2024年1月~2月に行われる東海地区の中学受験の出願・入試スケジュールと受験パターンをまとめましたのでご紹介します。
東海地方は関東地方に比べれば選択肢がかなり少なく、受験校選択や受験パターンに悩むことは少ないのですが、
「こういう日程で受験が進んでいく」
というイメージを掴むために作ってみました。
今回は女子編ということで、女子校+共学校のまとめです。
なお、今回から県外早期受験校である、鶯谷中・高田中と、人気上昇が著しい、春日丘中・名電中・名古屋女子大学中も対象に加えました。
今後、日程等の変更がある可能性があるので、最終的な締切確認は必ず公式HPを改めてご確認ください。掲載情報は正確なものを記載するよう注意していますが、もし、掲載情報にミスがあった場合はX(Twitter)等でコメントいただけますと幸いです。
男子編は以下からどうぞ。

なお、当サイトで掲載している画像は無断転載禁止です。
普段の記事はあまり画像の無断転載は無いのですが、このネタは毎年インスタやX(Twitter)にスケジュールをまとめた画像が無断転載されてしまっています。
あまりこういう事は言いたくないのですが、画像の無断転載が行われ、このHPに来る方が減ってしまうとサイトの運営が難しくなってしまうのでご理解ください。
(流石に何時間もかけて作った画像を無断で使われたらモチベーションが維持できない…)
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受験日程のイメージ
東海地方の場合は平日に受験する学校は無く、基本的には休日に行われます。
また、1日に2校受験する、という過酷なスケジュールでもないので、子供に大きな負担がかかるという事もないです。
無理矢理日程ベースでカテゴリ化すると、
- 1月上旬
→県外の早期受験校(鶯谷/高田)&名古屋女子大学中 - 1月中旬~下旬
→共学3校(愛知・名電・春日丘)&金城 - 1月下旬~2月上旬
→難関校(南山女子・愛知淑徳・滝)&椙山
という感じでしょうか。
なお、同時受験不可能な組み合わせは
- 高田中と名女(一般A)
- 鶯谷中と名女(特奨)
- 名電中特奨と愛知中と金城
- 名電中一般と春日丘中(1回目)
- 椙山と愛知淑徳と春日丘(2回目)
の5パターンです。
各校の入試概要
各カテゴリごとに出願日程や試験日程等の概要をまとめてみました。
各校の生徒募集要項は以下のリンクからどうぞ。
鶯谷中 →こちら
高田中 →こちら
名女 →こちら
春日丘中 →こちら
名電中 →こちら
愛知中 →こちら
金城 →こちら
愛知淑徳 →こちら
南山女子 →こちら
椙山 →こちら
滝中 →こちら
表の最下部に書いてありますが、多くの学校は「合格者の出校日」が設定されており、合格してもこの出校日に欠席すると合格取り消しになってしまいます。
受験が終わった後のお祝い旅行に行きたいところですが、この日程には他の予定を入れないように注意しましょう。
1月上旬受験校(県外早期受験校&名女)
あまり好きな表現ではないですが、県外校はいわゆる”前受校”として受験する人が多い学校で、鶯谷中と高田中を受験する生徒が多いようです。
また、名女は聖霊がVAP入試を主体にした結果、受験者が大きく増加した学校で注目度が上がっています。
一般Aと特奨の同時受験が可能で、同時受験をした場合は合否判定で良い方の点数を採用してくれるため、有利になるのが魅力的です。(費用も1回分で済むし…)
まとめると以下のようになります。
女子の場合は男子と違い、この日程に名女が入ってきているので、男子より選択肢が多いです。
偏差値から考えると、南山女子を第一志望にしている受験生の場合、高田 or 名女(特奨)の受験が多そうなイメージがあります。
しかし、以前西塾の先生にインタビューした際にも話があったのですが、
受験スタートでいきなり不合格になるとメンタル的に立ち直れないパターンがある
というのは頭に入れておいたほうが良さそう。
最初は難易度の低い学校で合格を取っておいて勢いをつける、という考え方もあるので悩ましいところです。
高田中は出願期間が短いにも関わらず調査書の提出が必要なので、事前に小学校の先生に依頼しておく必要があります。
1月中旬~下旬受験校(共学3校(愛知・名電・春日丘)&金城)
受験中盤となるこの時期は、近年の名電・春日丘2校の人気上昇により色々な受験パターンが出てきています。
