今日は前回の続きで、公立高校の大学合格実績の最新情報をご紹介します。
公立王国とも言われる名古屋における高等学校ですが、実際のところ私立と比較してどうなのか?という疑問を解消するため、今回はその第一歩として公立高校の進学実績を調査しました。
全部で5回を想定しており、
Part1:私立男子校
Part2:私立女子校
Part3:私立共学校
Part4:公立高校 ※今回
Part5:まとめ
といった形にする予定です。
Twitterでご指摘を受け、普通科でない人数を除外して数字を更新しました。
対象は、
旭丘高校:美術科40人
一宮高校:ファッション創造科40人
明和高校:音楽科40人
千種高校:国際教養科80人
です。
千種高校の国際教養科はかなり迷いましたが、やはり普通科で揃える事にしました。
上記の変更により、公立高校の実績は全て普通科の実績という事になります。
なお、名古屋子育て情報局では、生徒数が異なる学校の比較において絶対数のみを紹介するのは正しい分析とは言えないと考えており、生徒100人あたりに換算した数字も必ず併記するようにしています。
また、前回と同様、一部の学校においては進学実績が更新されていない可能性が高い状況となっています。
(更新日が2021年4月と記載されているのに、進学実績が2020年とかR2年とか書いてある学校がありました。)
この学校については恐らく次の更新が来年になる可能性が高いと思われるので、次回以降もこのまま1年遅れの数字を使おうと思っています。
今回の内容をまとめると以下のようになります。
- 公立王国と言われるだけあって今回調査した上位校は中学受験をする私立校と遜色がないか、それ以上の実績を残している
- 特に旭丘高校の実績はダントツに良く、他校を圧倒している
- 旧帝大+一工の実績は総じて高く、ほぼ偏差値通りである
- 難関私立大学の実績も充分高いが、21年は菊里高校などの一部の学校は特に難関私立大の実績が良かった
詳細は以下をご確認ください。
偏差値と進学実績の結果
本記事の各数字は以下の前提で記載しています。
- 2021年9月1日時点の最新情報
- 大学合格実績は一部を除き2021年4月に大学に合格した人の実績
- 高校の偏差値は2021年4月に中学に入学した人の実績
- 各学校の実績情報の元データはページ最下部に掲載したものより作成
- 各学校の1学年人数は基本的に中学の募集人数+(ある場合は)高校の募集人数
ただし、公式ホームページにて高校3年生の人数が明言されているものはそちらを採用
なお偏差値についてはこれまでの中学受験校で使用していた偏差値と互換性が無いことにご注意ください。
これは、偏差値算出における母集団が決定的に異なることによるもので、例えば日能研のR4偏差値は「中学受験をする全国の生徒」を母数にしていますが、高校受験の場合はそうではありません。
今回、高校の偏差値は佐鳴予備校のデータをベースに作成されている「リセマム」という以下のサイトのデータを使用しました。
このサイトは公立も私立も同じ基準で書かれており、イメージが付きやすいため採用しました。
例えば、名古屋の公立高校のトップである旭丘高校の偏差値は62ですが、中学受験でも登場する学校を見ると、
東海高校偏差値:67
滝高校偏差値:62
名古屋高校(分離選抜)偏差値:55
愛知高校(普通・選抜)偏差値:55
となっています。
このあたりの数字感を頭に入れて、偏差値と実績を見るのが良いのではないでしょうか。
旧帝大+一橋+東工大
結果は以下の通りとなりました。
引用元:以下の各ホームページ掲載情報・配布資料より作成
旭丘高校実績:大学入試全記録 2021年度版 (サンデー毎日 増刊) より
一宮高校実績:こちら
明和高校実績:こちら
菊里高校実績:こちら
向陽高校実績:こちら
瑞陵高校実績:こちら
千種高校実績:こちら
偏差値データ:リセマム「愛知県 高校偏差値一覧 2020年度 公立校」より
こちらはほぼ偏差値通りといった感じですが、向陽高校が菊里高校を超えているなど、少し偏差値通りではないところもありました。
やはりNo.1と名高い旭丘高校の実績は頭一つ抜けている感じで、旧帝大+一工合計の生徒100人あたり合格数が40を超えているのは旭丘高校以外では東海高校しかありません。
