先日、愛知県立中高一貫校の入学試験が行われたので、内容を分析していこうと思います。
なお、令和7年(2025年)の適性検査(入学試験)は一期生の入試であり、初めての試験だったため、試験問題がどのようなものになるか非常に注目度が高まっていました。
Part2の今回は、適性検査IIについて見ていき、最終的な全体感のまとめも書こうと思います。
適性検査Iについてまとめた記事は以下のリンクからどうぞ。

なお、過去の記事でも触れていますが、愛知県立中高一貫校1次試験の前提情報を簡単に書くと、
- 科目横断型の試験(教科別に分かれていない)
- 全て選択問題
- 適性検査Iと適性検査IIに分かれている
- それぞれ試験問題は45分
- 適性検査I、適性検査IIともに30点満点
- 1次試験の合否は適性検査I、適性検査IIの合計点数のみで決まる
- 1次試験の合格者は定員の2倍(160人)程度
という感じ。
結構勘違いしている人が居ますが、少なくとも1次試験は提出した学校の通知表は無関係で、適性検査の得点のみで判断されます。
適性検査IIはどんな試験だったのか
恐らく、この記事を見ている方が最も知りたいのは
「結局、どんな内容の問題が出たの?」
というところだと思います。
難易度を含め、問題をどう感じるかは個人差があるので、あくまで私見ですが、実際に適性検査IIを解いてみた感想としては、
- 問題自体はそこまで難しくない
- 45分の試験問題は短く感じる
- 適性検査Iと比べて知識問題は非常に少ない
- 長い文章・多い資料を読み取る力が求められる
- 方向性的には論理思考力が必要なものも複数出題された
- 地味に細かい計算力とそのスピードが求められる問題が複数あった
という感じでしょうか。
基本的な難易度や方向性は適性検査Iと同じですが、どちらかと言うと適性検査IIは”考える必要がある問題”の割合が高かった用に感じました。
適性検査IIの問題を知識・計算・読解の3区分で分けて、要求されるもの/考える内容をざっくり書くと以下のようになります。
(もちろん、人によって異論はあると思います)
上記の通り、適性検査IIは文章や図表等から必要な情報を読み取って理解する力が求められる問題が大半。
大問3はプログラミング的思考を問う問題で少し変則的でしたが、結局は”初見で決められたルールをいかに早く理解できるか”が問われていたように感じました。
問題自体はそこまで難しくない
適性検査IIも適性検査Iと同様、問題の難易度はそこまで高くないです。
ただ、この方向性の問題だと
“難易度ってなんだっけ”
という根本的な話になってきます。
個人的に感じたのは(適性検査Iも同じ方向性でしたが)「こんなの分かるわけ無いでしょ」みたいな問題はほぼ無く、
「じっくり考えればちゃんと答えにたどり着ける」
という問題がほとんどだったように思います。
45分の試験問題は短く感じる
前項で触れましたが、基本的にはじっくり論理的に考えれば解ける問題がほとんどだったのですが、
「ゆっくり考えていると時間が足りなくなる」
というのは確実に得点率を高めるハードルとしてあったように思います。
適性検査Iもそうでしたが、お恥ずかしながら私は45分で全ての問題を解くことが出来ませんでした。
適性検査Iと比べて知識問題は非常に少ない
適性検査IIでは、単純に知識が無いと解けないのは
- 酸素の性質を問う問題(1点)
- 種子島銃と種子島の場所の知識を問う問題(2点)
の合計3点分だけでした。
(詳細は簡易解説で触れますが、種子島銃と種子島の知識を問われる問題は図表の読取りで選択肢を絞り込む事も可能でした)
適性検査Iでは30点満点中10点が知識問題でしたが、適性検査IIでは30点満点中3点と、更に割合が低くなっていますね。
長い文章・多い資料を読み取る力が求められる
適性検査IIでも相変わらず問題を解くまでに理解する必要がある情報量が多く、
「何が問われているのか?」
というところにたどり着くまでが長いです。
以下は大問1の(4)の問題ですが、問題を解くためには以下の4つ図表を理解し、1つの長文読む必要があります。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
しかも、上の画像では切り貼りしていますが、実際の問題冊子ではページが分かれているのもやっかいなポイントです。
方向性的には論理思考力が必要なものも複数出題された
大問3のプログラミングルールの理解を問う問題がわかりやすいですが、
「こういうルールで動かしたらどうなる?」
といった論理思考力を問う問題の割合がそれなりにありました。
また、大問1ではアサリの酒蒸しの調理手順を問う問題がありましたが、これは知識問題ではなく、
