モデルルーム訪問-NAGOYA the TOWER- Part2

NAGOYA the TOWERのモデルルームを訪問しましたので数回に分けて報告致します。

Part2の今回は以下の内容を中心にまとめます。
・建物の外観と構造について
・内装について
・共用設備について

【NAGOYA the TOWERの記事一覧】
Part1:概要
Part2:建物・内装と共用施設 ※今回
Part3:駐車場と価格、管理費
Part4:まとめ

今回の内容をザックリとまとめると下記のようになります。

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建物の外観と構造について

建物の外観について

前回の記事でもお伝えした通り、
「名駅のマンションのシンボルを目指す」
と言っているだけあって、外観は気合いが入っています。


画像出典: NAGOYA the TOWER公式ホームページより

画像だと分かりづらいですが、夜間は上から5フロアにある縦のラインは発光するデザインで目立ちます。
最上階の屋上がライトアップされるといったデザインはよくありますが、フロア部分がイルミネーション化されているのはあまり見かけないと思います。

昼間も方角によって濃淡のパターンが異なるデザインとなっており、質の高い仕上げなっていると思います。

また、背の高さもあり外からでもすぐ自分のマンションだと分かると思います。
外からすぐ自分のマンションだと分かるのは地味に嬉しいものです。

ちなみに、別項目で書くと思いますが、
現時点ではベランダに洗濯物を干すことが禁止されているため
デザインという観点だけで言えば生活感が出ない分高ポイントです。
(洗濯物が干せないという生活面でのデメリットは別ですが)

構造について

この物件の建物自体の特徴としては、

  • 制震構造であること
  • 2重床・2重天井であること
  • ガス供給に「中圧管」を採用

の3つが挙げられます。

制震構造

この物件は、制震構造を採用しています。

制震構造というのは簡単に言えば、揺れを吸収するダンパーを使って、上層階の揺れを小さくする構造を採用している建物のことです。

制震構造は建物の躯体自体がダメージを受けにくいという強みがありますが、揺れ自体が地面より小さくなるわけではありません。

その点では揺れそのものを低減する免震構造には劣りますが、コスト面のメリットがあります。

2重床・2重天井

これはタワーマンションとしてはごく普通の仕様ですが、名古屋の物件としては珍しいものになっています。

関東の物件では2重床・2重天井は珍しいものではないですが、地域の特徴して、名古屋ではタワーマンション物件以外は2重床・2重天井ではない物件がほとんどです。

2重床・2重天井と直床のメリット・デメリットは別途どこかでまとめますが、個人的に1番大きいと思うのは、
クッションフロアではないので高級感が出る
ことだと思います。

構造上、下階への騒音対策として直床物件はフローリング下にクッションが入っているクッションフロアを採用していますが、2重床・2重天井であるこの物件はクッションフロアではないしっかりとした硬いフローリングが採用されています。

なかなかクッションフロアをイメージするのは難しいですが、実際にクッションフロアの物件に住むと、床の浮き沈みでどうしても安っぽさが出てしまうので、個人的にはこの点は大きいです。

ちなみに、2重床・2重天井と直床(+クッションフロア)では下階への騒音の面では実は直床の方が有利だったりするので、2重床・2重天井が全てにおいて優れているわけではありません。

ガス供給に「中圧管」を採用

中圧管引込は名古屋の物件では初採用のようで、メリットは以下の2つです。

  • 地震時でもほぼ供給が停止することはない
  • 自家発電が容易かつ時間制限がない

中圧管は低圧管と異なり、地震時でも供給が止まることはほぼ無いと説明されています。
そのため、自家発電がこの止まらない都市ガス供給をベースに考えられており、災害時でもこのガスを活用して自家発電装置を動かすので燃料の備蓄が不要です。

つまり、停電時でも時間制限なく発電が可能で、非常用エレベーター1基を動かし続け、各セキュリティも動かし続ける電力の供給が可能な仕様になっています。

こういったマンションは非常に珍しく、災害に強いマンションであると言えます。

なお、廊下は内廊下仕様となっており、有人の掃除に加え、ロボットによる清掃も行われるようです。

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内装について

内装は階に設定されているランクによって結構変わってきます

階のランクは

  • 3F~29F:プレミアムフロア
  • 30F~37F:スーパープレミアムフロア
  • 38F~42F:グランドプレミアムフロア

の3つに分かれています。
もはや「プレミアムってなんだっけ」という感じですが…
※30F~37Fの名前はちょっと自信がないですが、xxプレミアムフロアであるのは間違いないです

下層フロア(プレミアムフロア)の仕様

ベースとなる下層フロアの仕様ですが、

  • ディスポーザー:あり
  • 水栓:カートリッジ式一体型浄水器付き水栓
  • レンジフード:薄型でない通常タイプ
  • キッチン天板:天然石
  • 玄関ドア:通常の鍵タイプ
  • ドアストッパー:全室キノコ型でないドアキャッチャー採用
  • エアコン:通常タイプ
  • ガラス:Low-E
  • トイレ:通常タンク式(ローシルエットでない)
  • 洗面台:非天然石(白い通常のもの)
  • 洗面台鏡:テイッシュやドライヤーは入らない
  • 天井高:2500mm(19Fまで)/2600mm(20-29F)
  • サッシ高:2170mm
  • スロップシンク:なし
  • ベランダ戸境壁:プラスチックの上開きタイプ
  • 物干し金物:ベランダに無い替わりに室内に物干し金物あり

