・配布資料より作成
滝高校実績:こちら
愛知高校実績:こちら
春日丘実績:こちら
愛工大名電実績:こちら
日能研偏差値:こちら
名進研偏差値および実質倍率:名進研配布資料「名進研中学入試データ集2021」より
旧帝大+一橋+東工大の結果は上記の通りで、滝高校が最も良い結果なのは予想通りでしたが春日丘高校の実績が愛知高校を超えていて中学入学時の偏差値を逆転していました。
中部大学春日丘中学は以前の学校紹介では書いていませんでしたが、勉学に対する手厚いサポートが特徴の学校となっており、6年間の地道な積み上げで進学実績を伸ばしていると思われます。
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MARCH以上関東私大
結果は以下の通りとなりました。
引用元:以下の各ホームページ掲載情報・配布資料より作成
滝高校実績:こちら
愛知高校実績:こちら
春日丘実績:こちら
愛工大名電実績:こちら
日能研偏差値:こちら
名進研偏差値および実質倍率:名進研配布資料「名進研中学入試データ集2021」より
関東私大に関しては、滝高校がトップですが、早慶上理は旧帝大と同様、春日丘の中学受験組実績が愛知高校の実績を超えています。
MARCH以上、という括りにすると愛知高校は(2020年の結果ですが)進学実績が良く、滝と大きな差がない状況となっています。
逆に言えば、滝高校の南山男子、名古屋、愛知淑徳といった日能研R4偏差値50前後の学校とほぼ同等と考えると、滝高校の結果は物足りないかもしれません。
関西難関私大(関関同立)
結果は以下の通りとなりました。
引用元:以下の各ホームページ掲載情報・配布資料より作成
滝高校実績:こちら
愛知高校実績:こちら
春日丘実績:こちら
愛工大名電実績:こちら
日能研偏差値:こちら
名進研偏差値および実質倍率:名進研配布資料「名進研中学入試データ集2021」より
こちらも春日丘の中学受験組実績が健闘しており、愛知高校を超える結果になっています。
もちろん、トップは滝高校ですが、南山男子、名古屋、愛知淑徳と同等になっているところは気になります。
その他特記事項と参考データ
滝高校
滝の場合は生徒100人あたりにおける旧帝大+一工の合格数合計が22程度と、南女と同等、東海の約半分となっています。(南女が22.5/東海が42)
東海の実績はかなり突出しているので別格と考えた場合、南女と同等と考えると難関国公立大学の合格実績は受験中学受験時の偏差値をある程度反映している実績と考えることができます。
ただ、既述の通り難関私立大学の実績はどちらかと言うと南女や東海よりも南山男子、名古屋、愛知淑徳に近いです。
上記のことから、21年の滝は国公立志向が強い学年だった、と言えるのではないでしょうか。
来年以降、この傾向が続くようなら学校としての傾向とも取れるので、継続して注視していきます。
滝高校実績使用データ
引用元:滝高校公式ホームページより
愛知高校
愛知高校は実績データが古いので、更新されたら改めて詳細を書きます。
現時点で言えるのは滝と逆で、難関国公立大学よりも難関私立大学の方が実績が良く、どちらかと言うと20年は私学志向だったのではないでしょうか。
愛知高校実績使用データ
データが古かったため割愛します。
公式ホームページが更新され次第掲載します。
中部大学春日丘
春日丘は、中学受験組が進む「啓明コース」は春日丘高校のなかで最も勉学に力を入れたコースで、ホームページで名言はされていないので真偽は不明ながら部活動に制限がかかっているという口コミが多数見られるほど勉強中心のコースです。
その実績は高校入学組と比較しても高く、中学受験組のみの実績が公式ホームページに公開されています。
とにかく、中学から春日丘に通う生徒はかなりキッチリと勉学に勤しみ、実績をあげているのは間違いなさそうで、中学受験時の偏差値から6年間の積み上げでかなり伸ばしている印象です。
なお、令和4年度入試より、啓明コースには高校から入ることができなくなるそうです。

中部大学春日丘使用データ
引用元:中部大学春日丘中学公式ホームページより
愛工大名電
愛工大名電の場合は中学受験組は高校で全員普通科の特進クラス、進学クラスに進学するのが通常の流れのようで、大学進学実績も中学受験組のみ切り出して中学のホームページに載っています。
ただ、中学受験組は100人程度と人数が少なく、年度によるブレも大きいので、数年間の実績を平均化した実績を見たほうが良いかもしれません。
(今後時間があれば実施します)
愛工大名電高校実績使用データ
引用元:愛工大名電中公式ホームページより
今回は以上です。
皆様の参考になれば幸いです。
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