名古屋の地下鉄路線の特徴と住居

今回は名古屋市営地下鉄各線の特徴から住む場所の考え方についてご紹介します。

以前の投稿では、学区の視点でおすすめの居住地をご紹介しました。

名古屋で電車通勤をするという場合に、どの路線が良いか検討する方も多いかと思いますが、今回はそのような方向けの記事です。

ただ、やはり何を重視するかで各個人に取っての良い路線というのは大きく変わるため、ハッキリと「ココが良い」と言い切るのは難しいですが、路線ごとの基本を理解することで深い検討ができるようになるため、概要を中心にご紹介します。

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名古屋の市営地下鉄路線の種類

名古屋市営地下鉄の路線は下記の5つです。

  • 東山線
  • 鶴舞線
  • 名城線・名港線
  • 桜通線
  • 上飯田線

各路線の位置関係はこのような形になっています。


引用元: 名古屋市交通局公式HP「なごや乗換ナビ」

各路線の概要

東山線

泣く子も黙る名古屋のメイン路線です。

メイン路線だけあって1日あたりの乗車人員数も圧倒的に多く、2019年のデータでは、駅別TOP10のうち6駅が東山線が占めています。


引用元: 名古屋市交通局公式HP「駅別乗車人員(令和元年度1日当たり)」より

上記の通り、メインとなっているのは藤が丘~名駅までの区間で、名駅を境に、そこから西の利用者はかなり少なくなります。

藤が丘駅~名古屋駅は概ね30分程度ですが、名古屋人の感覚的にはこの時間は「遠い」そうです。

主要な駅

■名古屋駅
オフィス街であり名古屋最大のターミナル駅。
近年再開発によって栄よりもショッピングで使われることも多く、ここに来れば大体の用事が済んでしまう。

■伏見駅
オフィス街であり、鶴舞線の乗換駅。
鶴舞線から伏見駅で乗り換えて名古屋駅に向かう人やその逆の人も多い。
名古屋市科学館の最寄りはこの駅で、土日も子連れの乗降客が多い。

■栄駅
名古屋において最大の歓楽街の駅。名城線、名鉄瀬戸線はここから乗り換え。
いわゆる「栄」は名城線の矢場町-栄-久屋大通の間だが、やはり栄駅は中心にあるだけあって便利。

近年名古屋駅の再開発によってちょっと後退している感はあるが、それでも錦の存在感はある。

■星ヶ丘駅
人気の住宅地最寄りの駅。
三越や星ヶ丘テラスもあり、乗降者が多い。

文教地区であることもあり、この駅が最寄りである人気学区も多く人気が高いが、実は星ヶ丘駅からバスを使ったエリアがメインの住宅地であるため、星ヶ丘駅からバスを使う人も多い。

その他、東山公園最寄りの駅や、(なぜか有名ではないが)日本で唯一お釈迦様の遺骨を納めた寺がある覚王山など、「オフィス」「遊び」「住宅」全てのバランスが整っている。

強みと弱み

【強み】

  • 名古屋の主要どころをカバーしており利便性が高い
  • 平日昼間や休日でも電車の運行本数が多く休日でも電車移動にストレスを感じづらい
  • 人気学区が多く、子育てに向いている街が多い

【弱み】

  • 人気路線だけあって沿線の物件価格が高い
  • ラッシュ時は非常に混雑が激しい

おすすめ学区との関係

以前紹介したおすすめ学区で、東山線沿線の学区は以下の通りです。

  • 冨士中学校学区:栄駅北東エリア
  • 城山中学校学区:覚王山駅~本山駅周辺
  • 東星中学校学区:本山駅~星ヶ丘駅周辺
  • 神丘中学校学区:一社駅南エリア
  • 猪高中学校学区:一社駅~上社駅北エリア

人気路線だけあって選択肢が多いですね。

鶴舞線

名古屋の地下鉄では珍しい私鉄と相互乗り入れをしている路線で、直通電車に乗れば、そのまま犬山や豊田まで行くことができます。
そのため、トヨタ自動車関連の方が本社と名古屋オフィス両方に行くのに便利なため、鶴舞線沿線に住んでいるパターンもよく見かけます。

