2025年の実績が出揃ってきたので数回に分けてご紹介します。
今回は中高一貫私立校男子編(男子校+共学校)です。
その他の2025年の進学実績記事は以下の通りです。
(記事が公開され次第、リンクを追加します)
【医学部進学実績編】

【公立高校編】

【私立女子編】

【公立と私立の比較】

【地元(愛知県)の大学合格実績編】

各校のR4偏差値について
偏差値について
最近書いていなかったので偏差値についておさらいです。
偏差値と順位のイメージ
偏差値という言葉はよく聞きますが、実はなかなかイメージしづらいですよね。
なので、仮にデータの分布が正規分布(データが平均値の付近に集積するような分布)だとすると、偏差値と順位の関係は以下のようになると覚えておけばイメージしやすいと思います。
【偏差値70~50の順位イメージ】
偏差値70→上位2.28%
偏差値69→上位2.87%
偏差値68→上位3.59%
偏差値67→上位4.46%
偏差値66→上位5.48%
偏差値65→上位6.68%
偏差値64→上位8.08%
偏差値63→上位9.68%
偏差値62→上位11.51%
偏差値61→上位13.57%
偏差値60→上位15.87%
偏差値59→上位18.41%
偏差値58→上位21.19%
偏差値57→上位24.20%
偏差値56→上位27.43%
偏差値55→上位30.85%
偏差値54→上位34.46%
偏差値53→上位38.21%
偏差値52→上位42.07%
偏差値51→上位46.02%
偏差値50→上位50.00%
つまり、10,000人の人が受けたテストの成績分布が正規分布だったとして、288位まで人が偏差値70以上ということになります。
ただし、実際のテストの成績の分布は正規分布にはなり得ないので、あくまでイメージですよ。
R4偏差値とは?
下でも書いていますが、「R4偏差値」というものをよく耳にするかと思いますが、R4偏差値は日能研で使われる指標で、以下のように説明されています。
R4偏差値とは合格可能性を示す数値で、偏差値による合格率の各段階(RANGE=レンジ)を示し、『R4=80%、R3=50%、R2=20%』を意味します。
引用元: 日能研公式HP
つまり、「R4偏差値=合格率80%の偏差値」ということです。
なお、このR4偏差値は「日能研全国公開模試」の結果が反映されているため、全国基準の偏差値です。
そのため、関東地方で開成、麻布といった超上位校を受けるような生徒も含まれた偏差値となります。
また、今回使用するR4偏差値は母数が「日能研全国公開模試を受けた人」となるため、「中学受験をする人のなかでの偏差値」となります。
そのため、仮に偏差値が50を下回っていたとしても、全国の小学生の半分より下、というわけではないので注意が必要です。
各校のR4偏差値推移と2026年の予想R4偏差値
これまでの各校の偏差値と、日能研が定期的に発表している予想R4偏差値の推移をまとめました。
まずは2013年以降の日能研R4偏差値の推移からご紹介します。
(※2026年の数字は予想R4偏差値)
引用元:日能研ホームページ「予想R4偏差値2025年5月版」および過去の公表データより作成
近年の動向では以下の2点が目立ちます。
- 名古屋中学の偏差値上昇
- 名電中が愛知中を抜いた
名古屋中は2016年以降偏差値上昇が続いており、ついに10年で偏差値10の上昇を達成する見込みとなっています。
ここまで大幅な上昇をすると求められるレベル・対策も大きく変化しており、例えば日能研の場合
“Mクラスでも楽に合格できる学校ではなくなった”
という話は数年前から当たり前のように言われるようになりました。
名電中に関しては、昨年の結果R4偏差値の時点で愛知中を大きく突き放しており、偏差値差は”4″となりました。
2026年の予想R4偏差値でもその傾向は変わらず、「愛知中よりも名電中の方が難しい」というのが定着しつつあるようです。
2025年の大学進学実績比較
2025年に行われた大学入試(2025年4月に入学するための入試)の実績が概ね揃いましたのでご紹介します。
いつも通り、フェアな比較をするため、グラフと表の数字は生徒100人あたりの数字に換算したものです。
使用している数字に関しては、「サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2025年度版」、「各校説明会の配布資料」、「各校HPで公表されている実績」を使用しています。
各校のHPにおける実績公表ページは以下の通りです。
東海中→こちら
滝→こちら
南山男子→こちら
名古屋中→こちら※中受組の数字は説明会配布資料に記載
愛知中→こちら※中受組の数字は学校パンフレットに記載
名電中→こちら
春日丘中→こちら
なお、2025年卒の生徒は2019年に行われた入学試験を突破して入学しているわけですが、参考として2019年における結果R4偏差値を書いておきます。
- 東海中 :偏差値59
- 滝中 :偏差値59
- 名古屋中:偏差値49
- 南山男子:偏差値50
- 愛知中 :偏差値44
- 名電中 :偏差値38
- 春日丘中:偏差値38
改めて見返すと、名古屋中はまだ南山男子よりも下ですし、名電中は偏差値40にも届いていなかったんですよね。
そう考えるとこの6年は特に男子にとっては変化が大きかったんですねぇ…
東大・京大の合格数実績
東大・京大の合格数実績は以下のようになりました。
引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2025年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成
やはり、東大・京大の実績は東海が圧倒的で、2位の滝と比較しても差が大きいです。
