名古屋で使うおすすめの交通系ICについて

今回は、名古屋に住んでいる場合にどの交通系ICを使うのが良いかご紹介します。

前回に引き続き交通系の話題です。

今回はちょっと子育てから離れた内容ですが、名古屋在住でも意外と知らないという方も多いのでご紹介します。

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前提

おすすめ交通系ICと書きましたが、実質は

  • マナカ(manaca)
  • モバイルSuica

の2択から考える事になります。

今回は、
モバイルSuicaを使ったほうがオトク
というパターンはどんな場合なのか、という視点から解説します。

【補足説明:なぜ2択なのか】
基本的にどのICを使うか考える際にベースとなるのは、

  • 便利さ
  • オトクさ

になると思います。

その場合、具体的に考えるのは、

  • ポイント等の還元により得ができる
  • オートチャージで楽ができる
  • カードを持ち歩かなくて良くなる

というところでしょうか。

こういった視点で考えると、manaca以外の物理カードを選択するメリットはなく、モバイルを使う場合はsuicaかPASMOですが、首都圏以外で使う場合はsuicaの方が良いので、この2択になるのです。

シチュエーション別おすすめIC

今回は先に結論です。
下の図のチャートの通り進んでいけばおすすめICが何なのか分かります。

つまり、

  • クレジットカードを使ったチャージに抵抗がない
  • オートチャージ不要
  • バス・電車の定期券を使っていない
  • バス・電車の乗り継ぎが日常的にない
  • バス・電車にはあまり乗らない
  • 物理的なカードが無くても良い

という場合にはモバイルSuicaを使ったほうが良いという事になります。

以下に詳しい理由等を説明します。

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manaca(マナカ)を使ったほうが良いパターン

クレジットカードが嫌い or 現金でチャージしたい

現状、クレジットカードがイヤ、という場合にはノーマルmanacaしか選択肢がありません。
また、モバイルSuicaでも現金チャージは可能ではあるのですが、名古屋市営地下鉄でモバイル端末を使ったチャージに対応している券売機はないです。

また、後述のwellow card manacaは現金チャージは可能ですが、わざわざクレジットカードを作ってまで現金チャージするメリットはないです。

オートチャージを使いたい場合

現在、manacaエリアでオートチャージに対応しているのはwellow card manacaのみです。

wellow card manacaはオリエントコーポレーションと名古屋交通開発機構が提携して発行しているクレジットカードです。
概要は以下の通りです。

  • 年会費は初年度無料、2年目以降は年1,250円(税抜)
    年間1回以上のカードショッピング利用で翌年度の年会費は無料
  • 基本還元率は0.5%、利用金額に応じて最大1%まで還元率が上昇
  • VISA/MasterCard/JCBの3ブランドから選べる
  • オートチャージはmanaca一体型とリンク型があり、リンク型は紐付けた手持ちのmanacaでオートチャージが可能になる
    (リンク型でオートチャージ可能なのはMasterCardブランドを選択した場合のみ)
  • 一体型は定期券ものせられる

オートチャージが可能なこと以外は普通のカードで、還元率も高くないためそこまで魅力的なカードではないです。
公式HPはこちらです。

manaca定期券を使う場合

manaca定期券を使う場合はノーマルmanacaかwellow card manaca(一体型)を使う必要があります。
非常に残念なことに、manacaエリアではモバイル対応している定期券はないです。

また、manaca定期券を持っている場合、定期券範囲外を含む移動をする際にはその定期券を使用した方が安くなるケースもあるため、通勤はmanaca定期券、それ以外のエリアはモバイルSuicaといったような使い方も望ましくないです。

日常的にバス/電車の乗り継ぎがある場合

manacaは独自のサービスとして
「乗継割引」
というものが導入されています。

これは、バス→バスやバス→電車といったように、一定時間内に乗り継ぎが発生した際に最大80円の割引が受けられるサービスです。

【割引を受けられる組み合わせと金額】

引用元: 名古屋鉄道公式HP

上記を見ていただければ分かる通り、割引額は小さくなく、乗り継ぎが日常的に発生する場合はmanacaかwellow card manacaを使ったほうが良いです。

月間に一定金額以上利用する場合

manacaの独自サービスは乗継割引以外にも、
「manacaマイレージポイント」
というサービスもあります。

これは事業者ごとにポイント付与率が異なるのですが、例えば下記の通り、名鉄と名古屋市営地下鉄の場合は月間2,000円以上(子供は1,000円以上)でポイント還元が受けられます。

