2023年大学合格実績番外編 “公立中高一貫校(予定) VS 私立中高一貫校”

今日は2023年大学合格実績の番外編として、
公立中高一貫校の大学合格実績

私立中高一貫校の大学合格実績
の比較をしてみたいと思います。

これは、中学受験を検討するにあたって、今後は
「公立中高一貫校と私立中高一貫校のどちらが進学実績が良いのだろう?」
という疑問が出てくると思います。
そういう疑問に対する1つの答えとして、今回の記事を参考にしていただければと思います。

もちろん、2025年以降に中高一貫化する予定の学校に6年通った生徒と、高校から入った生徒が同様の実績傾向になるとは限りません。
これは、名古屋中の大学合格実績は中学受験組と高校受験組で大きな差がある、という事からも起こり得る事柄であることが分かります。

しかし、“環境としてこういった学校を目指す生徒が多い学校である”という事を知るのは受験校を選ぶに当たって参考になると思います。

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対象校

今回比較の対象としたのは、

  • 公立中高一貫校化される予定の公立高校の一部
    →探究学習重視型(SSH)の5校
  • 私立中高一貫校の上位校
    →日能研偏差値が概ね50以上の学校
  • 国立中高一貫校の上位校
    →名大附のリクエストが多かったので…

の3種類の学校で、具体的には以下の12校を対象としました。

  • 明和高校(公立)
  • 半田高校(公立)
  • 刈谷高校(公立)
  • 豊田西高校(公立)
  • 時習館(公立)
  • 名大附(国立)
  • 東海高校(私立)
  • 滝高校(私立)
  • 名古屋高校(私立)※中学受験組の実績のみ
  • 南山男子(私立)
  • 南山女子(私立)
  • 愛知淑徳高校(私立)

注意点

今回の実績比較にあたり、以下の点が注意点となっておりますのでご留意いただきご確認ください。

  • 時習館、名大附以外は各校のHPにて公表されている数字を使用
  • 時習館、名大附はサンデー毎日増刊の数字を使用
  • 100人あたりの数字を算出するベースとなる卒業生の数は、公立校の場合詳細な人数が不明のため、各校の”普通科”の募集人数としている

ちなみに、愛知淑徳はこの2023年進学実績シリーズを書いている間にHPにて実績が公開されました。
以前はサンデー毎日の数字を使っていましたが、今回はHPの数字を使っているため以前の記事と若干の誤差があります。

なお、以前ご指摘をいただきましたが、「公立、私立のトップ校は早慶上理ですら滑り止めであり、そもそも受けていない事も多い」という内情があるらしく、そのあたりは頭に入れて比較したほうが良いかもしれません。

なお、各校のHPは以下の通りです。
東海中→こちら
滝→こちら
南山男子→こちら
名古屋中→こちら※中受組の数字は説明会配布資料に記載
南山女子→こちら
愛知淑徳中→こちら
明和高校→こちら
半田高校→こちら
刈谷高校→こちら
豊田西高校→こちら
時習館高校→こちら(※現時点で未更新)
名古屋大学教育学部附属高校→こちら(※単年の実績なし)

国公立大学の進学実績

東大・京大の合格数実績

東大・京大の合格数実績は以下のようになりました。

2023年国公立・私立中高一貫校の大学合格実績比較(東大・京大)

引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2023年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成

一貫校の中では東海と明和が頭一つ抜けている感じ。
その次に滝、刈谷、南山女子、時習館と続いていきます。

やはり私立の偏差値50前後の学校(南山男子・名古屋・愛知淑徳)と公立校の差はあるように感じますね。

名古屋大学の合格数実績

名古屋大学の合格数実績は以下のようになりました。

2023年国公立・私立中高一貫校の大学合格実績比較(名古屋大学)

引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2023年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成

こちらは東大・京大よりも公立校の優位性がより際立つ結果になっています。
滝・南山女子はトップの公立校と比較するとほぼ遜色ない結果を出していますが、やはり偏差値50前後の学校(南山男子・名古屋・愛知淑徳)は公立との差が大きいです。

東大・京大以外の旧帝大+一工の合格数実績

東大・京大以外の旧帝大(名大、北大、東北大、阪大、九大)と、一橋大、東工大を合算した実績は以下の通りです。

2023年国公立・私立中高一貫校の大学合格実績比較(旧帝大+一工)

