[愛知県高校受験]調査書・内申点に関するまとめ

これまで色々と愛知県の高校受験に関してまとめてきましたが、
「内申点が非常に大事」
というのは繰り返しお伝えしてきました。

しかし、その情報が分散しており、

  • 内申点って何なの?
  • いつの成績からカウントされるの?
  • 得点的に何割ぐらい影響があるの?

というのを一度に把握しづらくなっていたので、一度総まとめを作ることにしました。

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調査書・内申点って何なの?

まず、超基本となる
「内申点って何なのか?」
というところをまとめます。

まず、愛知県の高校受験における”内申点”や”調査書”というものは以下の書式で中学校側が作成するものです。
“公立高校受験向け”と”私立高校受験向け”の2種類が存在します
(ちなみに、実は公立高校向け調査書の書式って愛知県のHPから探すのが面倒だったりするのですが、今年は後述の調査書内容の変更絡みで検討会で議題になっていたので探すのが楽でした)

【公立高校受験向け】

引用元:愛知県公立高等学校入学者選抜方法協議会議(令和7年度第1回)資料より抜粋

【私立高校受験向け】

引用元:愛知県私学協会「愛知県私立高等学校入学試験調査書(統一書式)」より

2つの書式の違いは

  • 「どんな事をしてきたか」という項目が公立高校向けの方が”行動の記録”としてより具体的な項目として◯を付ける形式になっている
  • 出欠の記録が私立高校向けのものは3年生分のみが対象になっている

の2点ぐらいでしょうか。

なお、公立高校向けの”行動の記録”と”出欠の記録”は2027年入試から記載しないという変更を予定しています。(詳細は後述)

公立高校受験向け書式の内容詳細

さて、私立高校向けの書式については、作成している私学協会からの説明等はありませんが、公立高校向けは、内容(調査書の考え方)の詳細な説明が各年度の募集要項別紙になされています。
令和7年版におけるポイントを抜き出してみました。
(原文はコチラからどうぞ)

学習の記録(内申点)

いわゆる、「内申点」と言われるものは以下のルールで書くことになっています。

詳細は後述しますが、調査書で合否に大きく関わる項目として最も重要な項目になっているところで、
「3年生の4月から12月末までの状況を総合した評定」
という対象時期が明記されているのがポイント。
上の画像の通り、評定の付け方の基準は実に曖昧で、巷でよく言われる「授業態度」とか「提出物」とかそういった話は少なくとも募集要項には記載されていません

総合的な学習の記録

結構広いスペースを取っている「総合的な学習の記録」ですが、以下の通り実にシンプルな内容になっています。

ちょっと見落としがちですが、”総合的な学習の記録”は3年生時の活動に限っていないんですよね。

行動の記録

こちらも、調査書左側の結構広いスペースを使っている項目で、以下のルールで記載されることになっています。

“行動の記録”は調査書においては3年生時のみを対象としており、絶対評価であることも触れられているのがポイントでしょうか。

なお、評価対象となっている10項目は、募集要項には詳細説明がありませんでしたが、各項目は以下の趣旨で設定されているそうです。
(資料は少し古いものですが、最新の学習指導要領でも”行動の記録”は資料の時点から変更無しで運用する旨の記載があったのでご紹介しています)

引用元:国立教育政策研究所教育課程研究センター「評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料」より抜粋

なお、この“行動の記録”は2027年入試から調査書には記載しない項目となります。

総合所見及び指導上参考となる諸事項

ちょっと分かりづらいですが、要するに、生徒会活動とか部活とかボランティアなど、そういう顕著な活動があった場合に記載する項目のようで、ルール的には以下のような感じです。

顕著な事実の”特技”って何なんですかねぇ…

出欠の記録

簡単に言えば、学校の出席状況を記載する項目で、以下のルールのようです。

この項目は2年生、3年生の2年間が対象ですね。
なお、この“出欠の記録”も2027年入試から調査書には記載しない項目となります。

その他特記事項

基本的にはこれまでの項目に当てはまらない長所や配慮が必要な事項を書く項目のようです。

ちょっと意外だったのは1・2年生時と3年生時に成績に大きな変動があった場合はここにその理由が記載されるというというところ。
成績が上昇しても書かれるかは不明ですが、ちょっと気になるところではあります。