「この順番で作業しないと前後の工程の整合性が取れない」
という事を問う論理思考を問う問題だったように思います。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
地味に細かい計算力とそのスピードが求められる問題が複数あった
適性検査IIでは細かい小数点以下の計算が必要な問題が複数出題されていました。
例えば、以下は大問2の(5)の問題を一部抜粋したものですが、解答の過程で1990年と2030年のアメリカの二酸化炭素排出量、1990年と2021年と2030年の日本の二酸化炭素排出量を算出する必要があったりします。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
これだけでも
- アメリカの1990年排出量:205億t x 0.234
- アメリカの2030年排出量:351億t x 0.103
- 日本の1990年排出量 :205億t x 0.051
- 日本の2021年排出量 :336億t x 0.03
- 日本の2030年排出量 :351億t x 0.022
の5種類の計算が必要。
さらに言えば、この計算以外にも図表の読取りや計算が必要だったりします。
こんな問題がいくつか出ていることも、既述の”時間が足りない”という状況になっている原因の1つだと思います。
全体的な傾向はどうだったのか
簡易解説に入る前に、適性検査Iと適性検査IIをあわせてどうだったのか、というまとめを簡単に見ていきましょう。
先ほど掲載した適性検査IIの系統分析と、前の記事で作った適性検査Iの系統分析から、各系統の配点をまとめると以下のようになります。
上記の通り、何らかの読解(読んで理解して考える)が必要な問題が65%を占めています。
この”読解力”は国語力とはちょっと異なるものですが、基本的には日本語の理解が必要不可欠なのは間違いありません。
なお、私立中受験も最近は単純な詰め込みでは解けない問題が増えてきています。
今回実際に問題を解いてみて、
「私立中受験対策をしているだけでも思ったより高得点が取れるのでは?」
と思いました。
もちろん、同系統の問題を解いて慣れるといった対策は必要だと思いますが、作文が必要な名大附よりは確実に親和性が高いです。
適性検査II簡易解説
ここからは実際の問題を見ながら、ざっくりと”何が問われていたのか”というのを書いていこうと思います。
繰り返しになりますが、私は素人なので、解釈等が間違っている事も多々あると思います。
あくまで”参考”レベルの話だと思っていただけますと幸いです。
大問1
大問1は”アサリ”を軸にして問題が作られていますが、(1)~(4)で問題の系統は全く異なります。
(3)と(4)は解くのに比較的時間がかかる問題になっているので、ここで大幅に時間を使ってしまうと後が苦しくなると思います。
なお、大問1の(1)で使用する【文章1】と【文章2】は市販の書籍から文章を引用しており、愛知県教育委員会のホームページで公開されている問題データには本文が表示されていません。
まだ本文が入っているものを入手できていないので、解説でも深堀りしていない事をご了承ください。
(1)①の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
この問題は考えるもととなる文章が分からないのでなんとも言えませんが、選択肢を見る限り
「適切な接続詞を選ぶ問題である」
という事が分かります。
答えが「イ」つまり「だから」なので順接という事になります。
したがって、
Aの前に書かれている事柄を原因・理由とする結果・結論が、Aの後に書かれている
という内容の文章だったのだと思います。
私立中受験でも、この接続詞に関する問題は頻繁に出題されます。
順接、逆接、転換といった接続詞の種類とその内容・意味することがわかっていれば正解にたどり着くのはそこまで難しく無いと思います。
(1)②の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
こちらも考えるもととなる文章が分からないのでなんとも言えませんが、2つの文章の要約・感想を述べた4つの意見から、無関係な記載があるものを探す問題だと思われます。
答えは「ウ」ですが、どの部分が正解のキーになっているかは不明です。
(2)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
この問題、一見すると”アサリの酒蒸しの調理手順の知識問題”では?と思うのですが、そうではありません。
ここで問われているのは、
「前後の文章の整合性を考える読解・論理的思考力」
