さて、先日「教育調査統計」が更新され、2022年(2022年5月1日時点)の各小学校の生徒数が出ました。
そこで、
- 生徒数が多い小学校はどこか?
- 生徒の増加数が多い小学校はどこか?
- 生徒の増加率が高い学校はどこか?
という3つの分析をしてみましたのでご紹介します。
なお、これ以後の記事は、2023年データが更新されるまでは2022年のデータを使用します。
名古屋市の生徒数が多い小学校ランキング
さっそく結果からいきましょう。
引用元:2022年名古屋市「教育調査統計」より作成
上記の通り、西山小の生徒数が頭一つ抜けて多いです。
2位の田代小との差分(約140人)だけで、大須小とか笹島小の全生徒数を超えるぐらいの差がありますね。
正直、以前分析した通り、西山小はコンビニやスーパー等の生活の利便性はそこまで高くないと思っています。
しかし、この生徒数を考えると、”それよりも人気学区に子どもを通わせたい”という親の気持ちが強いのでしょうか。
さらに恐ろしいことに、この1位の西山小の生徒と3位の名東小の生徒が進学するのは共に神丘中となっています。
神丘中は不動の人気を維持している、という事でしょうか。
各学校をマッピングすると以下のようになります。
基本的には名古屋市の東側、地下鉄沿線の小学校が上位に多い印象です。
名古屋市の生徒増加数が多い小学校ランキング
次に、
「21年から22年で増加した生徒が多い小学校」
のランキングを作ってみました。
引用元:2022年名古屋市「教育調査統計」より作成
こちらのトップは御器所小と上志段味小です。
御器所小は以前ご紹介した通り交通や生活環境の利便性が高いエリアの学校ですね。
やはり名駅まで乗換なし+比較的都心部に近い、という立地のアドバンテージは大きいのか、似たような状況の吹上小、松栄小、葵小などもランクインしています。
もうひとつの1位である上志段味小は2021年に開校したばかりの新しい学校です。
恐ろしいことに、新設にあたって分離したのは3位の志段味東小で、この1位と3位を足し合わせるとぶっちぎりの1位です。
宅地開発等による結果、このような結果になっているわけですが、宅地開発をする事業会社も
“需要がある=問題なく子育て世帯から選ばれるだろう”
という予測のもと開発を行っているわけなので、実際の生活環境がどのようになっているか気になるところです。
(どこかのタイミングで調査したいですね…)
こちらも上位の学校をマッピングしてみましたのでご紹介します。
基本的には既述の通り”地下鉄沿線+比較的都心部に近い場所”が多いですね。
名古屋市の生徒増加率が高い小学校ランキング
最次に、
「21年から22年で増加した生徒の割合が高い学校」
のランキングを作ってみました。
これを作ったのは、
「学区が狭く、元々小規模な学校は増加数だと上位に来るのが難しい」
という可能性があるので、割合でも見ることにした、というのが理由です。
5位以上の学校は1割以上の生徒が1年で増加している、という状況になっています。
冷静に考えて、生徒が1割増える、というのはなかなかすごい状況ですね。
1位の志段味東小は増加数ランキングでも上位でしたが、2位の栄生小は突如現れています。
数字的には163人から183人の+20人と、そこまで絶対数としては多くはないですが、増加率としては12.3%と高い比率になっています。
背景としては、以前ご紹介したパークハウス名古屋の入居が始まった事が大きく関係している可能性が高いです。
これが間違っていないとすると、増加人数としては+20人ですが、このパークハウス名古屋に住む生徒の割合はもっと高い可能性が高いです。
そうなってくると、「パークハウス名古屋を購入できる層」の生徒の割合が高くなる、という事でもあり、学区としての雰囲気は大きく変化していく可能性がありますね。
似たようなケースとして、(恐らく)2023年の春~夏にかけて入居開始となるNAGOYA the TOWERも、通う小学校は全校生徒数が140人にも満たない笹島小となるので、栄生小と似たような流れとなるかもしれませんね。
増加率も上位校をマッピングしてみました。
予想通り、増加数ランキングとは少し違ったエリアの小学校が多いですね。
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以上、今回は、
2021年→2022年公立小生徒数増加ランキング
についてご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。
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