引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2023年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成

名古屋大の結果と傾向はほぼ同じです。
少数精鋭(卒業生115人)ながら、名大附も健闘していますね。

名古屋市立大学の合格数実績

今回は新たに名古屋市立大学の合格数実績も出してみました。

2023年国公立・私立中高一貫校の大学合格実績比較(名古屋市立大学)

引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2023年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成

名市大はこれまでの傾向と異なり、南山女子がトップで、南女と滝を除くと完全に公立優位となっています。
名大の結果からも少し感じていましたが、公立校の生徒は地元志向が強い傾向にあるのかもしれませんね。

なお、南山女子のHPには記載がありませんが、サンデー毎日等の数字から考えて、この南山女子の名市大の合格数のかなりの割合が医学部である可能性が高いです。
傾向としては、遠隔地の国立大医学部よりも、地元の公立大医学部を優先する、という感じなのでしょうか。

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関東難関私立大学の進学実績

早慶上理の合格数実績

関東私大のトップ校である早慶上理の合格数実績は以下のようになりました。

2023年国公立・私立中高一貫校の大学合格実績比較(早慶上理)

引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2023年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成

早慶上理は完全に私立一貫校が優位です。
もちろん、単純な学力だけじゃあなくて、指定校推薦や地元志向の強さの差がこの結果に結びついている部分もあるかと思います。

とはいえ、統計的な話で言えば、やはり”関東のトップ私立大を目指すなら私立中高一貫校が優位”という傾向はありそうですね。

MARCHの合格数実績

関東私大の難関校であるMARCHの合格実績は以下のようになりました。

2023年国公立・私立中高一貫校の大学合格実績比較(MARCH)

引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2023年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成

このカテゴリも、基本的な傾向としては早慶上理と似ており、やはり私立中高一貫校が強い。
国公立の実績では大きな差があった私立偏差値50の3校(南山男子・名古屋・愛知淑徳)もこのカテゴリでは同等かそれ以上の結果を残していますね。

一方で、早慶上理では上位に入っていなかった名大附が3番目に入っているのも目立ちます。
名大附は生徒の数が少ないので、年によって傾向が大きくブレるのでその影響の可能性もありますが、少なくとも2023年の実績としてはMARCHが好調だったようです。

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関西難関私立大学の進学実績

関西難関私立大学である関関同立の進学実績は以下のようになりました。

2023年国公立・私立中高一貫校の大学合格実績比較(関関同立)

引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2023年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成

地理的に近いこともあってか関東難関私大と異なり、公立校も上位に入っています。
この点から考えると、私立一貫校の関東私立大優位の傾向は、学力差というよりも地域を含めた志向の差である可能性が高そうですね。

まとめ

これまでの結果から、
一貫校化される高校は私立中高一貫校のどのあたりのレベルなのか?
というのを考えた場合、
「東海・南山女子・滝と同等か少し下、確実に南山男子・名古屋・愛知淑徳よりは上」
という解釈ができそうです。

根拠は国公立大の実績の差から。

明和は東大・京大の結果は東海より少し下ですが、名古屋大や旧帝大の結果を見ると遜色ない(もしくはそれ以上)の結果を残しています。
明和高校以外の公立校はそこまでの結果は出ていないですが、確実に南山男子・名古屋・愛知淑徳よりは上、という感じ。

関東難関私立大の結果は私立一貫校優位ですが、関西の結果を見ると、これは公立校の関東志向の弱さの影響があると考えられます。
これらを総合して、上記の結果であると考えました。

ただし、最初から関東の難関私大を志向する場合は事情が異なります

私立中高一貫校は実績を見ると公立よりも
「関東の難関私大を目指す仲間が多い」
という環境であるのは間違いないと思います。
さらに、指定校推薦もありますし、こちらは私立優位であると言えると思います。

どちらが優位とハッキリ言えないモヤモヤした結果になりましたが、どのような中学校・高校を目指すか考える際の参考になるかと思います。

===
以上、今回は
2023年大学合格実績番外編 “公立中高一貫校(予定) VS 私立中高一貫校”
についてご紹介しました。

皆様の参考になれば幸いです。


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