今回は愛知県の公立高校の進学実績についてご紹介します。
以前の投稿で、進路マップをご紹介しました。
改めてこれだけ見ると、私学進学を推奨しているように見えてしまう書き方をしていますが、真意はそうではないんです。
あの投稿で言いたかったのは、
「名古屋にも様々な選択肢があること知っておこう」
という事です。
なので、今回はバランスを取るという意味も込めて進学実績から
「公立高校もかなりすごいんだよ」
ということをご紹介しようと思います。
(参考)進路マップ以外の高校入試のお話はこちらです
Part1:合否ルール
Part2:学校選択
Part3:まとめ
トップ校の進学実績
さっそく本題です。
まずは尾張地区のTOP10校の進学実績を見てみましょう
【引用元】
旭丘高校:大学入試全記録2020年度版(サンデー毎日増刊)より ※公式発表なし
一宮高校:公式HPより
明和高校:公式HPより
向陽高校:公式HPより
菊里高校:公式HPより
千種高校:公式HPより
瑞陵高校:公式HPより
半田高校:公式HPより
西春高校:公式HPより
桜台高校:公式HPより
正直、調べてみてビックリしました。
特にTOP3の合格実績はかなり良いです。
数字の前提詳細が書かれていないのでなんとも言えませんが、東大+京大+名古屋大で100人を超える合格者数を出しています。
TOP3じゃなくても、難関私立まで含めてかなりの人数の合格者数を出しており、実力の高さが伺えます。
傾向としては、やはり地元志向が強いのか、名古屋大への進学者数の多さがどこの学校でも見えますね。
私立と比べてどうなのか
では、以前ご紹介した私立高校の実績と比べるとどうでしょうか。
【引用元】
南山女子部:公式HPより
東海高校:公式HPより
滝高校:公式HPより
南山男子部:公式HPより
名古屋高校:公式HPより
愛知淑徳高校:公式HPより
やはり東海高校が強いですね。
もちろん、医学部志望だったり地元志向だったり国公立志望だったり、私立と公立で傾向は異なるのですが、概ねの指標としての比較としては目安になるのではないでしょうか。
ただ、公立は定員にそこまでの差はなかったのですが、私立と比較するには1学年の人数の差が大きいので、同じ目線で比べてみました。
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生徒100人あたりの合格者数比較
上記の通り、私立と公立では1学年の人数に差があるので、
「生徒100人あたりで換算する」
「公立・私立のTOP5校で比較する」
という方法で算出してみました。
つまり、例えば1学年の人数が200人の南山は単純に半分にするわけです。
【生徒100人あたりの合格者数】
【引用元】
旭丘高校:大学入試全記録2020年度版(サンデー毎日増刊)より ※公式発表なし
一宮高校:公式HPより
明和高校:公式HPより
向陽高校:公式HPより
菊里高校:公式HPより
南山女子部:公式HPより
東海高校:公式HPより
滝高校:公式HPより
南山男子部:公式HPより
名古屋高校:公式HPより
愛知淑徳高校:公式HPより
上記をまとめると、
- 無理やり順位をつけるなら、旭丘≧東海≒明和≧南女≧滝≒一宮≧南男≧向陽≒菊里≒淑徳≧名古屋
- 旭丘の実績は県内TOP
- 東海と明和はほぼ同等に近いが、関東の大学なら東海、地元の大学なら明和が多い
- 南女は東海、明和の次に実績があるが、やはり関東/私立を志向している傾向にある
- 一宮、滝はほぼ同等でそのすぐ後ろに南男という感じだが、やはり一宮は地元を志向している傾向にある
- 向陽、菊里、淑徳の実績は近いが、やはり向陽と菊里は国公立の傾向が強く、淑徳は関東/私立を志向している傾向にある
- 名古屋の生徒数にはスポーツ推薦枠もあるので未知数だが、絶対数がちょっと寂しい
という感じになってくるでしょうか。
※単純合計値等から勝手に書いています
※もちろん、東大京大とMARCHが同等であるというのは無理があるのであくまでイメージだと思ってください
もちろん、浪人の考え方といったような色々な前提が抜けているので、単純な比較はできないと思います。
ですが、おおよそのイメージを掴むための可視化する意味はあるかな、という事で作りました。
まとめ
今回は公立高校の合格実績をメインに私立高校と公立高校を比較してみました。
以前の投稿で書きましたが、私立中学→私立高校のコースと、公立中学→公立高校のケースでは、学費の差額が300万円程度になるということを考えると、上位の公立高校に進学するという選択肢は中高一貫の私立中学・高校に進学するのと比べると、非常にコストパフォーマンスが高い、と言えるのではないでしょうか。
皆様の参考になれば幸いです。
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