まとめると以下のようになります。
春日丘の場合は通知表のコピーが必要ですが、調査書よりは手間がかからず、その他の学校も書類提出が不要なので少し気楽です。
なお、名電中は名女と同様、15,000円払えば、特奨と一般の2回受験が可能なうえ、各試験科目毎に入試得点の高い方で合否判定をしてくれるのでオトクです。
このあたりも、受験パターンを考える上で悩ましいポイントになっていますね。
名電・春日丘・愛知・金城をどう選ぶか、というお話については、以前行った西塾の先生に対するインタビューでざっくりとしたオススメの話があり、
- 女子校が良い
→金城 - 国公立大一般入試をしたい
→春日丘 - 理系の勉強がしたい
→名電 - 自分で進んで勉強できる子
→愛知
という形でオススメすることが多いそうです。
1月下旬受験校(難関校(愛知淑徳・南山女子・滝中)&椙山)
時期は東海地区の中学受験でメインとなる学校が多く、愛知淑徳・南山女子・滝中の難関校3校と、椙山、春日丘の2回目があります。
まとめると以下のようになります。
このカテゴリは、何らかの書類提出が必要なので忘れずに準備したいところ。
また、南山女子の持ち物に「生徒募集要項」が入っているのは結構盲点だと思います。
スケジュールまとめ
上の概要だけだとスケジュールが把握しづらいので、
- 出願スケジュール
- 入試・合格発表・入学手続きスケジュール
をそれぞれ一覧で見られるように作ってみました。
出願スケジュール
出願スケジュールをまとめると以下のようになりました。
出願はスタートしてから締め切りまで意外と短く、特に高田や金城は受付期間が短いので特に注意が必要。
それ以外にも振込期限と書類提出期限が同一日になっているにも関わらず、提出書類のフォーマットが振込後にしかダウンロードできない仕組みになっており、ギリギリに手続きすると詰んでしまうという学校もあったりするので事前に熟読しておきましょう。(ひどいトラップだ…)
また、繰り返しになりますが、調査書等の必要書類が必要な学校の場合、小学校へ事前に伝えておく必要があるなど、出願開始前から準備をしておいた方が良いものもあります。
出願でミスをしてしまうと長期間の努力が水の泡になってしまうので、ここは出願期間が開始になったらすぐに手続きをしてしまうぐらいの気持ちで臨みたいところですね。
入試・合格発表・入学手続きスケジュール
最も重要な試験日と合格発表のスケジュールは以下の通りです。
出費が大変なことになりそうな入学手続きですが、女子の場合は男子と異なり、は全合否判定が出る前に手続き期限が来る学校があります。(滝の合否判定が出る前に金城、椙山、名女の手続き期限が来る)
ただ、偏差値から考えるとそこまで問題になりそうなパターンはなさそうなので、そこまで気にしなくて良いかと思います。
そのため、基本的に補欠合格ではない場合は「行く学校にだけ入学金を払えばOK」という感じなのでお財布に優しいです。
ただ、数年前からこれまであまり補欠合格が出なかった南山女子で補欠合格が大量に出ていたりするので、このあたりは少し気になるところです。某塾が合格しても進学する気のない他地区の成績優秀者を遠征受験させている疑惑が…
受験パターンのイメージ
あくまで「イメージ」ですが、今回ピックアップした学校を受験する場合、どのようなスケジュールになるかも作ってみました。
女子の場合は男子よりも悩みどころが多く、
- 1月上旬にどこを受験するか
- 1月20日・21日にどこを受験するか
- 1月28日にどこを受験するか
の3つのポイントがあります。
前述の通り、2点目や3点目は”好み”や”それまでの合否状況”で決められるので良いですが、1点目は子どものメンタルも含めて考える必要があるのが悩ましいところ。
色々なパターンを想定して後悔の無いように事前に決めておくのが良いと思います。
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以上、今回は
2024年 東海地区の中学受験スケジュールまとめ (女子編)
をご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。
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