今回は、名古屋から子供と最初に行くおすすめのスキー場についてご紹介します。
前回は子供と行く最初のスキー場に対する考え方についてご紹介しました。
今回は具体的なオススメのスキー場についてご紹介します。
名古屋から行けるスキー場
名古屋から行けるスキー場は大きく分けて、
- 滋賀エリア
- 岐阜エリア
- 長野エリア
の3つがあります。
各エリアの詳細はまたどこかで書きますが、概ねこんな感じです。
滋賀エリア
名古屋からだと「グランスノー奥伊吹」が一番近く、規模も大きいと思います。距離的にも渋滞がなければ名古屋から90分と謳っています。
ただ、ここは規模も大きく、施設も充実している反面、かなり混雑します。
ピーク時はスキー場に行く段階で1-2時間の渋滞、リフトもかなり並ぶ、帰りも1-2時間の渋滞という流れになってしまう事もあるそうです。
また、道路状況もかなり山奥にあるだけあって、
「スタッドレスタイヤ・タイヤチェーンは必須」
と公式ホームページでも言われており、実際に雪が多い時期は駐車場のゲートが下の画像のような状況になるため、雪道初心者には辛い状況になるようです。
そのため、「最初のスキー・スノーボード」としてはおすすめのスキー場ではないです。
※もちろん、素晴らしいスキー場なのは間違いないです。
岐阜エリア
岐阜エリアは名古屋に近いところだと、郡上市北部に沢山のスキー場があります。
主なスキー場としては、
鷲ヶ岳スキー場(名古屋から100分)
ホワイトピアたかす(名古屋から110分)
ダイナランド(名古屋から105分)
ひるがの高原スキー場(名古屋から105分)
などがあり、これ以外にもスキー場があるようなスキー場がかなり充実しているエリアです。
こちらについては、除雪はなされるようですが山奥だけあって
「思ったより凍結していた」
「上り坂でスタックした車があった」
といった話も多いエリアです。
雪が多いときの状況はTwitterなどを見るとよく分かり、下のようなツイートも多いです。
1枚目
21時前後のダイナランドへの道はこんなんです。
FFのデミオの時痛い目に遭ったとこです。
四駆は止まっても普通に登れるのでめっさ楽で良いですね。
でも下りは怖い。2枚目
高鷲スノーパーク、1630くらい?帰る時こんな感じでした。
スタックして押して貰ってるミニバン多数。 pic.twitter.com/2x7PGHm1op— 壱村 (@ititoaoi) December 26, 2017
ちなみに道路状況はこれ。来る方はスタッドレス必須!!それでも滑りますので、ほんと気をつけて!!登れない車も数台いました!! #ダイナランド pic.twitter.com/eglhbaBWIZ
— つかっちゃん (@tsukachan360) February 4, 2020
このエリアはスキー場が多く、レンタル専門店が何店舗もあるなど、非常にオススメできるエリアなのですが、上記のように雪が多い時期があったり、人気エリアだけあって、混雑もそれなりにするので、「初めてのスキー・スノーボード」として行くにはハードルが高いと思います。
長野エリア
長野エリアは広大で、スキー場も多いのですが、名古屋から距離があるというデメリットがあります。
概ね渋滞がない場合で2時間以上はかかります。
そんななかで、名古屋から近いのは駒ヶ根高原スキー場や伊那スキーリゾートがありますが、私のオススメは
「伊那スキーリゾート」
です。
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なぜ伊那スキーリゾートがオススメなのか
ようやく本題です。
正直なところ、伊那スキーリゾートは規模も大きくなく、設備も充実していません。
リフトなんて2本しか無いし、名古屋インターから2時間以上はかかります。
でも、「初めてのスキー・スノーボードとして」は以下の点でオススメできます。
- スクールのコストパフォーマンスが高い
- 人が多くない
- 雪遊びもできる
- 道路状況が良い
スクールのコストパフォーマンスが高い
前回お話したとおり、小学生以上程度の子供の場合、必ずスキー・スノーボードスクールに入れたほうが良いです。
その場合、当然費用がかかってくる事になりますが、伊那スキーリゾートのスクールは安いです。
仮に朝イチからスキー場に来られたとして、4時間のレッスンを受けた場合でも、
スキーは6,500円
スノボは7,000円
しかかかりません。
相場観が分からない方も多いかと思いますが、一般的なグループレッスンで1日受けた場合、
午前90分+午後90分の合計3時間で1万円以上は確実にかかる
というのが相場だと思っていれば良いと思います。
そんな中で、4時間のレッスンを7,000円というのはかなり破格です。
また、下記の「人が多くない」とも関係しますが、グループレッスンの人数自体も少ない事が多いと思います。
この伊那スキーリゾートで息子をスノーボードスクールに入れた事がありますが、朝イチのレッスンは希望者が1人だったため、マンツーマンで指導を受けることができ、午前中にはリフトに乗れるぐらいまで上達し、午後にはターンまではできないものの、リフトに乗って問題なく降りてこられるぐらいまでは上達しました。
マンツーマンになるかどうかは運もあると思いますが、特に午前中のレッスンは2回ともマンツーマンだったため、人数が多くなることは少ないと考えられ、非常にコスパは高いと思います。
人が多くない
最初にお伝えした通り、このスキー場は設備面でも規模面でも他のスキー場と比べて劣っている部分が多いのですが、その分混雑しないというメリットがあります。
正直なところ、後述のレンタル用具を除けば、初心者にとってはリフトの本数や設備の充実度などは大きな問題になりません。
どちらかというと、人にぶつかってしまうかもしれないという恐怖心の少なさと、滑れる本数、スクールの人数の方が重要だと思います。
そういう点では、この伊那スキーリゾートは
- そもそも人が少ないので他人にぶつかるという恐怖心が軽減される