公立高校向けの調査書は27年入試から変更予定

既に前のパートでも触れていますが、以下の

  • ①:性別
  • ②:行動の記録
  • ③:出欠の記録

については27年入試から記載項目として除外される事が決まっています。

引用元:愛知県教育委員会「愛知県公立高等学校入学者選抜方法協議会議(令和7年度第2回)の結果について」より抜粋

除外理由についてはそこまで重要では無いですが、記録を残すという意味でも記載しておきます。

◯性別について

  • 多様性を尊重する社会になっていることを考えると、性別についての情報は個人情報として慎重に取り扱う必要がある
  • 入学願書からはなくなっていて、調査書情報には残っていることで、生徒、保護者及び中学校に、選抜に用いていると誤解を招くおそれがある

◯行動の記録について
学びの多様化が進み、自宅でICTを活用するなど、学校外で学ぶ生徒もいるため、中学校における学校生活での行動を評価する『行動の記録』は、評価することが難しくなっているから

◯出欠の記録
出欠の記録の除外については色々な意見が出ていましたが、主なものをピックアップすると、

  • 文部科学省から、入学志願者の本人に帰責されない理由による欠席は、合理的な理由なく選抜において不利に取り扱わないことが示されている
  • 調査書情報の登録事項は、入学者選抜として必要な情報に絞るべき
  • 出席した生徒の頑張りは入学者選抜ではなく、中学校の日常生活の中で評価すれば良い
  • 出欠席の状況が入学者選抜にどう影響するか不安であるが、もし選抜で用いていないのであれば、それらの不安を取り除くため、削除でよいのではないか

という感じ。
結局、入学者選抜に使っていないから削除しても良い、といった判断だったようです。

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調査書・内申点はいつ時点のものが採用されるか?

既に前のパートでご紹介していますが、調査書・内申点で対象となる学年をまとめると、以下のようになります。

なお、詳細は後述しますが、一般入試の合否判定で主に使われるのは”学習の記録”のところなので、
「3年生の1学期&2学期の成績が内申点になる」
と解釈してしまっても良いと思います。

また、私立は公式文書がないですが、学習の記録(内申点)は公立と同じルール(3年生のみ)で記載していると思います。

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どのような使われ方をするのか?

さて、一番肝心の
「調査書・内申点が合否にどう影響するか?」
というところを簡単にまとめると、以下のようになります。
※特色選抜・特色入試は導入されて日が浅く、情報が少ないので今回は普通科の一般入試・推薦入試のみを対象としました

各項目の詳細は以下の通りです。

公立高校の場合

公立高校の推薦選抜・一般選抜における調査書・内申点の位置付けは以下の通りです。
なお、公立高校普通科において、定員に対する推薦選抜の割合は15%前後となっており、そこまで人数が多いわけではありません。

公立高校推薦選抜

公立高校の推薦入試は(学校によって細かい違いはありますが)

  • 内申点が志望校の基準を上回っているか
  • 各高校が設ける学業以外の基準を満たしているか

の2点がポイントになってきます。

1点目は特に説明不要だと思いますが、「3年生の1学期・2学期の成績」が重要。
上で説明した“学習の記録”の部分が該当しますね。

2点目は調査書における”総合所見及び指導上参考となる諸事項”で特に秀でたものがあるか、というところになってきます。
この基準は学校によって異なりますが、例えば以下の画像は令和8年度愛知県立明和高等学校普通科推薦選抜実施要項の抜粋ですが、「少なくとも県大会以上のカテゴリで優秀な成績を要する」という基準が明記されています。