といった感じです。

通常欲しいところはカバーしていますが、最近の高級物件でよく見る、
玄関電子錠、ローシルエットトイレ、洗面台鏡のテイッシュ&ドライヤー置き場が非採用なのは残念ですね。

ディスポーザーはよくある蛇口から自動で水が出るタイプではなく、直接ディスポーザー内に水が出るタイプになっています。

なお、洗濯機置場上部収納にはハンガーを仮掛けする事ができる長谷工独自の仕組みが採用されているなど、ところどころに長谷工仕様がそのまま入っている部分も多いように感じます。

上記のように、ちょっと高級仕様から外れている部分もあったりするので、物件のランク/値段とのギャップを少し感じますね。

ベランダは洗濯物を干せない替わりに物干し金物なくスッキリしています。
ベランダに出る機会が少ないので、ベランダ戸境壁がプラスチックの上開きタイプでも気にならないかもしれませんが、ここは手を抜いてほしくなかった点なので残念です。

ベランダの奥行きは1800mm程度でそこまで広くはないです。

中層(スーパープレミアムフロア)の仕様

中層フロアは低層フロアをベースに、以下の点が変更となります。

  • 玄関ドア:電子錠採用で鍵を出すことなく解錠可
  • 玄関/廊下:タイルが標準(下層階はフローリングが標準)
  • 室内ドア:凹凸デザインのある高級なものに変更
  • エアコン:リビング・ダイニングは天井埋め込み式
  • トイレ:ローシルエットトイレ+手洗いカウンター
  • 洗面台:天然石
  • 洗面台鏡:鏡下部に木製の縁が付く
  • 風呂照明:LEDラインライト(調光可)
  • 風呂蛇口:金物が見えにくい高級タイプ
  • 風呂扉:透明or乳白色のガラス
  • 天井高:2700mm
  • サッシ高:2350mm

この層から長谷工仕様っぽさはほとんどなく、いわゆる高級仕様になってきます。
値段的にも億を超える物件がほとんどなので当たり前といえば当たり前ですが。。。

低層フロアでも充分天井は高かったのですが、さらに天井高が高いので開放感もより感じることができる点が大きいです。

なお、このグレードでも洗面台鏡のテイッシュ&ドライヤー置き場が非採用なのはちょっと意外でした。

高層(グランドプレミアムフロア)の仕様

中層フロアとあまり変わりませんが、中層フロアから以下の点が変わります。

  • レンジフード:薄型タイプ
  • トイレ:タンクレストイレ+手洗いカウンター
  • キッチン蛇口:アンダーシンク型浄水器付き水栓
  • 天井高:42Fは3000mm(それ以外は2700mm)
  • サッシ高:2350mm

上記以外にも細かい点はありますが、正直このグレードのモデルルームは標準仕様が無いに等しいのでチェックしきれていないと思います。

共用施設

共用施設は

  • ゲストルーム(3F)/3部屋
  • ラウンジ(29F)
  • プライベートガーデン
  • 各階ゴミステーション
  • コンシェルジュ

となっています。

このマンションは住友不動産のマンションのように

  • 必要最低限のもののみ入れる
  • メインロビーが非常に広く力を入れている

という考えのようで、共用施設は少ないです。

メインロビーは2層吹き抜けで広さも非常に広く、パンフレットでも見開きで強調されているこの物件の売りになっています。
現物はまだ見ていませんが圧倒されるレベルだと思います。

また、メインロビーから見えるプライベートガーデンも力が入っていて、管理に手間がかかるバラ園となっており、高級感がある造りになっています。

共用施設かどうか微妙なところですが、エレベーター周りも気合が入っており、メインロビーからセキュリティを通ってエレベーターホールに入ると自動でエレベーターが来る仕様になっています。
さらに、各階のエレベーターホールから内廊下に入る部分もセキュリティがあるため、居住階以外には入れないようになっている点も名古屋ではあまり見ないセキュリティの高さで、この物件の強みだと思います。

コンシェルジュと管理スタッフは正月を除き8-20時の常勤、それ以外も夜間警備のスタッフが常駐するので安心感があります。

ゲストルームは30平米の2人程度が泊まれる部屋が3部屋で小ぶりなもので、当初の規約では飲酒は禁止になっているそうです。

高級大規模物件だとジムやカフェ等、様々な共用施設があるマンションも多いですが、個人的にはこれぐらいの施設で充分だと思います。

正直なところジムやカフェは特定の少人数しか使わないので管理費がもったいないですし、トラブルの種になります。

それよりは、毎日通るメインロビーが豪華なほうが所有している喜びを感じることができますし、知人や両親を呼んだときの第一印象がとても良いというメリットがあります。

強いて言うなら29Fまでの間取りが少し狭いので、最近流行りのスタディルームといった勉強/作業スペースがあったら良かったかもしれません。

次回は駐車場と価格、管理費などについてご報告します。

皆様の参考になれば幸いです。


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