1日あたりの乗車人員数は控えめで、TOP10に入るのは伏見のみ、11位に上前津が入る程度です。


引用元: 名古屋市交通局公式HP「駅別乗車人員(令和元年度1日当たり)」より

こちらも、メイン区間は赤池~丸の内ですが、前述の通り名鉄と乗り入れている関係で人が極端に少なくなるわけではないです。
赤池~丸の内の所要時間は約26分です。

主要な駅

■丸の内駅
オフィス街がある駅。桜通線の乗り換えもここから可能。
ただ、オフィス街の駅として意味合いが強いので、乗降者数は多いものの地味な駅。

■伏見駅
オフィス街であり、東山線の乗換駅。
鶴舞線から伏見駅で乗り換えて名古屋駅に向かう人やその逆の人も多い。
名古屋市科学館の最寄りはこの駅で、土日も子連れの乗降客が多い。

■大須観音駅・上前津駅
栄とはまたちょっと違った若年層が遊ぶエリアの駅。栄よりも健全。
どちらかというとサブカルやIT系のお店が多いが、巨大な商店街を有しているため服を買う、食べ歩きをするなどの目的で訪れる人も多い。

大須一帯は万松寺が地主であり商店街の中にも、ものすごい存在感の寺がある。

■いりなか~八事駅
名古屋でも有数の高級住宅街があるエリアで人気も高い。
星ヶ丘駅と異なり、バスを使って自宅まで…というパターンは少なく、駅の近くに住宅地がある。

強みと弱み

【強み】

  • 名鉄と直通電車をしていることもあり、豊田方面、犬山方面に用がある場合は便利
  • 物件価格がやや控えめ
  • ラッシュ時でもそこまで混雑することはない
  • 両端の赤池、上小田井に大きなショッピングモールがあり、電車で買い物をするのに便利

【弱み】

  • 平日昼間や休日の運行本数が少なく、休日に電車を使う場合は不便
  • 名駅・栄駅両方とも通っていない

おすすめ学区との関係

以前紹介したおすすめ学区で、鶴舞線沿線の学区は以下の通りです。

  • 川名中学校学区:八事駅~いりなか駅周辺
  • 御幸山中学校学区:八事駅~塩釜口駅周辺
  • 桜山中学校学区:御器所駅周辺

いりなか~八事エリアに人気学区があります。

名城線・名港線


全国でも珍しい地下鉄の環状線。
元々は両方とも名城線でしたが、環状化の際に港側を走る路線が名港線となった経緯があります。

1日あたりの乗車人員数はやや多めで、特に金山~久屋大通の区間が多いです。


引用元: 名古屋市交通局公式HP「駅別乗車人員(令和元年度1日当たり)」より

名城線を1周するのにはだいたい50分程度かかります。

主要な駅

■栄駅(矢場町-栄-久屋大通エリア)
名古屋において最大の歓楽街の駅。東山線・名鉄瀬戸線はここから乗り換え。
いわゆる「栄」は矢場町-栄-久屋大通の間だが名城線沿線に住んでいる場合は目的地によって自由に降車駅を選択できる。

近年名古屋駅の再開発によってちょっと後退している感はあるが、それでも錦の存在感はある。

■金山駅
県内第2のターミナル駅で、名城線・名港線・JR中央線・JR東海道線・名鉄名古屋本線が集結しており、バスターミナルもある。
名古屋市内の私鉄・JR・地下鉄の3つがそろう駅は名駅以外に大曽根(名鉄瀬戸線・JR・地下鉄)と八田(近鉄・JR・地下鉄)しかない。
全体を金山総合駅と称している。

地下鉄が中心の名古屋市内において、名駅を除けばほぼ唯一とも言える大きな駅で、いわゆる「駅前」という雰囲気があり周辺も賑わっている。

■八事駅
名古屋でも有数の高級住宅街があるエリアで人気も高い。
星ヶ丘駅と異なり、バスを使って自宅まで…というパターンは少なく、駅の近くに住宅地がある。

■大曽根駅
金山よりはかなり規模は落ちるものの、名鉄瀬戸線・JR・地下鉄が揃うターミナル駅。
中日ドラゴンズの試合がある日は隣のナゴヤドーム前矢田駅と合わせて非常に乗降客が増える。

■上前津駅
栄とはまたちょっと違った若年層が遊ぶエリアの駅。栄よりも健全。
どちらかというとサブカルやIT系のお店が多いが、巨大な商店街を有しているため服を買う、食べ歩きをするなどの目的で訪れる人も多い。