引用元:令和8年度愛知県立明和高等学校普通科推薦選抜実施要項より抜粋

とはいえ、まずは良い成績(内申点)を取らないと中学校から推薦してもらえないので、公立高校の推薦選抜は内申点の影響は大きい、一定基準以上じゃないと選抜の土俵にすら上がれないと言えます。
なお、推薦の内申点基準は非公表ですが、中学校(学区)によって基準が違うと言われていますね。(根拠なしの噂レベルの話ですが)

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公立高校一般選抜

公立高校一般選抜は以前コチラの記事に詳しく書いたので詳細は省きますが、合否判定の基礎資料として

  • 評定得点:90点満点(内申点45点✕2倍)
  • 学力検査得点:110点満点(22点✕5教科)

が使われます。

ただ、これは単純に合算して使われるものではなく、5パターンの計算式を各高校が指定して使われます。

基本的に、“進学校”と言われる偏差値の高い学校はパターンVがほとんどで、昔と違ってどちらかと言うと学力検査(入試)得点重視型なっています。
ただ、各パターンの内申点が占める割合は以下の通りで、最も内申割合が低いパターンVでも、3割弱は内申点となっています。

なお、一般選抜においては、調査書の”学習の記録(内申点)”以外の項目が全く無関係かと言われるとそうでもなく、実施要項には
「調査書情報を十分に尊重する」
と明記されている
ので、内申点以外の内容も多少は影響しているものと思われます。

これらをまとめると、上記のパターンVを採用しているような進学校の合否判定イメージは以下のような感じになります。

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私立高校の場合

私立高校については前回記事でまとめましたが、ここでも簡単にご紹介します。
なお、私立高校においては、定員に対する推薦入試の割合は3-5割程度の学校も多く、推薦で入学する生徒の割合が高いのが公立との大きな違いです。
(東海のように推薦が無かったり、滝高校のように推薦入試で普通に不合格になったりする例外的な学校もあります)

私立高校推薦入試

私立高校推薦入試における調査書・内申点の使われ方としては公立高校推薦選抜と同様、
“内申点が定められた基準を超える必要がある”
という感じです。

ただ、公立の推薦と私立高校の推薦の大きな違いは
「私立の推薦は内申点だけでほぼ決まる」
というところ。

これは、私立高校の推薦入試は滝・名古屋等の一部の例外校を除き
「内申点の推薦基準をクリアしていれば(推薦が貰えれば)ほぼ100%合格する入試」
だからです。

私立高校一般入試

私立高校推薦入試における調査書・内申点の使われ方としては、明確なデータ・資料はありませんが、
「学校のレベルによって違う」
という状況のようです。

簡単に言うと、

  • 難関校以上:内申点はほぼ無関係で入試得点で決まる
  • 中堅校以下:内申点・調査書も参考にする

という感じになっているそうで、難関校を狙うのでない場合は、ある程度内申点も必要になってきます。

ただし、難関校以上を狙う場合も”著しく内申点が低い場合”はマイナス要素となるケースがあるそうなので注意が必要です。

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まとめ

長々と書いてきましたが、合否に重要な事項だけを簡単にまとめると

  • 最も重要な”内申点”は3年生の1学期と2学期の成績で決まる
  • 公立高校の推薦選抜はスポーツ等での実績が重要だが、内申点が前提となる
  • 公立高校の一般選抜における内申点の比率は3-6割程度で学校によって異なる
  • 私立高校の定員3-5割を占める推薦入試はほぼ内申点だけで決まる
  • 私立高校の一般入試も中堅以下の学校は内申点が加味される

という感じでしょうか。

結局のところ、愛知県の高校入試において内申点があまり関係無い選抜方法はかなり限られる、ということですね。

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以上、今回は
[愛知県高校受験]調査書・内申点に関するまとめ
をご紹介しました。

今回の表題画像はAIが考える
「学校の授業で挙手して積極的に発言しようとする日本人男子中学生」
(Japanese male junior high school students who raise their hands and try to speak up actively in class)
です。
よーく見ると両手を上げている子が居ますねw
内申点的には減点対象ですかね…

皆様の参考になれば幸いです。


コメント

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