さて、これまで
“東海・関東・関西の難関大にどれだけ合格しているか”
というのをご紹介してきましたが、
「じゃあそれぞれの大学の就職実績ってどうなの?」
というところを軽く紹介したいと思います。
有名企業への就職実績は統計データがある
昨年、Xでもポストしましたが、各大学は就職実績を公開してはいますが、詳細な内容が公開されていない事も多いです。
下のポストで触れた南山大学のように詳細な数字を公表している大学もありますが、そうじゃあない大学の方が多いかもしれません。
南山大は就職実績を細かく出してくれていて、よく見る企業名一覧(画像1枚目)に加えて、学部別の就職先企業一覧も出してくれています(画像2枚目)
就職先企業名を箇条書きにするだけの大学も多いなかで、こういう対応は好感が持てます。 https://t.co/dBh5kCu6ju pic.twitter.com/h3795ClteF— 名古屋子育て情報局 (@nagoya_kosodate) July 9, 2024
こういった事情もあり、各大学の就職実績を個人で比較するのは難しいのですが、幸いなことに大学通信オンラインが
「2024年有名企業400社実就職率ランキング」
を毎年公表しています。
※実就職率(%)は、就職者数÷〔卒業生(修了者)数-大学院進学者数〕×100で算出
今回は、情報が公開されている2024年のランキングから、名古屋子育て情報局が各高校の大学合格実績にピックアップしている関東・関西・名古屋の大学の状況を比較したいと思います。
なお、「有名企業400社」は大学通信オンラインが”日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選定”したもので、様々な分析で利用されています。
具体的な企業名が公表される事はあまりありませんが、”週刊ダイヤモンド 2022年8/6・13合併号”などにリストが掲載されています。
(コチラのサイトにも載っているので興味がある方はどうぞ)
関東・関西・名古屋の大学の有名企業400社就職率比較
さっそくですが、ランキングは以下のような状況になっていました。
※1位の豊田工業大学については後述
やはり、有名企業の本社が関東に集中していることもあってか、傾向としては関東の大学が有利に見えます。。
東海地区の大学としては、豊田工業大学、名古屋工業大学、名古屋大学、豊橋技術科学大学あたりが関東の難関大と互角といった感じ。
名市大や南愛名中はちょっと苦しい感じで、愛知大学や名城大はランク外にとなっています。
豊田工業大について
上でご紹介したランキングのトップである豊田工業大学はトヨタ自動車の社会貢献活動の一環として設立した大学で、
- 1学年100人程度の少人数教育
- 1年生は全寮制
- 学費が国立大学より少し高い程度で非常に安い
- 4人に1人は留年するほどカリキュラムが厳しい
- 開学以来就職決定率は100%
といったかなり変わった大学になっています。
設立の経緯や厳しいカリキュラムもあってか就職はかなり良好で、2024年は上記の通り有名企業への就職率は全国1位。
1学年100人程度の少人数教育ですが、名古屋の公立高校からの合格者が多く、向陽高校(23人)、明和高校(19人)、菊里高校(11人)、瑞陵高校(11人)、一宮高校(18人)などが例年多くの合格者を出しています。
なお、キャンパスは豊田市ではなく、名古屋市天白区にあります。
イメージ的に”トヨタ系列への就職が強いからランキング上位なのでは?”という感じがしますが、京セラ、JR東海、三菱電機、パナソニックなど、トヨタ系列以外への就職実績も多く残しています。
有名企業への就職率が全てではないが…
上記のデータでご紹介した通り、名古屋(東海地区)の大学は有名企業への就職率は高い方ではありません。
一方で、以前別の記事でご紹介した通り、名古屋の世帯収入は、関東地区と大きな差はないです。
しかも、愛知県在住の高校生の71.3%が愛知県の大学に進学し、74.4%が最終的に地元で就職することも併せて考えると
「無理に関東の難関大に進学しなくても、関東と同等の収入を得る事が可能」
と言えます。
つまり、有名企業へ就職しなくても豊かな生活を送る事は可能ということです。
一方で、今回の分析では
“将来の選択肢を可能な限り多く残すには関東の難関大の方が有利”
という解釈も可能ではないかと思います。
これは、
- いわゆる”有名企業”は、規模の大きかったり、各分野をリードするような影響力がある企業が多い
- 上記の理由により、大きな仕事をしたい、最先端の開発をしたいといった場合には有名企業に入る必要があることが多い
という2点が理由。
現実として大学進学前に”これをやりたい”という目標が定まっている子どもは多くなく、具体化するのは大学に入ってからという子も多いそうです。
そして、大学に入ってから目標が定まったとしても、その目標を実現できる可能性が高い道を選んでいるかどうかは非常に重要で、そういう意味で
関東の難関大に進学する=将来の選択肢を可能な限り多く残す
という図式も成り立つような気がしています。
もちろん、”何をするか”よりも”どこで暮らすか”を重要視する方も多く、そのあたりは個人個人の価値観なので何とも言えませんが、個人的には今回のような話を理解したうえで進路を選ぶべきだとは思います。
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以上、今回は
[番外編]東海・関東・関西の難関大 有名企業400社就職率ランキング2024
というお話をご紹介しました。
今回の表題画像はAIが考える
「パソコンで適性検査を受ける日本人大学生」
(Japanese university students taking an aptitude test on a computer.)
です。
それっぽい感じですが、なんだかディスプレイが多いし、カンニングし放題なような…
皆様の参考になれば幸いです。






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