大須一帯は万松寺が地主であり商店街の中にも、ものすごい存在感の寺がある。

強みと弱み

【強み】

  • 名古屋の広範囲をカバーしており、特に金山・栄周辺・上前津といった遊びスポットをほぼ網羅している
  • 物件価格がやや控えめ
  • ラッシュ時でもそこまで混雑することはない

【弱み】

  • 名古屋・伏見・丸の内といったオフィス街は乗り換えが必要で、通勤を考えるとやや不便
  • 環状線であることもあり、住宅地の多い東側から栄や名古屋といった主要部に行くのに時間がかかる

おすすめ学区との関係

以前紹介したおすすめ学区で、名城線・名港線沿線の学区は以下の通りです。

  • 冨士中学校学区:栄駅北東エリア
  • 汐路中学校学区:総合リハビリセンター駅~瑞穂運動場東駅周辺
  • 萩山中学校学区:新瑞橋駅周辺

主に瑞穂区の人気学区をカバーしています。

桜通線


元々は東山線のバイパス路線として計画された路線で、路線としては最後に造られた路線です。
今池~名古屋の区間はほどんど東山線と平行して走行していて、その区間の利用者が多いです。

1日あたりの乗車人員数少なめで、大混雑することは少ないです。


引用元: 名古屋市交通局公式HP「駅別乗車人員(令和元年度1日当たり)」より

今池~名古屋駅の所要時間は約11分です。

主要な駅

■名古屋駅
オフィス街であり名古屋最大のターミナル駅。
近年再開発によって栄よりもショッピングで使われることも多く、ここに来れば大体の用事が済んでしまう。

■丸の内駅
オフィス街がある駅。鶴舞線の乗り換えもここから可能。
ただ、オフィス街の駅として意味合いが強いので、乗降者数は多いものの地味な駅。

■久屋大通駅
名古屋において最大の歓楽街の栄エリアの北側の駅。名城線はここから乗り換え。
久屋大通から栄エリアの南側に徒歩で行くにはちょっと時間がかかる。

近年名古屋駅の再開発によってちょっと後退している感はあるが、それでも錦の存在感はある。

強みと弱み

【強み】

  • 名古屋駅に乗換なしで行ける
  • 物件価格がやや控えめ
  • ラッシュ時でもそこまで混雑することはない

【弱み】

  • 平日昼間や休日の運行本数が少なく、休日に電車を使う場合は不便
  • 名古屋~御器所までの区間は深い場所に駅があるため乗車が少し面倒
  • 他路線への乗り換える場合、ほとんどのケースで時間がかかる

おすすめ学区との関係

以前紹介したおすすめ学区で、桜通線沿線の学区は以下の通りです。

  • 桜山中学校学区:御器所駅~桜山駅周辺
  • 萩山中学校学区:新瑞橋駅~瑞穂区役所駅周辺

主に瑞穂区の人気学区をカバーしています。

上飯田線

平安通駅~上飯田駅までの1区間しか無い路線。
名古屋鉄道小牧線と上飯田 – 犬山間で相互直通運転を行っていて、小牧線と一体的な運行形態のため実質名古屋鉄道小牧線と言って良いレベル。

地下鉄としての区間が短すぎるので省略します。。。

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乗り換えについて

名古屋の地下鉄の乗り換えは東京の地下鉄と異なり栄駅を除いてそれなりに歩きます。
ざっとまとめると下記の通りになっています。

■名古屋駅(東山線⇔桜通線)
約4-5分必要
ホーム同士がそれなりに離れており、駅自体が混雑していることもあり時間がかかります。

■丸の内駅(鶴舞線⇔桜通線)
約4-5分必要
ホーム同士が離れており、かなり歩く。

■伏見駅(東山線⇔鶴舞線)
向かう方面によって所要時間が変わります。
東山線高畑方面ホーム⇔鶴舞線は1-2分
東山線藤が丘方面ホーム⇔鶴舞線は3-4分
といった感じです。