【名古屋市営地下鉄のマイレージ】

引用元: 名古屋市営地下鉄公式HP

【名古屋鉄道のマイレージ】

引用元: 名古屋鉄道公式HP

上記の通り、一般的なクレジットカードの基本還元率である0.5%~1%よりも高い還元率になっているため、
月間2,000円以上同一事業者の電車・バスで使う場合はmanacaかwellow card manacaを使ったほうが良い
という事になります。

どうしても物理的なカードが良い

もし物理的なカードを使いたいのであれば、上記の通り乗継割引やマイレージもあるため、あえてSuica等の他カードを使うメリットはありません。
そのため、選択肢はmanacaかwellow card manacaのどちらかになります。

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モバイルSuicaを使ったほうが良いパターン

上に挙げたmanacaを使うメリットを受けられない場合は、モバイルSuicaの方が良いです。

これはなぜかと言うと、

  • 少額でもクレジットカードのポイント還元を受けられる
  • 物理的なカードを持ち歩かなくて良い
  • チャージに時間がかからない

というメリットがあるからです。

少額でもクレジットカード還元を受けられる

クレジットカードによりますが、少額でもクレジットカードのポイント還元を受けられるカードがあります。

manacaの場合は月間一定額以上使用しないと還元を受けられませんが、ポイント付与対象カードでモバイルSuicaチャージを行った場合はポイントが付与されます。
高還元率カードの例で言えば、ビックカメラSuicaカードはモバイルSuicaチャージでチャージした金額の1.5%ポイントが貯まります。

ちなみに、ビックカメラSuicaカードの場合、出張などで首都圏に行った際には、設定しておけばオートチャージも使えるためとても便利です。

物理的なカードを持ち歩かなくて良い

実は個人的にはこれが1番のメリットだと思っています。

要は、パスケースを持ち歩く必要がなく、スマホだけでバス・電車に乗れてチャージもできます。

最近はスマートフォンは生活必需品であり、外出時は胸ポケットなどの常に最も取り出しやすいところにあるものですので、改札の直前で
「あれ?パスケースどこだ?」
となってしまうことはほとんどなくなります。

乗継割引やマイレージ還元を無視してでも、スマートフォン1つでバス・電車に乗れるメリットを優先してモバイルSuicaを使っている人もいるぐらいです。

チャージに時間がかからない

最初の設定さえしてしまえば、チャージは専用アプリで簡単にできるので、いつでもどこでもすぐに可能になります。
さらに、残高もスマホから可能なので、改札にタッチしたら残高不足で…というパターンも減ります。

特に名古屋市営地下鉄の改札内チャージ機は性能が良いとは言えず、機種によっては
1万円で千円チャージしたらおつりが全て千円札で1枚ずつ時間をかけて出てくる
というパターンもあり、前に数人並んでいたらとても時間がかかってしまいます。

そういうストレスから開放されるのは大きいです。

まとめ

いかがでしょうか。

シチュエーション的には、
「普段は車通勤してるけどたまにバス・電車も乗る」
という場合はモバイルSuicaを使った方がメリットがある事が多いですね。

私個人としては少額決済も含めて対応している場所は全てiDかQUICPayを使って決済しているので、交通系ICもモバイルSuicaにして、決済はスマホで統一すると利便性が非常に向上するのでそうしたいと思ってはいます。
しかし電車通勤で定期券を使っているのでそうはいかないのが非常に残念なところです。

いつかモバイルmanacaが登場することを願っていますが、モバイルPASMOですら(主に費用面で)モバイル導入のハードルがかなり高かったそうなので、かなり厳しいのではないかな、と思っています。

皆様の参考になれば幸いです。


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