だと思います。
まず、選択肢間で同じワードが出てくるのものに注目します。
※考える順番は人によって異なるので、”私なら”という事です
まずは①、④、⑥に注目します。
最初に、
①で「~香りが立つまでいためる」
⑥で「香りが立ってきたら~」
というのがあるので、⑥は①の後という順番であることが分かります。
さらに、
④で「アサリの口が開いたら~」
⑥で「~アサリの口が開くまで~」
とあるので、④は⑥の後という順番であることが分かるので、①→⑥→④という順番であることが分かります。
次に③、⑤、⑦に注目します。
まず、
⑤で「ボウルに~」
⑦で「ボウルを~」
という文章があり、中身を読むと⑤でボウルにアサリを入れているので、⑦は⑤よりも後であることも分かると思います。
さらに、
③で「アサリに砂を吐き出させ終わったら~」
⑦で「~アサリに砂をはき出させる」
という内容もあるので、順番としては、⑤→⑦→③であることが分かります。
ここまでの順番を整理すると、
①→⑥→④
⑤→⑦→③
という順番であることは確定しました。
ここまでで出てきていないのは②ですが、②は盛り付けなので最後というのは疑いの余地がないので、考えるべきは
①→⑥→④
⑤→⑦→③
のどちらが先にくるか、というところです。
ここで③に注目すると「流水できれいに洗う」という文言が入っています。
通常、料理では⑥で行っているような蒸し焼き等の調理工程の後に”洗う”という工程が入るのは考えられないので、
③の工程は⑥の工程よりも前である
という事は論理的に考えれば分かると思います。
これらをまとめると、
⑤→⑦→③→①→⑥→④→②
というのが今回のアサリの酒蒸しの調理工程です。
問われているのは2番目と6番目なので、
2番目:⑦
6番目:④
の「カ」が正解となります。
(3)①の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
この問題は、図表を読み取って、各経路の時間計算が正確にできるか、というところが問われています。
ここで見落としがちなのは、「乗り換えには10分かかる」という条件です。
この条件を加味したうえで、与えられた6種類の選択肢を整理すると以下のような絵が描けると思います。
“到着時刻”と”乗換時間”をしっかり書くようにしないとミスが出るので、書く絵にはしっかりその要素を入れておきます。
あとは、時刻表を見ながら、赤文字の出発時刻・到着時刻を書き込んでいけば解けます。
書き込んだ結果は以下の通り。
最も早く漁港に到着できるルートが問われているので、答えは「ア」です。
(3)②の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
ここでは、”正午までに到着できる経路”という条件が入っているので、①の結果から”選択肢エ”と”選択肢カ”が除外される事が分かると思います。
あとは、各選択肢ごとに、運賃を書き込んで合計すれば解答にたどり着けます。
上図より、答えは「ウ」となります。
いやらしいのは、安価な上位2つが、”正午までに到着できる経路”という条件で除外されるところ。
条件を見落とすと不正解となってしまいます。
(4)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
もうね、見るだけでめんどくさい問題というのが分かると思います。
問題では、「最も適当なもの」を選ぶ事が求められていますが、基本的には図表の読取りと計算ができれば正解にたどり着けます。
【Aの選択肢】
日本の魚介類の国内生産・輸入量に関する問題です。
ア~エの内容が正しいのか1つずつ見ていきます。
基本的には、資料2と資料4を使用し、1980年と2020年の国内生産量と輸入量を計算する内容です。
なお、グラフからは詳細な数字が読み取れませんが、概数で計算すれば分かるような内容となっていました。
「ア」の選択肢
→1980年の国内生産割合は約9割だが、2020年の割合は6-7割になっているので間違い
「イ」の選択肢
→1980年の輸入割合は約1割だが、2020年の割合は3-4割になっているので合っている
「ウ」の選択肢
→与えられた資料には記載がない
「エ」の選択肢
→2020年では国内生産418万トンだが、輸入は200万トン強で、輸入が国内生産を上回っていないので間違い
したがって、答えは「イ」です。
【Bの選択肢】
1980年と2020年の養しょく業の生産量に関する問題です。
選択肢を見る前に、各年の養しょく業を計算しておくと、資料2から、
・1980年の生産総量:1090万トン
・養しょく業はそのうち9%となっている