■久屋大通駅(名城線⇔桜通線)
約2-3分必要
両駅はT字状に交差しており、乗り換え所要時間が短めです。

■栄駅(東山線⇔名城線)
約1分必要
すぐに乗り換え可能な最も乗り換えに便利な駅

■今池駅(東山線⇔桜通線)
約4-5分必要
ホーム同士の深さがぜんぜん違うので、長ーーーーーい階段を通る必要があるので時間がかかります。

■御器所駅(鶴舞線⇔桜通線)
約2-3分必要
そこまで遠くないですが、鶴舞線からの乗り換えの場合、上小田井寄りに乗車していないと乗り換えに時間がかかります。

■新瑞橋駅(名城線⇔桜通線)
約2-3分必要
そこまで遠くないですが、階段が長いです。

■八事駅(名城線⇔鶴舞線)
約1-2分必要
そこまで遠くなく、比較的良好に乗り換え可能です。

■本山駅(東山線⇔名城線)
約3-4分必要
名城線→東山線藤が丘方面の乗り換えにやや時間が必要です。

やはり桜通線が関わると乗り換えに時間がかかるケースが多いです。

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シチュエーション別オススメ路線

ここまで概要をご紹介しましたが、じゃあどの路線が良いかという考え方をご紹介します。
今回は例として、名古屋駅勤務、伏見駅勤務、丸の内駅勤務の3パターンで考えてみました。

名古屋駅勤務の場合

名古屋駅を通る路線は東山線と桜通線なので、まず第一候補としてはこの路線のどちらかになります。

前述の通り、1番有利なのは東山線で間違いありません。

ただ、東山線の場合、
「混雑が激しい」
「人気の住宅地が多く住宅価格が高い」
という難点があります。

特に、朝の栄~名駅の混雑は名古屋イチで、関東の電車ほどではないですが、できれば避けたいところです。

逆に桜通線の場合は
「昼間・休日の運行本数が少ない」
「ホームにたどり着くまでが遠い、乗換が面倒」
といったデメリットもあります。

そのため判断が難しいところではあるのですが、

  • 第一の条件として電車の混雑が絶対に嫌な場合は桜通線
  • 休日も含めて電車を使う機会が多いなら東山線
  • 住宅価格を抑えたいなら桜通線(今池~野並の間ぐらい)

といった感じでしょうか。

なお、名古屋駅勤務の場合、名城線を使って栄で乗り換えるのは混雑はしますがそこまで大変ではないので無理ではないです。
一方で、鶴舞線沿線に住んで、名古屋駅に行くために伏見駅乗り換えをしようとするとちょっと面倒ですが、トヨタ自動車関連の企業に勤めていて、豊田市の本社と名駅の名古屋オフィスの両方を使う、というような場合は鶴舞線が選択肢に入ってくると思います。

伏見勤務の場合

伏見勤務の場合は、東山線と鶴舞線のどちらかが第一候補に入ります。

東山線は前述の通り魅力的ですが、鶴舞線はどうでしょう。

鶴舞線は
「昼間・休日の運行本数が少ない」
「名古屋・栄を通らない」
という弱みを持っています。

そのため、

  • 第一の条件として電車の混雑が絶対に嫌な場合は鶴舞線(ただし混雑しないわけではない)
  • 休日も含めて電車を使う機会が多いなら東山線
  • 名駅・栄にほとんど用事がないなら鶴舞線

という感じでしょうか。

鶴舞線は八事やいりなかなど、文教地区は人気の学区も多く、そこまで物件価格が安いわけではないですが、選択肢は多いです。

ちなみに、伏見勤務の場合も、名城線沿線に住んで、栄乗り換えるのは混雑はしますがそこまで大変ではないので無理ではないです。
桜通線を使う場合は名古屋駅or丸の内駅で乗り換える事になりますが、これは面倒なのでおすすめしません。

丸の内勤務の場合

丸の内勤務の場合は、鶴舞線と鶴舞線のどちらかが第一候補に入ります。

この場合は本当に選択が難しいのですが、桜通線の方が、

  • どちらかと言えば混雑が緩い
  • 名駅・栄エリアもカバーしている
  • 住宅地の選択肢が多く、そこまで高額でもない

という感じではあるので、桜通線の方が有利かもしれません。

ちなみに、丸の内勤務の場合に東山線を使うことを考えると、今池、名古屋、伏見で乗り換えることになるかと思いますが、どの乗り換えもちょっと面倒です。
名城線の場合は久屋大通か八事で乗り換える事になりますが、この場合はそこまで大変な乗り換えではないです。

以上、各路線の概要とシチュエーション別おすすめ路線でした。

皆様の参考になれば幸いです。


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