特に東大・京大の実績はかなり良く、他校とは大きな差があります。
また、偏差値的にはそこまで大きく変わらない向陽⇔瑞陵/千種間の実績差が大きいのも注目ポイントだと思います。
とはいえ千種高校でも実績としては充分高く、やはりここは全教科を満遍なく勉強しなければならない高校受験と、国公立大学で受験する共通テストの相性の良さが出ているのではないでしょうか。
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MARCH以上関東私大
結果は以下の通りとなりました。
引用元:以下の各ホームページ掲載情報・配布資料より作成
旭丘高校実績:大学入試全記録 2021年度版 (サンデー毎日 増刊) より
一宮高校実績:こちら
明和高校実績:こちら
菊里高校実績:こちら
向陽高校実績:こちら
瑞陵高校実績:こちら
千種高校実績:こちら
偏差値データ:リセマム「愛知県 高校偏差値一覧 2020年度 公立校」より
こちらは偏差値通りではない結果となりました。
旧帝大と同じく、旭丘高校の結果が他校よりも明確に良く、旧帝大の実績よりも差が開いています。
一方で、菊里は旧帝大の結果は偏差値と比べると伸び悩んでいましたが、MARCH以上の合計2番手と非常に良い結果になっています。
菊里はどちらかと言うと私立志向が強い学校なのかもしれませんが、1年だけでは何とも言えないので、来年以降も注目したいと思います。
一宮と向陽は早慶上理の結果は非常に良かったのですが、MARCHの合格数が少なく、どちらかと言うと「MARCHよりは国公立大学を狙う」という志向なのかもしれません。
関西難関私大(関関同立)
結果は以下の通りとなりました。
引用元:以下の各ホームページ掲載情報・配布資料より作成
旭丘高校実績:大学入試全記録 2021年度版 (サンデー毎日 増刊) より
一宮高校実績:こちら
明和高校実績:こちら
菊里高校実績:こちら
向陽高校実績:こちら
瑞陵高校実績:こちら
千種高校実績:こちら
偏差値データ:リセマム「愛知県 高校偏差値一覧 2020年度 公立校」より
こちらもMARCH以上関東私大の結果と傾向は似ており、菊里、向陽の結果が明確に良く、菊里は旭丘の実績を超えています。
一宮や明和の結果を見ると、この2校は国公立大学志向が強いのかもしれませんが、こちらも1年だけでは何とも言えないので、来年以降も注目したいと思います。
その他特記事項と参考データ
特記事項
学校数が多いので各校のポイントをざっとまとめます。
- 旭丘高校の実績はダントツで県内No.1の名に恥じない実績である
- 一宮高校は旧帝大、早慶上理の実績は偏差値通り。どちらかと言うと国公立志向が強い可能性がある
- 明和高校も実績は充分だが、どちらかと言うとこの学校も国公立志向が強い可能性がある
- 菊里高校は難関私立大学の実績が明確に良く、どちらかと言うと私立志向の可能性がある
- 向陽高校旧帝大、早慶上理の実績が良いがMARCHの合格数が少なかった。MARCHよりは国公立大を狙う傾向が強いのかもしれない
- 瑞陵高校は特に突出したポイントは無いが、それでも実績としては充分である
- 千種高校は菊里高校と同様、どちらかと言うと国公立よりも難関私立大学の実績が良く、どちらかと言うと私立志向の可能性がある
私立高校との比較は次回行いますが、どの学校も私立志向、国公立志向の傾向はあれど、充分高い実績を残しており、公立王国と呼ばれているだけの事はあるなと感じました。
実績使用データ
旭丘高校
書籍のみの公開でありネット上に公開データが無いため割愛
一宮高校
引用元:一宮高校公式ホームページ
明和高校
引用元:明和高校公式ホームページ
菊里高校
引用元:菊里高校公式ホームページ
向陽高校
引用元:向陽高校公式ホームページ
瑞陵高校
引用元:瑞陵高校公式ホームページ
千種高校
引用元:千種高校公式ホームページ
次回はまとめとして、これまでの内容を基に、中学受験校、高校受験校を横断的に見ていきたいと思います。
今回は以上です。
皆様の参考になれば幸いです。












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