・2020年の生産総量:418万トン
・養しょく業はそのうち23%となっている
というのが読み取れるので、各年の養しょく業の生産量は
1980年:98.1万トン
2020年:96.1万トン
という数字が出ます。
選択肢を見ると、「ア」と「イ」はそれっぽい事を言っていますが、資料1-4にはこれらの事が確実に言えるような記載はありません。
「ウ」は上記計算結果から、2.5倍にはなっていないので間違いだと言うことが分かります。
「エ」は「あまり変わっていない」の”あまり”が意味するところが気になるところですが、合致していると言って良いと思います。
したがって、答えは「エ」となります。
大問2
大問2は”国産ロケットの打ち上げの話題から、気体の割合や重量の問題を解いていき、最終的に環境問題まで話題が広がっていく問題となっています。
この問題は問題に入る前に、以下の会話文と実験図が出てくる構成になっています。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
実験図は(3)以降で使うため、これまで以上に問題文と使用する資料のページが離れています。
(1)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
この問題は、”知識があれば解けるが、知識がなくても資料から正解にたどり着ける”という内容になっています。
まぁ実際にはかなりマニアックなないようなので、知識を読解で補足する、というような感じでしょうか。
まず、資料1の記載は「鉄炮記」(てっぽうき)の内容を記載しているものです。
鉄炮記の内容は
「種子島でポルトガル人から鉄炮(火縄銃)を入手したいきさつや火縄銃製法確立の過程を記したもの」
という感じなのですが、これは恐らく鉄炮記だと確信できない人の方が多く、”何となく火縄銃(種子島銃)の事かな”と気づかせるための資料だと思います。
そして資料3では選択肢に種子島があります。
知識があれば、この段階で答えは「エ」かなぁ…という目星がつくのですが、それを資料2で補っていく形ですね。
資料2を見ていきます
まず、①の記載内容で「ア」と「イ」が除外される(東と南に陸地がある)ので、残るは「ウ」と「エ」です。
次の②を読むと「できるだけ赤道近い」とあるので、答えは「エ」となります。
正直なところ、資料2だけでもほとんど正解にたどり着ける問題ではあるのですが、知識があれば確信を持って答えられる、という感じですね。
(2)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
この問題は適性検査IIで唯一の純粋な知識問題です。
とは言っても、問われているのは酸素の基本的な性質で、重箱の隅をつつくような難しい内容ではありません。
答えは「ア」と「カ」です。
(3)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
ここでようやく、大問2の冒頭で出てきた実験図を使う問題に入ります。
問題で問われているのは「B」と「E」に入る語句ですが、1つずつ見ていきましょう。
【Aに入る語句】
Aに入るのは文脈等から考えて「エ」の”変わってしまうからだ”というのは分かると思います。
【Bに入る語句】
Bで問われているのは
「火をつける前後で窒素の割合がどうなったのか」
という事ですね。
これは、【表1】から容易に読み取れる内容で、入るのは「ア」の”全て変わっていない”です。
【Cに入る語句】
Cで問われているのは
「火が消えた後の酸素の割合はどうなったのか」
です。
これも【表1】から容易に読み取れる内容で、答えは「カ」の”全てのビンで17%になった”です。
【Dに入る語句】
Dで問われているのは
「火をつける前後で二酸化炭素の割合がどうなったのか」
です。
これは若干気付きにくいかもしれませんが【表1】から「イ」の”17%を引いたものだ”という語句が入るという事に気づくのはそこまで難しい事ではないと思います。
残る語句は「ウ」と「オ」です。
【Eに入る語句】
Eで問われているのは
「ろうそくの火が消えた事と酸素の関係がどうだったか」
という事です。
ここまでの内容を整理し、火が消えた後の状況をまとめると
- 窒素の割合は変わっていない
- 酸素の割合が減少しは17%になった
- 二酸化炭素の割合が増加している
- 二酸化炭素の割合は火をつける前の酸素の割合から17%を引いた割合
という4つ。
残る選択肢は
ウの「減ったからだ」
と
オの「火が消えることには関係しない」
ですが、オは文脈的に入らないうえ、今回の情報からは言い切れないので、Eに入るのは「ウ」であることが分かります。
【Fに入る語句】
