[2026年]大手中学受験塾の合格実績推移(女子校編)

前回からご紹介している2026年の大手中学受験塾の合格実績、今回は女子校編です。

男子校編は以下をご確認ください。

[2026年]大手中学受験塾の合格実績推移(男子校編)
東海地区の中学受験塾の大手である、名進研、日能研、浜学園、馬渕教室の合格実績について、2013年から2026年までの推移をまとめました。 今回は男子校編で、東海中、南山男子、名古屋中の結果です。
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前提条件と注意事項

細かい前提条件や、データを見るうえでの注意事項は冒頭でもご紹介している男子校編をご確認いただければと思いますが、ざっくりとまとめると、

  • 母数が異なるので合格者数が多い塾=優秀な塾ではない
  • 各塾の教室数には大きな差がある
  • 受験生から選ばれているかが大事で、これは「合格者数が増加傾向にあるか」である程度把握できる

といった感じ。

重要な要素なので、各塾の教室数の比較推移グラフを再掲させていただきます。

引用元:各塾における以下のページの教室数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※上記校舎数は各年の教室数であり、新規開校のタイミングによっては合格数の母数とリンクしない可能性があるので注意

現時点(2026年2月)の教室数は

  • 名進研 :37教室
  • 日能研 :19教室
  • 浜学園 :10教室
  • 馬渕教室:6教室

といった感じ。
2025年から日能研が1教室(多治見)、浜学園が1教室(星ヶ丘)増えていますね。

また、女子校編における対象校は、

  • 南山女子
  • 愛知淑徳中
  • 金城学院中
  • 椙山女学園中

としました。

名古屋葵大学中(旧名古屋女子大学中)は今回の入試から男子も受験できる共学校になったため、共学編でご紹介します。

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主要私立中学の合格実績推移

南山女子

男子も含めた東海地区最難関である南山女子の合格実績は以下の通りとなりました。

引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

ザックリとまとめると、

  • 日能研・名進研が好調で、それぞれ前年比16%増、13%増となった
  • 浜学園は大幅減で、昨年比2割弱の減少
  • 馬渕教室は横ばい

といった感じです。

合格最低点の記事でも触れましたが、今回の南山女子は大幅難化した昨年の反動で大きく易化しました。
関西系の塾が不調だったのは”算数に強みを持つ”という特徴が活かしきれなかった可能性がありますね。
(大幅難化した昨年は関西系の塾が好調だった)

日能研、名進研はかなり好調
特に日能研は過去最高を大きく更新する実績となっています。

名進研も、南山女子以外では不調でしたが、南山女子ではしっかりと実績を伸ばしています。

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愛知淑徳

愛知淑徳は名古屋、南山男子と同等の偏差値の学校で、前述の南山女子を狙う層はほとんどの生徒が受験する学校です。
結果は以下の通りとなりました。

引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

ザックリとまとめると、

  • 日能研・馬渕教室が好調で合格数が増加
  • 浜学園は1割超の減少で苦戦

といった感じです。

基本的には東海・名古屋・南山男子と似たような状況で、日能研の好調、名進研の苦境(前年比-8%)が目立つ結果です。
ただ、日能研の増加率は他校とは異なり、5%未満の増加率なので微増といった感じ。

昨年4割超の減少をした馬渕教室はしっかりと数字を戻してきました。

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金城学院

今年の金城は

  • 南山女子と試験日が同一になった
  • 募集人員を約12%減らして280人に変更した(320人から40人減)

という大きな変化があり、その影響が気になるところです。

結果は以下の通りでした。

引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

全塾減少していますが、募集人員が約12%減ったことを考えると、

  • 日能研はほぼ横ばい(-13%)
  • 名進研も-16%でほぼ横ばいと言って良い
  • 浜学園は約23%の減少で、募集人員減を考慮しても減っている
  • 馬渕教室はさらに大幅減で、40%超の減少

といった感じです。

関西系の塾が数字を落としているのはやはり「南山女子をメインターゲットにしている生徒が多いから」だと思われます。
今年は前述の通り南山女子と金城は今年は併願不可だったので、南山女子をメインターゲットにしている生徒が多い塾は金城の数字が落ちるのは当然。

他の2塾は定員減を考えれば、健闘していると言って良いのではないでしょうか。
(南山女子との併願が不可になっている状況で、定員減分ぐらいの減少割合なので)

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椙山女学園

椙山は日能研R4偏差値がの予想値が40前後の学校。
椙山は昨年から愛知淑徳と併願不可だったのが、併願可能となった影響で合格数がかなり伸びているのが近年の動きです。

結果は以下の通りでした。

引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

ザックリとまとめると、

  • 日能研は大幅に増加し昨年比3割増
  • 名進研も1割超の増加
  • 浜学園の増加率が最も高く、昨年比2倍超になった
  • 馬渕教室は2割超の減少

といった感じです。

浜学園がしっかりと合格数を増やしているあたり、”東海地区への定着と層の厚さの充実”を感じます。
対象的に、馬渕教室は教室数も増えていないですし、ちょっと心配になってきますね。(もうトップ校特化塾という立ち位置なのかもしれませんが)