→初心者は何よりも止まる事がハードルになるのですが、人が少ないとのびのびと練習できます - リフトが長蛇の列になる、昼食に並ぶといったストレスが少ない
→リフト、食事で待ち時間が少ない=多く練習できるということです - スクールに参加する人数が少ない
→グループレッスンは当然人が少ないほうが、レッスンの内容が充実します
という状況であることが多いので、初めてのスキー・スノーボードには最適な環境です。
雪遊びもできる
伊那スキーリゾートは規模は小さいながらも雪遊びやソリスペース、それに合わせたベルトコンベアも設置されています。
雪遊びスペースの入場料550円+雪遊びグッズレンタル費用800円かかりますが、規模が小さいながらも初めての雪遊びとしてはそこそこ遊べると思います。
ちなみに、上記雪遊びグッズレンタル費用にはスノーストライダーレンタルとトランポリンの費用も含まれています。
また、もしこれでも飽きてしまう子供向けには、スノードライブというゲレンデを滑れるソリに似た用具をレンタルする事も可能です。
引用元: スノードライブ公式ホームページ
画像だけだとイメージが伝わらないですが、プロモーション動画をご覧いただければすぐにイメージはつかめると思います。
プロモーション動画はこちらです。
公式ホームページの案内にも、「5・6歳から利用可能」とされているので、子供も対象にしている用具です。
なお、伊那スキーリゾートに電話で確認したところ、
- スノードライブは1日2,000円、半日1,500円でレンタル可能
- リーシュコード(流れ止めのコード)さえつければクワッドリフトも乗れる(要リフト券)
- 初心者用ゲレンデに加え、メインのドリームコースも滑走可能
- 子供でも利用している実績あり
とのことで、怖がらなければ子供でも利用できると思います。
道路状況が良い
この伊那スキーリゾート、かつては公式ホームページで
「ノーマルタイヤで行ける」
という事を標榜していました。
さすがにマズいと思ったのか今年からはノーマルタイヤで行けるという表記は公式ホームページから消えていますが、道路状況の厳しくないスキー場として有名です。
実際、1月や2月に行っても道路が凍結している状況は少なく、また、アップダウンも最後の坂以外はほとんどないため、前回ご紹介したオートソックを持っていけば概ね問題ないと思われます。
心配な場合は、3月上旬の春スキーまで待てば、路面凍結の心配はほとんどない、と言っていいレベルだと思います。
以下は伊那スキーリゾートが作成した小黒川スマートICからの道のり動画ですが、これを見ればある程度イメージは掴めると思います。
デメリットもある
もちろん、良いことだけではないです。
具体的には、
- 名古屋から遠い
- レンタル用具の質は高くない
- 設備は充実していない
といったものがあります。
名古屋から遠い
これはある程度仕方がないところではありますが、渋滞がない場合でも名古屋ICから最寄りの小黒川スマートICまで2時間程度はかかります。
小黒川スマートICからは10分かからないので概ね2時間と少し、と考えれば良いです。
この距離と時間をどう考えるか難しいところですが、滋賀のグランスノー奥伊吹などと比べるとやはりちょっと遠いという印象は否めません。
なお、料金はETC休日割引で2,720円、往復で5,440円かかりますが、これがグランスノー奥伊吹だった場合は片道1,320円、往復で2,640円という倍以上の差額が発生します。
ちなみに、前述の午前中のレッスンに参加する場合、レッスン開始は10時からで、レンタル等を考えると9時過ぎには現地に到着したほうが良い事を考えると、
7時頃に名古屋インターを通過する
というのが時間的なイメージとなりますが、これはちょっと早起きが必要な時間であることは間違いありません。
ただ、こういう厳しさもあってか、午前中のグループレッスンは人数が少ないため、個人的には早起きする価値はあると思います。
レンタル用具の質は高くない
これが最も懸念事項となりますが、レンタル用具の質は高くないです。
特にスノーボードの場合、初心者用の用具(簡単に言えばロッカーボードというターンしやすいボード)を使用したほうが早く上達が可能なのですが、ここの用具はそういった特別なボードが用意されている様子があまり見られません。
また、手袋等の小物レンタルについても、防水性があまり高くないものが貸し出されており、半日でレンタルした手袋がビチャビチャになってしまい辛かった、という事もありました。
(※その時は無料で別の手袋に交換してもらえましたが、確実にそうしてもらえるわけではないと思います)
もちろん、全体的に用具としては必要充分なのですが、ここはちょっと気になるところです。
設備は充実していない
このスキー場は非常に小規模で、設備は充実していないです。
画像出典: 伊那スキーリゾート公式ホームページ
次回、実際に行った際の画像等をご紹介しますが、更衣室も狭く、食堂は広いですがメニューが少なかったりします。
また、子供向けのアクティビティも、大規模なスキー場に比べるとやはり劣っており、スノーラフティングやスノーチュービング、スノーモービル体験といったようなものはないです。
その割には料金は一般的なスキー場と比較して大幅に安い、といった感じでもないので、そういった点の満足度は低いかもしれません。
しかし、雪遊びは問題なく出来ますし、小さい子がちょっと飽きてしまったらスノーストライダーやスノードライブに挑戦するといった選択肢も用意されているうえ、スクールが空いていたり、そもそも混んでいない、路面凍結の心配が少ない、というメリットを考えると、
「最初のスキー場」
として考えるとこのスキー場はオススメできると考えました。
もし子供がこのスキー場でウインタースポーツを好きになり、2回目以降に本格的に遊ぶ際は、岐阜や滋賀に行くのが良いと思います。
今回は以上です。
次回は実際の現地の様子や準備についてご紹介します。
皆様の参考になれば幸いです。
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