Fな残った「オ」の”火が消えることには関係しない”が入ります。
文脈的にもおかしいところはありません。
問題では「B」と「E」に入る語句を答えるので答えは
B→ア
E→ウ
となります。
(4)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
【①の考え方】
①では3つのビンXYZに入れた酸素量を答える問題です。
この問題は大問2の冒頭にある実験図を使って計算します。
実験図から
- ビンに入れる気体量は600mlである
- ビンXは窒素:酸素=1:1でいれる
- ビンYは窒素:酸素=4:1でいれる
- ビンZは窒素:酸素=5:1でいれる
という情報が読み取れます。
(“ビンの中に100mlの水が残るようにする”というのを見落とさないように注意が必要です。)
ここから
- ビンXの窒素は300ml、酸素は300ml
- ビンYの窒素は480ml、酸素は120ml
- ビンZの窒素は500ml、酸素は100ml
というのは出せると思うので、入れる酸素総量は
300ml + 120ml + 100ml = 520ml
となります。
したがって、答えは「イ」です。
【②の考え方】
まず、Aは
「実験前後の酸素ボンベの重さから酸素1Lの重さを算出する」
という問題です。
これは①の結果と表2から算出可能です。
表2からは、実験前後で減少した、つまり「実験で使用した酸素の重さ」を求める事ができます。
具体的には
246.04g – 245.39g = 0.65g
で、0.65gが実験で使用した酸素の重さという事が分かります。
また、①の答えから、実験で使用した酸素の量は520mlであることが分かっているので、
0.65g ÷ 520ml = 0.00125g
→酸素1mlあたりの重さ
0.00125g x 1000ml = 1.25g
→酸素1Lの重さ
という感じで答えが出せます。
最終的には問題文に「小数第2位を四捨五入」とあるので、1.3gが求める数字ですね。
したがって、Aに入るのは「エ」となります。
Bは
「空気と酸素はどちらが重いか?」
と考える問題です。
【たしかめたこと】のなかで”空気1Lの重さは1.2gである”と書かれているので、Aで出した”酸素1Lの重さは1.25gである”という内容と比較するとBに入るのは「ア」であることが分かります。
(5)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
この問題はとにかく資料の種類が多く、細かい数字を扱わなくてはいけないので時間がかかります。
要求されているのは図表の読取り能力と細かい計算を間違えずに行う能力で、愚直にア~エの選択肢の記載内容が合っているか1つずつ確認していく事が求められます。
1つずつ選択肢を見ていきましょう
【アの記載内容】
ここで行うのは1990年と2030年の二酸化炭素排出量の比較がメインで、具体的な確認事項は
- 世界全体の排出量は増えている
- アメリカの排出量は半分以下になる
- 中国とインドは3倍位上になる
- 世界全体の排出量を減らすには各国との協力が必要である
の4つ。
世界全体の排出量は【資料3】から読み取ることが可能で、205億トンから351億トンになっているので増えています。
つまり、記載内容は合っています。
アメリカの排出量も【資料3】から読み取ることが可能ですが、以下の計算が必要で少し面倒です。
1990年:205億トン x 23.4% = 47.97億トン
2030年:351億トン x 10.3% = 36.153億トン
結果としては、半分以下にはなっていないので、この記載は間違っています。
この時点で、アの記載内容な正解ではないのが分かるので、次の選択肢に行きます。
【イの記載内容】
ここで行うのは日本の二酸化炭素排出量の計算がメインで、具体的な確認事項は
- 2021年の排出量は1990年の排出量よりも3.6%減ったか
- 2030年の排出量は1990年の約3/4になっているか
- カーボンニュートラルを達成するための記載が資料にあるか
の3つ。
まず、日本の1990年、2021年、2030年の二酸化炭素排出量は【資料3】から読み取ることが可能です、
ただ、これあも以下の計算が必要で少し面倒です。
1990年:205億トン x 5.1% = 10.455億トン
2021年:336億トン x 3.0% = 10.08億トン
2030年:351億トン x 2.2% = 7.722億トン
まず、”2021年の排出量は1990年の排出量よりも3.6%減ったか”の確認ですが、
10.455億トン x 96.4% = 10.08億トン
