今回はマンションの戸建てや設備の話でキッチン水栓編です。
マンションや一戸建てのモデルルームやレビュー記事を見てると、設備仕様が高いとか低いとかそういう話、出てきますよね。
今回はそのなかでキッチン水栓の話を少し書こうと思います。
【これまでに書いた住居設備の記事】
トイレ
カーテンレール
キッチン水栓(※今回)
キッチン水栓の種類とランク
キッチン水栓は色々な種類があるのですが、いくつかの機能の有無でランクが高いか低いかを見分けることができます。
センサー式か否か
最近の最上位機種はセンサーを内蔵して、
「センサー部に手をかざすと水が出る」
「蛇口の下に物や手近づけると水が出る」
といった水栓が主流です。
キッチンでの作業中にレバーを触ると、油や洗剤が付着する事が多いため掃除の面で有利です。
また、汚れや洗剤の泡がなくても、レバーを触る際に、水栓の根本に水滴等が付いてしまうこともないので、見た目もキレイに保つことが出来ます。
ただ、この機能がついている水栓は高額であり、さらにシンク下に電源が必要となるため導入のハードルは少し高いです。(電池式もありますが。。。)
一度これを使うと戻れない、と言う人も多いです。
【具体的な水栓のイメージ】
画像出典: リクシル公式ホームページ
浄水器の有無と種類
当然、浄水器はあったほうがランクが上ですが、
「キッチン水栓金具に内蔵されているタイプ(一体型タイプ)」
「シンク下にろ過装置を設置するタイプ(アンダーシンクタイプ)」
の2種類あります。
よく見るのは前者のキッチン水栓金具に内蔵されているタイプです。
【一体型タイプのイメージ】
画像出典: TOTO公式ホームページ
ただ、このタイプの浄水能力はあまり高いとは言えず、さらにほとんどが専用のカートリッジのため浄水能力をアップさせる、ということも難しいです。
一方で、アンダーシンクタイプは基本的な浄水能力が高く、さらにほとんどの場合、他メーカーのカートリッジを使うことも可能なので、浄水能力をアップさせることも可能です。
また、アンダーシンクタイプは浄水専用の蛇口を設けるパターンと、水道水も含めて1つの蛇口で行えるパターンの2パターンがありますが、どちらが良いかは好みの問題もあるので、どちらが良い、と断言するのは難しいですが、1つの蛇口で行えるほうがスッキリはします。
【アンダーシンクタイプのイメージ】
画像出典: TOTO公式ホームページ
なお、前述のセンサー内蔵水栓の場合、今のところ一体型タイプはなく、全てアンダーシンクタイプとなります。
ハンドシャワーの有無
これは、水栓からシャワー部を引き出す事を可能とする機能で、これがあるとシンクの掃除が格段に楽になります。
【ハンドシャワーのイメージ】
画像出典: TOTO公式ホームページ
ただ、浄水器一体型でハンドシャワーも使える水栓の場合、浄水器カートリッジ部分まで含めて引き出す事になるため実はあまり使い勝手はよくありません。
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水栓のブランド
キッチン水栓のブランドとしては
「TOTO」
「LIXIL」
「SANEI」
「KVK」
あたりが有名ですが、ちょっとコストをかけているマンションの場合、ドイツのブランドで高級水栓金具の代名詞的存在である、
「グローエ」
といったブランドの水栓を採用しているケースもあります。
ただ、近年はこの部分にコストをかけるマンションや建売住宅は減ってきており、グローエの水栓を採用していたら
「かなり気合が入っているな」
と思って良いと思います。
後からキッチン水栓を変えられるか
上記の通り、キッチン水栓金具は色々な種類があり、地味でありながら良いキッチン水栓を使うと利便性が大きく向上します。
しかし、先述の通り、マンションや建売住宅ではこの部分にコストをかけるケースは珍しくなってきました。
では、後からキッチン水栓を変えられるのでしょうか。
結論から言えば、後から変更することは可能です。
しかし、注意点が2つあります。
それは、
- 持ち込み工事は苦労する
- ディスポーザーがある場合はハードルが高い
という点です。
持ち込み工事は苦労する
キッチン水栓は実は結構高額で、アンダーシンクタイプとなると10万円程度するケースも多いです。
ただ、最近流行りのメルカリやヤフオクでは半額程度で未使用品が売っていたりします。
例えば、非センサータイプの全部入りである、
「クリンスイ F914」