椙山に関しては(別途記事にまとめますが)各塾が実績を伸ばしているのとは別に
「倍率が大幅に低下している」
というところがかなり気になっており、今後の動きに影響を与えそうなのが気になっています。
(実質倍率で、昨年が約1.1倍だったのが今年は1.06倍ぐらいだそう。2020年に1.5倍近かった事を考えるとかなりの急降下です)

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(参考)塾の傾向について

男子校でも似たような分析を行いましたが、
「難関校(愛知淑徳)とトップ校(南山女子)の合格数比較」
を今年の女子校の実績でも行ってみたいと思います。

確認するのは、「南山女子の合格者」÷「愛知淑徳の合格者」の数字で、
「愛知淑徳に合格した生徒の何割が南山女子に合格できているか?」
というところから、各塾の生徒層や考え方を見る試みです。

計算結果は以下の通りとなりました。

結果をまとめると、

  • 近年は日能研・名進研は概ね40%弱に収束している
  • 浜学園も上の2塾に近いが、若干突破(合格)率が高い傾向がある
  • 馬渕教室だけ突出して高い数字になっているが今年は著しく低下した

という感じ。

まず、
「愛知淑徳に合格した生徒の何割が南山女子に合格できているか?」
というところに関しては、日能研・名進研・浜学園の数字を参考にすると35%~45%程度だと言って差し支えないと思います。

浜学園の数字が高いのは、日能研・名進研よりも入塾のハードルが高い(入塾試験が厳しい)事が影響している可能性が高いと思います。
(近年下がっているのは前述の通り、幅広い層の生徒を確保し始めたからかも)

男子(名古屋中合格者の東海中合格率)よりも数字が低いのは、

  • 偏差値の差が大きい
    →東海⇔名古屋の差が”7″に対して、南山女子⇔愛知淑徳の差は”10″程度
  • 南山女子の定員が少なく、倍率が高い
    →例年だと東海が2.0~2.5倍に対して南山女子は3.5-4.0倍程度

というあたりが影響していると思います。

馬渕教室の数字が異常に高いのは男子の分析と同様で、「生徒のレベルが相当高い」「他地区からの遠征受験」のどちらかだったと考えるのが自然でしょう。
(細かい考え方は男子編で書いたのでこちらからどうぞ)

なお、馬渕教室の名誉のために言っておくと、遠征受験を行っている明確な証拠はありませんし、他地区に拠点を持つ日能研・浜学園でも発生している可能性は否定できません。
(※馬渕教室・浜学園は入塾テストが他の2塾よりも厳しいことを考えると、「生徒のレベルが相当高い」というのも充分あり得る話ではあります)

今年の馬渕教室の数字が大きく下がっている理由については、よくわからない、というのが正直なところ。
影響があるとすると、去年は愛知淑徳の実績が大幅に落ちていたところ、今年はそれが戻ったので突破率が下がったとか…?
一部で”今年は洛南の合格者出校日と被っているからでは?”という話も目にしましたが、昨年も合格者出校日と被っていましたからね…
(要するに「単純に母数が少ないから変動が激しい」という理由なのかもしれません)

また、以前から複数の情報提供もいただいているのですが、馬渕教室・浜学園に限らず、合格実績を積み上げることを主目的としたイレギュラー的営業活動は行っているという話は以前から耳にしています。

例えば、幅広い公開模試を行っている塾は、
「模試受験者で成績が優秀な他塾の生徒に対して自塾の特別講習(無償か格安)に招待して自塾の実績にカウントする」
といったような活動は行っているようです。

ただ、この営業活動を行えるのは、他塾にはない強みを持っていたり、人員的余裕が無いと不可能ではあるので、ある意味”自塾の強みを活かした営業活動”と言えない事もありません。
(特に女子はトップ校で特徴のある問題(地元密着型の塾でないと対応が難しい問題)が出たりするので…)

男子校編でも書きましたが、要するに
「単純な合格数比較だけで”塾の優劣や”東海地区への対応ができているか”を考えることはできない」
という事を頭に入れておいた方が良い、という事です。

個人的には、合格実績だけなく、各塾の説明会に足を運び、保護者・受験生ともに納得できる塾を選んだ方が最終的に納得できる受験になると思っています。

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以上、今回は
[2026年]大手中学受験塾の合格実績推移(女子校編)
についてご紹介しました。

今回の表題画像はAIが考える
「日本人小学生が私立女子中学校の入学試験の解答用紙に、コンパスを使って円を記入している様子」
ほぼ狙い通りの画像が生成されました。
ツッコミどころがあるとすれば、残り時間を後ろの黒板に書いているところぐらいでしょうかね。
AIの進化の凄さを感じます。

次回は滝中や愛知中等の共学校編+全体まとめをご紹介する予定です。

皆様の参考になれば幸いです。


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