なので、合致しています。
次に”2030年の排出量は1990年の約3/4になっているか”の確認ですが、
10.455億トン ÷ 4 x 3 = 7.841億トン
となっているので、合致しています。
最後に、”カーボンニュートラルを達成するための記載”ですが、これは【資料4】と【資料5】から記載が合致していることが確認できます。
したがって答えは「イ」となります。
なお、「ウ」の選択肢は2300kg÷160本が6.4kgにならないことから合致しないことはすぐにわかります。
また、「エ」の選択肢も【資料6】から読み取れる「アンモニアの割合が増えると排出される二酸化炭素の割合が減る」という記載と真逆なので、合致しないことはすぐにわかると思います。
大問3
大問3はプログラミング的思考を問う問題で、定められたルールをしっかり理解できるか、というのが問われます。
この問題も、実際の問題に入る前に、以下のような説明書が提示されていました。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
ちょっと分かりづらいルールもあるかもしれませんが、問題のところで簡単に解説していきます。
(1)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
まず、C1→U→C1がどんなプラグラムなのか、というところを考えるわけですが、簡単に言えば、C1のところに「R→U→L」を代入すれば良いです。
イメージ的には下の画像のような考え方していくわけです。
このプログラムの動きと合致するマップを選べば良いので、答えは「エ」となります。
(2)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
作ったプログラムは
という事になります。
C1には
“UURDDR”
が入るので
となります。
C2には
“LDDLUU”
が入るので最終的には
というプログラムになります。
これをこのまま絵に書いていけば解けます。
この図から、答えが「オ」であることが分かりますが、「✕が無かった」という記載があるため、以下のようにU/D/L/Rの4要素から計算する事もできます。
“UURDDR”
→UとDの数が同じ(相殺する)なので、結局は右に2つしか進んでいません。コレが2つなので右に4つ進みます。
“UUUUU”
→上に5つ進んでいます。
“LDDLUU”
→UとDの数が同じ(相殺する)なので、左に2つしか進んでいません。コレが2つなので左に4つ進みます。
つまり、動くのは縦5マス、横4マスという事になります。
スタートの初期マスが存在するので答えは”縦6マス:横5マス”という事になり解答は「オ」です。
(3)の内容
問題は以下のような内容でした。
引用元:愛知県ホームページ「令和7年検査問題」より抜粋
次に、C3は
C1→C2→C2
なので、C1が”UUL”、C2が”DL”という事から
UUL→DL→DL
となります。
これをプログラムの列に代入すると
となり、コレが動かすプログラムになります。
実際にマップを書きたいところですが、どこがスタートか分からないので、広大なマップの適当なところからスタートさせることにしましょう。
確認のため、マップが縦4マス、横11マスになっているか確認すると、しっかりと4×11マスになっていることが確認できるかと思います。
ここに、通っていないマスをマーキングすると以下のようになります。
したがって、答えは「ウ」の6個となります。
なお、某塾の解説動画では
- 4×11マスで全44マスであることが分かる
- プログラミングの文字数(移動数)は37マス
- スタートマスを入れると使うのは38マス
- 44-38=6で使わないのは6マスである事が分かる
という計算のみで答えを出していましたが、初見の問題でこの解き方で合っているか私は自信が持てないですね…
=====
以上、今回は
[令和7年/2025年]明和中入試問題(適性検査)分析&簡易解説 Part2 適性検査IIと全体まとめ
をご紹介しました。
今回の表題画像はAIが考える
「胴上げをして喜ぶ小学6年生の日本人集団」
(A group of Japanese 6th grade elementary school students celebrate by raising their torso)
「胴上げ」をどんな単語にしてもバンザイしかしてくれなかった…
皆様の参考になれば幸いです。






































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