先日、
「中学受験を見据えた住所選び」
という記事を書いたところ複数のコメントをいただきました。(とても嬉しかったです)

そのコメントのなかで、
「名古屋市内でも東西で差があるように見える」
といった旨のコメントをいただきました。
確かに、名古屋に住んでいる方の共通見解としてそういったイメージはありますが、実際に確認したことはないので、可視化してみることにしました。
ベースとするデータは以前ご紹介した2020年と2021年の生徒数を使った私立中学進学率です。
データの定義等は以下の記事をご確認ください。

各区の私立中学進学率
2020年の6年生の生徒数と2021年の中学1年生の生徒数を各区毎に集計して私立中学進学率を作成したものを可視化してみました。
Map data:©2022 Google
名古屋市全体の私立中学進学率が概ね10%程度なので、黄色以上の区が平均以上、という感じになるでしょうか。
Twitterでもご指摘いただきました通り、傾向としては
- 東西はどちらかというと東側が盛ん
- 南北は中心部が明らかに私立中学進学率が明確に高い
というように見えます。
これに、前回記事の中高一貫私立校の所在地を重ねると以下のようになり、見事に私立中学が集中している区の私立中進学率が高い、という結果となりました。
Map data:©2022 Google
各中学校学区毎の私立中学進学率
本来は各小学校毎に出すのが正しいのですが、算出方法の関係から、各中学校学区毎の数値になっています。
なお、本来であれば学区エリアで塗り分けるのが正しいのですが、手間がかかりすぎるので、各中学校の位置でマッピングしています。
Map data:©2022 Google
傾向としては区の色分けと似たような傾向となりましたが、
- 地下鉄沿線の学校の私立中学進学率が高い
- 特に東山線・桜通線・鶴舞線沿線が私立中学進学率が高く見える
といった感じになっています。
まとめ
ちょっと地図遊びに近い感じになりますが、上記2つのマップを合わせると以下のようになります。
Map data:©2022 Google
重ねて見ると、区として私立中学進学率が高くても中学校学区単位では私立中学進学率が低いところもありますし、その逆、というところもあることが分かります。
ちょっと繰り返しになりますが、まとめると、
- 昭和区・東区・千種区といった「名古屋の真ん中」の区において私立中学進学率が高い
- 上記3区は私立中学が集中している区でもある
- 中学校学区単位で見ると東山線・桜通線・鶴舞線沿線が私立中学進学率が高く見える
といった感じでしょうか。
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以上、今回は
名古屋市内における中学受験に対する地域傾向
についてご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。
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