名古屋(愛知県)の公立高校入試ルールから考える進路と子育て2 -学校選択-

名古屋市(=愛知県)の公立高校の受験ルールから子育てについて考えるシリーズ第2回目です。

前回は合否ルールについてご紹介しました。
今回は学校選択についてご紹介したいと思います。

愛知県の高校入試は2日間で2つの高校を受験する複合選抜制が導入されており、複雑かつ選び方が難しいです。
この学校選択の流れから考えるポイントまでまとめたいと思います。

なお、ご紹介するのは対象となる方が最も多いであろう「普通科」のケースです。

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学校選択の流れ

愛知県の公立高校入学試験は「複合選抜制」という仕組みが導入されており、これがまた合否判定と同じく分かりづらいルールになっています。

簡単に言えば、この「複合選抜制」は以下の流れで、第一志望と第二志望を選んで受験する方式のことです。

  1. 自分の居住地を確認する
  2. 受験する学校群を選ぶ
  3. Aグループ、Bグループの中からそれぞれ1校づつ選ぶ
  4. 第一志望と第二志望を決める

ちょっと図を書いて説明します。

1.自分の居住地を確認する

これは簡単で、自分の居住地から、尾張地区なのか三河地区なのか判断します。
名古屋は尾張地区ですね。

2.1群か2群のどちらかを選ぶ

三河地区の場合はこの工程は必要ないのですが、尾張地区は1群か2群かどちらかを選びます。

この群選びは重要で、自分が選択していない群の高校は選択できません。(1・2群共通校を除く)
先程、愛知県の公立高校のルールでは第一志望と第二志望の2つの学校について受験ができるとご紹介しましたが、第一志望と第二志望ともに同じ群から選択しなくてはいけないということです。

例えば、上位校と言われる旭丘高校は1群ですが、同じく上位校の明和高校は2群です。そのため1群を選択した場合は2群である明和高校は受験できない、という事になります。

3.2つの日程から1校づつ選択する

愛知県の高校入試は2日間で行われ、A日程で行われるAグループと、B日程で行われるBグループがあります。
このAグループ、Bグループの中から1づつ選ぶことになります。

4.第一志望と第二志望を選ぶ

あとはどちらを第一志望にしてどちらを第二志望にするか決めれば終わりです。

何が難しいのか

そもそも、公立高校の学校選択、と聞いて、
「いやいや、ただ単に自分の偏差値に合った学校を選べば良いだけでしょ?」
と思う方も多いかと思います。

しかし上でご説明した通り、2校を選ぶ必要があるうえ、1群と2群にはどちらが上位といった序列がありません。
そのため、自分の偏差値と第一志望、第二志望のバランスなど、色々なことを考慮して群を選択する必要があるのです。

ちょっとこの事は想像しづらいので、具体的な偏差値と学校を例に挙げながらご説明します。

各群の上位校と偏差値

引用元: 佐鳴予備校HPより上位校を抜粋して作成

各群の具体的な高校と偏差値は上記のような分布です。

例えば、自分が「偏差値58」だったらどうでしょう。

1群を選択した場合、内申点の状況にもよりますが、A日程はおそらく偏差値52の江南、B日程は偏差値58の菊里になります。
一方で、2群を選んだ場合、A日程では偏差値59の向陽を選び、B日程は偏差値55の千種・瑞陵ということになるでしょうか。

この場合どちらの群を選ぶのが良いでしょうか?

ただし、この偏差値は塾によっても数字や順位が大きく異なっており、大手の佐鳴予備校は先程ご紹介した通りですが、例えば、サクセスゼミナールという塾では下記のような偏差値になっています。
こういったブレも判断を難しくしている要素の1つではあります。

引用元: サクセスゼミナールHPより上位校を抜粋して作成

ちなみに、判断には当然前回お話した合否判定に使われるルール(内申点重視か試験重視か)ということも加味する必要がありますし、下記にあるような内申点の目安も関わって来るため非常に悩ましいのです。

自由に受験校を選べるのか?

そして軽視されがちですが、内申点による学校側との調整も当然あります。
内申点の目安については様々な学習塾で様々な指標があるのであくまで一例としてですが、先程例としてご紹介したサクセスゼミナールではこのような目安で書いています。

引用元: サクセスゼミナールHPより上位校を抜粋して作成

仮に内申点が40点だったとして、1群A日程の選択で旭丘を受験させてもらえるでしょうか。
もちろん状況次第ではありますが、先生から反対される可能性が高いのではないでしょうか。
(もちろん、反対を押し切って受験することもできなくはないです。)

今回ご紹介しているような上位校は全て当日試験重視ではあるのですが、こういった目安もある関係で、中学3年生後半で成績が伸びてきたような生徒はどうしても偏差値は足りていても内申点の関係で自由な学校選択がしにくい、といった状況も考えられるのです。

 

 

以上、今回は学校選択についてご紹介でした。
皆様の参考になれば幸いです。

次回はまとめと考察をしたいと思います。

※10/23更新 こちらにまとめました


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