[23年データ]大都市のマンション/戸建て面積ランキング

今日、X(旧Twitter)で
“実は東京は中央世帯の収入はそんなに高くないし、基礎支出が高いから豊かな生活ができない”
みたいな話が話題になっていましたが、意外と触れられないのが、その”生活の中身”なんですよね。

ちょうど本日14時に、以前ご紹介した「大都市のマンション・戸建ての広さ」統計の最新データが公開されたので、今回はこの内容をご紹介します。

なお、冒頭で触れた大都市の収入・基礎支出(食費+水道光熱費+住居費)の比較は以下の記事で行っていますのでご興味があればどうぞ。

名古屋人の地元志向の強さと生活について part2 -生活の豊かさ-
地元志向が強いと言われる名古屋人の生活水準・豊かさについて、他の大都市と比較してどうなのか分析してみました。
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使用したデータと分析内容

今回は5年に1度調査が行われる統計である
「住宅・土地統計調査」
の2023年(令和5年)版を使用しています。
※9月25日14時に公開されたものです

使用するデータ項目は

  • 住居専用の建物
  • 持ち家である住居
  • 共同住宅(マンション)または一戸建

という条件で抽出しています。

2点目の”持ち家”に限っているのは、一人暮らしの学生の人数・割合は地区ごとに差が大きいから。
関東圏は他地区よりも若年層が突出して多いため、持ち家に限定しないと平等な比較にならない、という事情があります。

分析としては、マンション・戸建て別々に

  • 単純な延床面積の比較
  • 1人あたりの居住室の面積比較

の2点を行います。

なお、”居住室”には、ダイニングキッチンは含まれますが、玄関、キッチン、トイレ、浴室、物置、廊下、縁側、土間は含まれないので、近年の関東圏のマンションは多少有利かもしれません。
(“60平米台3LDK”のような極限まで効率化された住居が多いですから…)

また、対象としたのは、東名阪+福岡札幌広島仙台の大都市で、具体的には

  • 東京23区
  • 横浜市
  • さいたま市
  • 千葉市
  • 大阪市
  • 京都市
  • 神戸市
  • 名古屋市
  • 福岡市
  • 札幌市
  • 広島市
  • 仙台市

の12市区となっています。

大都市のマンション/戸建て面積ランキング

単純な延床面積のランキング

まずは単純な延床面積を比較してみましょう。

マンションの延床面積ランキング

マンションの延床面積のランキングは以下の通りとなりました。

[2023年データ]大都市のマンション延床面積比較

出典:「令和5年住宅・土地統計調査」より作成

名古屋市は3位となっており、前回の2位から1つ順位を落としています。
相変わらず札幌市が2位以下を大きく引き離しており、唯一80平米台に乗っている一方、5年前は70平米台だった京都・大阪・23区は60平米台になってしまっています
名古屋と東京23区の広さを比較すると、1割ぐらい広さが違う、という感じになりますね。

この5年でマンション価格が大きく上昇し、その影響でマンションの狭小化が進んでいるわけですが、5年前と比較して面積の増減率がどうなったのか、というのも可視化してみました。

2018年から2023年のマンション面積増減率ランキング

出典:「令和5年住宅・土地統計調査」および
平成30年住宅・土地統計調査」より作成

仙台以外は基本的に狭小化が進んでいるという結果でしたが、意外だったのは、面積減少率がトップだったのは23区ではなくさいたま市だったこと。
もちろん23区も4%半ばの減少率となっていて、狭小化が大きく進んでいますが、さいたま市はそれ以上の減少率でした。

また、名古屋市も決して良い数字ではなく、ワースト3位の-4.2%(79.3平米→76.0平米)という結果でした。

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戸建ての延床面積ランキング

次に、戸建ての延床面積ランキングを見てみましょう。

[2023年データ]大都市の戸建て延床面積比較

出典:「令和5年住宅・土地統計調査」より作成

5年前から変わらず、名古屋市は1位をキープしています。
こちらも東京23区との差分を見ると、1.2倍ぐらい名古屋の方が広い事になり、マンションよりも差が大きいという結果になりました。

なお、こちらもマンションと同様に増減率を可視化すると以下の通りとなり、マンションよりも変動が大きくなかった事が分かります。

2018年から2023年の戸建て面積増減率ランキング

出典:「令和5年住宅・土地統計調査」および
平成30年住宅・土地統計調査」より作成

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1人あたりの居住室の面積ランキング

単純な面積だけだと
「関東は家族の人数(子ども)の数が少ないから…」
と言われそうなので、1人あたりの居住室の面積も比較してみました。
(前項で少し触れていますが、この指標は若干関東が有利だと思います。)

マンションの1人あたりの居住室面積ランキング

マンションの1人あたりの居住室面積ランキングは以下の通りとなりました。

[2023年データ]大都市のマンション1人あたり面積比較

出典:「令和5年住宅・土地統計調査」より作成

こちらも名古屋市は3位で、札幌市が2位以下を大きく引き離している、というのは変わりません。
名古屋市と東京23区との比較でも、約1.1倍という数字は同じでした。

戸建ての1人あたりの居住室面積ランキング

最後に、戸建ての1人あたりの居住室面積ランキングを見てみましょう。

[2023年データ]大都市の戸建て1人あたり面積比較

出典:「令和5年住宅・土地統計調査」より作成

こちらは単純な面積比較と異なり、名古屋市は5位という結果に。
東京23区との比較も延床面積ほどの差はなく、マンションとの違いが出ていますね。

=====
以上、今回は
[23年データ]大都市のマンション/戸建て面積ランキング
をご紹介しました。

冒頭でも触れましたが、名古屋は東京・大阪と比較すると基礎支出(食費+住居費+水道光熱費)が安いんですが、”住居の内容(広さ)”も東京や大阪と比較すると差があることが分かりました。
なかなかこのあたりの”中身”の比較ができる統計は少ないのですが、今回行ったような住居に関する比較は定量的な比較ができるので分かりやすいですね。

皆様の参考になれば幸いです。


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