当サイトで長期に渡って見に来ていただいているのは、以下の「名古屋のおすすめ学区」を紹介している以下の記事です。

実は、この記事は、「どこが人気か?」というお話はしているのですが、「どんな学校か?」という部分には触れていません。
もちろん、各学区の詳細をご紹介した記事は書いているのですが、作るのに非常に時間がかかってしまうため、今回はおすすめ学区の学校基本情報をまとめようと思います。
Part1の今回は小学校の情報をまとめます。
中学校編は以下の記事でご紹介しています。

生徒数/学級数について
生徒数の状況
名古屋の人気学区のにおける各小学校の生徒数は以下のようになっています。
引用元:名古屋市 教育調査統計データより作成
ポイントを挙げると、
- 人気学区でも生徒の人数は大きな差があり、1,000人を超えるマンモス校もあれば、350人程度の小規模校もある
- 神丘中学区の小学校は両方とも1,000人を超えており生徒が集中している
- 学区内の公立中進学を考えるならば、同一中学校の小学校との人数差に注意
といったところでしょうか。
特に3点目は気にする方は気にすると思うのですが、
「子どもの性格によっては人数比の低い小学校出身だと苦労する可能性がある」
というところに注意が必要です。
例えば川名中などは、伊勝小の6年生が57人、滝川小の6年生が130人、川原小の6年生が62人となっています。
こういった場合、伊勝小出身だと、中学校のクラスで2割強しか同小学校出身者がおらず、40人学級だと8人、男女同数としたら4人しか同性の顔見知りが居ない、という感じになります。
もちろん、性格的に物怖じしないのであれば問題ないのですが、こういった状況が苦手な人も居るかと思いますので、気になる方は頭に入れておいた方が良いかと思います。
学級数の状況
名古屋の人気学区人気学区のにおける各小学校の学級数は以下のようになっています。
引用元:名古屋市 教育調査統計データより作成
ポイントを挙げると、
- 西山小が6年生でも6クラスあり、他の学区よりも頭一つ抜けている
- 一方で、全学年で2-3クラスの学校も多い
- 学級数は環境変化、顔見知りの少ない環境を経験できるかの違いが出る
といったところでしょうか。
学級数(クラス数)が多ければ良い、というわけではないですが、個人的には3-4クラス程度は欲しいと感じています。
というのも、1年生の時点で2クラスの環境だと、1-2回のクラス替えであってもほとんどが顔見知りになってきますが、3-4クラス程度の人数が居れば、「顔見知りの少ない環境」を何度か経験できます
個人的には幼少期にこういった環境変化を何度か経験できているか否か、というのは意外と重要だと思います。
前述の公立中に進学した際の人数バランスも組みわせて考えれば、
「小学校でクラス替えがあっても顔見知りばかりだった環境から、突然顔見知りがほとんど居ない環境になる」
という状況をどう考えるか、という事です。
もちろん、
「これも貴重な経験」
考える事もできますし、
「性格的にこういった環境だと追い詰められてしまうので避けたい」
といった考えになる事もあり得ます。
なので、どちらが良い、というわけではなく、そういった環境である、という情報を把握したうえで選択する、というのが大事ではないでしょうか。
最近の生徒数の変化
以前書いた記事で触れている学区もありますが、2016年からの5年間で各学区の生徒数がどう変わったか、というのもまとめてみました。
下図の増減率は、2016年の生徒数を基準として、2021年で何%増減したか、という数字を表しています。
例えば、2016年で100人だった学校が、2021年で120人になっていた場合は+20%といった表記になります。
引用元:名古屋市 教育調査統計データより作成
増減率では冨士中学区の小学校が全て大きな増加傾向となっており、人気がさらに高まっている事が現れています。
特に、図には書いていませんが、冨士中学区の3校は長期(09年-21年)、中期(12年-21年)、短期(16年-21年)全てで大幅な増加となっているので、安定した人気を維持しています。
逆に高針台中は、今回の短期(16年-21年)だけでなく、長期と中期でも横ばい~減少傾向が全ての学校で見られるので、少し勢いが弱まっているのかもしれません。
中学受験率の比較
以前書いた以下の記事で上位校は掲載しましたが、今回はこの人気学区のデータをご紹介します。
(計算方法等は以下のリンク先をご確認ください)

引用元:愛知県ホームページ「学校一覧」より作成
上記の通り、人気学区とされる学区でも差があり、
- 冨士中、汐路中学区は私立中進学率が3割を超えており非常に中学受験が盛ん
- 「レベルが高い」とされている学区でも私立中進学率が低い学区はあり、神丘中学区などはその典型
- 自分(自分の子ども)の進路を考えてそれに合った学区を選ぶのが望ましい
といったところでしょうか。
3点目については以前も触れましたが、
- 中学受験を考えている場合は中学受験が盛んな学校を選んだほうが理解が得やすい
- 上位公立高校を狙うならば環境としてはレベルの高い(人気のある)学区+私立中進学率の低い学区の方が環境は良い
- ただし、上記条件の場合は環境は良いが、内申点の熾烈な争いは避けられない
といったあたりは予め進路が決まっているのであれば考慮したいポイントだと思います。
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以上、今回は、
名古屋の人気学区の学校情報まとめ 小学校編
をご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。
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