東海と滝以外の学校は東大・京大への進学者は多いとはいえず、上位2校との差が明確に出ているのは例年と同じですね。
また、春日丘は絶対数は多くないものの、同偏差値帯どころか、名古屋中・南山男子以上の結果を残しているのが印象的。
もちろん、これは春日丘の方向性的に”6年間しっかり勉強して国公立(名古屋)大を目指す”という感じであることが大きく影響しています。
とはいえ「高校は部活が事実上禁止」といったような極端なカリキュラムの結果でもあるので賛否両論あるとは思いますが。。。
名古屋大学の合格数実績
名古屋大は名古屋人的に注目度が高いので単体で切り出してみました。
結果は以下の通りです。
引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2025年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成
東大・京大と基本的な傾向は似ており、東海と滝がそれ以下を大きく引き離しています。
また、昨年に引き続き、名古屋中は実績を伸ばしており、滝との差を縮めています。
南山男子も数字を伸ばしていますが名古屋中には及ばず、明確な差があるのは昨年同様ですね。
東大・京大以外の旧帝大+一科の合格数実績
東大・京大以外の旧帝大(名大、北大、東北大、阪大、九大)と、一橋大、東京科学大(旧東工大+東京医科歯科大)を合算した実績は以下の通りです。
引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2025年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成
ここでの一番のトピックは
名古屋(中学受験組)が滝を抜いたこと
です。
(もちろん、滝は中学受験組だけの実績ではないので単純比較は難しいのですが…)
名古屋中は面倒見の良さでじっくりと評判を上げ、優秀な生徒を集めてきた成果がここに出ているように感じます。
他の学校では、南山男子が昨年大幅に実績を落としていましたが、今年は数字を戻しており、名電、愛知も数字を伸ばしています。
早慶上理の合格数実績
関東私大のトップ校である早慶上理の合格数実績は以下のようになりました。
引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2025年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成
昨年は名古屋が滝を越えた早慶上理でしたが、今年は滝が数字を伸ばし、名古屋が数字を落としたため、滝が2位の座を奪還した形になりました。
(前項の通り、2025年の名古屋中は国公立が好調だったので学年的に国公立志向が高い学年だった可能性はありますが)
気になるのは南山男子で、昨年実績から半減しています。
既述の通り、まだ入学時偏差値は南山男子の方が高かったにも関わらず、既に合格実績では国公立・私立ともに名古屋中の後塵を拝している形になっています。
今後は入学時偏差値の逆転が明確化していくので、今後はこの差が広がっていく可能性も充分あるので気になるところです。
MARCHの合格数実績
関東私大の難関校であるMARCHの合格実績は以下のようになりました。
引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2025年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成
今年のMARCHはどの学校もほぼ横ばい~合格者減といった状況。
特に滝と名古屋の数字の落ち込みが大きいです。
南山男子は数字を維持していますが、前述の早慶上理の実績が大幅に落ちていることを考えると難関私大の結果は芳しくなかったと言って良いと思います。
関関同立の合格数実績
最後は、関西私大の難関校ではる関関同立の合格実績です。
引用元:サンデー毎日増刊 大学入試全記録 2025年度版、各校説明会の配布資料、各校HPで公表されている数字より作成
入学偏時偏差値50程度(南山男子より上)の学校は関関同立の合格実績は安定して取れていますね。
なお、名古屋中は同志社、関西学院、立命館と特別協定を結んでおり、合計で60枠以上の指定校推薦枠を持っています。
合格実績を見ると、この枠を使い切れていないぐらいなので、この3校を狙うのであれば、相当有力な選択肢になると思います。
とはいえ、名古屋中は偏差値の変化を見れば分かる通り以前に比べて入学難易度が大幅に上昇しています。
私立大の推薦を考えるのであればオススメの選択肢であることに変わりはありませんが、”入学するのはそう簡単ではなくなった”というのは頭に入れておく必要があります。
その他の学校では愛知中が数字を大きく伸ばしており、昨年の3倍以上となっています。
地味…と言っては失礼ですが、愛知中は他の実績も(絶対数は少ないながら)数字を落としておらず、単純に関西私大の実績は大幅増となっているので、学校としては”大学合格実績を伸ばした”と言って良いと思います。
===
以上、今回は、
2025年 中高一貫私立校の進学実績とR4偏差値(男子編)
についてご紹介しました。
今回の表題画像はAIが考える
「集中して大学受験勉強に取り組む日本の男子高校生たちの様子」
(Concentrated Japanese high school boys studying for college entrance exams.)
です。
非常にうまく出来ているんですが、よーく見ると筆記用具を両手に持っている子が…
まだまだ細かいところの詰めがあまい感じですね。
皆様の参考になれば幸いです。

















コメント