という機種の場合、定価10万円超に対して、ヤフオクでは未使用品で4万円を切っています。
【定価とヤフオクの例】
画像出典: クリンスイ公式ホームページ↓ヤフオクでは…
画像出典: ヤフオク落札相場より
一見、
「これを買って、業者さんに付けてもらえば良いのでは?」
と思ってしまいますが、多くの水栓業者さんはキッチン水栓の持ち込み取り付けを嫌がります。
これは、水栓取り付け業者さんは蛇口の販売による利益が大きいためで、ネット通販でキッチン水栓を販売している業者さんに工事のみの依頼を問い合わせても門前払いされる事が多いです。
注文住宅で持ち込み、というのであればある程度は融通が効くとは思いますが、そうでない場合は工事業者さん探しは苦労します。
ディスポーザーがある場合はハードルが高い
大規模マンションの場合はディスポーザーが付いているケースがあると思いますが、このケースも注意が必要です。
最近のディスポーザーは、作動させると自動的に蛇口から水を出すタイプが主流です。
そのため、キッチン水栓を変更する場合、このディスポーザと連動させる部分をどうするか、が問題となります。
実は、このディスポーザとの連携については、給水部分の分岐金具が専用のものである場合がほとんどなので、購入した(する)キッチン水栓金具にあった金具を調達する必要が出てくるのです。
そのため、ネット通販でキッチン水栓を販売している業者さんの多くは、ディスポーザーが付いている場合はキッチン水栓金具と工事をセットで注文しても、対応不可として拒否されるケースが多いです。
ディスポーザー付きでも持ち込み工事をする方法
なぜ、こんな事を書くかというと、お恥ずかしながら、
私がこの問題に直面して苦労した経験があるから
です。
では、諦めたのかと言われればそうではなく、結果としては後付工事はできました。
私のケースでは、
何も調べずヤフオクでキッチン水栓を購入してしまう
↓
持ち込み工事をしてくれる会社を探す
↓
工事業者は見つかったが、分岐金具は自前で用意しろと言われる
↓
ディスポーザーメーカーに取り付けたいキッチン水栓の型番を伝えて適合する分岐金具があるか問い合わせ
↓
分岐金具があったので分岐金具を取り寄せ
という手順で取り付けができました。
もちろん、必ず適合する分岐金具があるわけではなく、たまたまあったので助かりましたが、最悪の場合キッチン水栓金具が無駄になってしまうこともあり得たわけです。
ディスポーザーや金具等は下記の条件でした。
キッチン水栓金具の型番:クリンスイ F914
ディスポーザーの型番:DSP-100H-AWS(テラル製)
ディスポーザーメーカーから取り寄せた分岐金具:SE2(テラル製) 部品代3,590円+送料1,100円
分岐金具高かったです。。。。
ちなみに、工事業者は10社以上電話して受けてくれたのは、まさかの
クラシアン
でした。そう、テレビCMでおなじみのあの業者さんです。
費用は2-3万円だったはずで、一般的な水栓金具取付工事よりはちょっと高額でしたが、他社で門前払いを食らった工事を快く引き受けてくれて助かりました。
【参考】おすすめのアンダーシンク浄水器
どこかで詳細を書くかもしれませんが、アンダーシンクタイプは先述の通りカートリッジを他社製のものに変更可能です。
アンダーシンクタイプのカートリッジはメーカーによって性能が大きく異なりますが、
「マルチピュア社製」
がおすすめです。
理由を書き始めると長くなるので詳細はこちらを見ていただければと思いますが、これは日本製の浄水カートリッジよりもかなり高性能で、そのまま飲んでも全くカルキ臭がしない水を飲むことが出来ます。
マルチピュア社製のカートリッジは高性能なかわりにかなり高額ですが、「マルチピュア社製」のカートリッジには今使っているアンダーシンクタイプにそのまま取り付けが可能な安価なものがあります。
こちらです↓
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上記のものは度々品切れにはなってしまいますが、販売されている時は概ね1.6万円程度で手に入ります。
通常のマルチピュア社製の浄水器は概ね定価は10万円程度はしますが、これなら2年に1回1.6万円だけでOKで、クリンスイ等の日本メーカーのものとコストは変わりません。
同じコストであればこちらのほうが絶対に良いです。
以上、キッチン水栓のお話でした。
皆様の参考になれば幸いです。
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