前回は桜通線各駅の徒歩圏内にあるコンビニ数やスーパーの数をカウントして、生活環境が整っている駅のランキングを作りましたが、今回は公園の数や小児科の数、高校受験塾の教室数をカウントして
「桜通線各駅の子育て環境ランキング」
を作ってみました。
“徒歩圏内”をどう考えるかは難しいところですが、今回は
駅徒歩10分以内=半径800m
の施設数をピックアップしています。
その他の路線のの分析結果は以下からどうぞ。
なお、学区環境比較記事は以下のPart1の記事から各ランキングに飛べるのでご興味があればどうぞ。
桜通線各駅の公園数ランキング
桜通線各駅の徒歩10分の範囲(半径800m)と1,000㎡以上の公園(赤色)、1,000㎡未満の公園(白色)を地図にプロットすると以下のようになります。
これを各駅ごとに1,000㎡以上の公園がいくつあるのかカウントし、ランキング化すると以下のようになりました。
(※1,000㎡はだいたい30m x 30m程度の公園)
公園は未就学児にとっても小学生にとっても大事なもので、いくつか選択肢があるのが嬉しいところ。
傾向を見ると、東山線沿線と同様、やはり都心部の駅付近はあまり多くはなく、生活環境ではトップに位置していた駅が上位では無くなっています。
特筆すべきなのは徳重駅で、駅徒歩圏に17箇所も1,000㎡以上の公園があります。
月イチ連載しているデラデザインの記事でも公園の数をカウントしたり、現地を取材に行ったりしていますが、この数字は異次元。
データ上も2位以下との差が大きく、かなり充実した環境であることが分かります。
徳重はARUHIが作成した「本当に住みやすい街大賞2023 in愛知」でも上位に入っていますね。
…それにしても将来的に徳重駅がデラデザインの対象駅になったらと考えるとゾッとしますね。
(だいたい駅から1km程度の公園を巡っているので…)
その他の駅も比較的公園数が多い駅が大半ですが、人気学区が近い”桜山駅”などは公園数が少なくなっているのは以外な盲点かもしれません。
桜通線各駅の公文式教室数ランキング
桜通線各駅の徒歩10分の範囲(半径800m)と公文式教室を地図にプロットすると以下のようになります。
これを各駅ごとカウントし、ランキング化すると以下のようになりました。
このランキングは上位と下位の差があまりないですが、やはり上位は人気学区が近い御器所や高岳といった駅が並んでいますね。
公園数が多かった徳重駅が最下位なのは意外でしたが、人気上昇中という感じのエリアなのでこれから増えていくのかもしれません。
桜通線各駅の高校受験塾教室数ランキング
桜通線各駅の徒歩10分の範囲(半径800m)と大手高校受験塾を地図にプロットすると以下のようになります。
なお、今回対象としたのは以下の塾で、これら塾だけでも名古屋市内に240程度の教室があります。
- 河合塾
- 河合塾wings
- 野田塾
- 名進研
- 秀英予備校
- 明倫ゼミナール
- 明光義塾
- スクールIE
- 佐鳴予備校
- サンライズ
- 京進の個別指導スクール・ワン
高校受験の場合は評判の良い個人塾も多く、大手高校受験塾が多い=環境が充実している、とはならないですが、ある程度の参考にはなると思います。
これを各駅ごとカウントし、ランキング化すると以下のようになりました。
やはりここは御器所駅がトップ。ここは中学受験塾も多い塾の集中する場所なので納得です。
車道駅も人気学区が近かったり、有名私立中があったりするなど、教育意識が高いエリアなのだと思います。
(失礼ながら)意外だったのは徳重駅で、公文の教室は少なかったですが、高校受験塾は多い、という結果になりました。
これだけの塾が揃っていれば、高校受験塾探しで困ることは無いでしょう。
桜通線各駅の幼稚園・こども園・保育所ランキング
幼稚園・こども園・保育所に関しては、生活環境的に、
・幼稚園+こども園
・保育所+こども園
で探すケースが多いと思うのでこの2パターンでランキングを作ってみました。
幼稚園+こども園のランキング
桜通線各駅の徒歩10分の範囲(半径800m)と幼稚園+こども園を地図にプロットすると以下のようになります。
幼稚園の場合は園バスがあったりするので、必ずしも近所になくてはならないものでないですが、発熱など、不測の事態が起こった際には、親が行く必要があるので近所にあると便利です。
中には「徒歩通園しか認めない」といった園もありますからね…
これを各駅ごとカウントし、ランキング化すると以下のようになりました。
こちらは人気学区が近い駅が上位に来ており、桜山駅や高岳駅が上位、徳重駅が下位なあたりは公文式の結果と重なるところ。
徳重駅は前述の高校受験塾の多さとの落差が激しく、今後の発展で大きく変化する可能性もあると思います。
保育所+こども園のランキング
桜通線各駅の徒歩10分の範囲(半径800m)と保育所+こども園を地図にプロットすると以下のようになります。
保育所の場合は園バスの運行がないケースも多く、やはり近所&駅チカにあった方が何かと便利です。
これを各駅ごとカウントし、ランキング化すると以下のようになりました。
東山線のランキングでは、新栄町といった都心部の駅が上位に来ていましたが、桜通線は都心部の駅が上位に来ることもなく、幼稚園の傾向と似ていますね。
桜通線各駅の小児科数ランキング
桜通線各駅の徒歩10分の範囲(半径800m)と小児科を地図にプロットすると以下のようになります。
子どもが熱を出した場合に、近所に小児科の選択肢が多いと心強いです。
これを各駅ごとカウントし、ランキング化すると以下のようになりました。
東山線の傾向とは異なり、上位に入っているは名古屋の東側の住宅地がメイン。
唯一の例外は久屋大通で、都心部にも関わらずかなり充実しています。
それ以外のところはいわゆる人気学区が近い駅が上位に来ており、納得の結果と言えます。
まとめ
桜通線は多くのランキングで
「人気学区が近い駅が上位に来ている」
というかなり素直な結果になっています。
特に強かったのが御器所、桜山、高岳、車道の4駅で、どの駅も人気のエリア。
もちろん、桜山駅は公園が少なかったり、高岳駅は大手高校受験が少なかったりするのなど、この4駅も穴がないわけではないです。
個人的には、前回の生活環境ランキングも含めると御器所駅が安定して強いな、というイメージを持ちました。
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以上、今回は
名古屋の生活・子育て環境ランキング 桜通線Part2 子育て環境
をご紹介しました。
次回は鶴舞線について同様の分析をしてみようと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
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