[中学受験]日能研偏差値と名進研偏差値の比較

さて、中学受験で”偏差値”という言葉をよく聞きますが、データの取り方でその数字が大きく変わるというのはご存知でしょうか。

例えば、中部地区の場合
「日能研偏差値」
「名進研偏差値」
の2つの偏差値を目にする方が多いのではないかと思います。
(日能研の場合は”日能研R4偏差値”と呼ぶことも多いですが)

この2つの偏差値ですが、実は意味合いが大きく異なります
今回はそのあたりも含めてまとめていきたいと思います。

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そもそも偏差値って…?

“偏差値”というのは”とある集団の中で自分がどの位置にいるか”を理解するためのもので、中学受験等の試験の場合、”平均点を偏差値50に設定して、その基準からどれだけ高い/低い点数だったか”というのを理解するために使われます。

ただ、実はなかなかイメージしづらい指標でもあります。
ザックリと理解するために、「仮にデータの分布が正規分布(データが平均値の付近に集積するような分布)」だと仮定すると、偏差値と順位の関係は以下のようになります。

【偏差値70~50の順位イメージ】
偏差値70→上位2.28%
偏差値69→上位2.87%
偏差値68→上位3.59%
偏差値67→上位4.46%
偏差値66→上位5.48%
偏差値65→上位6.68%
偏差値64→上位8.08%
偏差値63→上位9.68%
偏差値62→上位11.51%
偏差値61→上位13.57%
偏差値60→上位15.87%
偏差値59→上位18.41%
偏差値58→上位21.19%
偏差値57→上位24.20%
偏差値56→上位27.43%
偏差値55→上位30.85%
偏差値54→上位34.46%
偏差値53→上位38.21%
偏差値52→上位42.07%
偏差値51→上位46.02%
偏差値50→上位50.00%

つまり、10,000人の人が受けたテストの成績分布が正規分布だったとして、288位まで人が偏差値70以上ということになります。
ただし、実際のテストの成績の分布は正規分布にはなり得ないので、あくまでイメージです。

日能研偏差値と名進研偏差値

それぞれのベースとなっているデータ

冒頭でも触れましたが、中部地区の場合「日能研偏差値」と「名進研偏差値」の2つの偏差値を目にする方が多いと思うのですが、以下の通り、実はこの2つは大きく意味が異なります

名進研の偏差値を算出しているのは東海地区でのみ行われている公開模試のデータである一方、日能研の偏差値は全国で行われている公開模試のデータを使用しています。
つまり、日能研の偏差値は灘や開成、麻布といった超上位校を受けるような生徒も含まれた偏差値となっています。
母数が少ない分、名進研偏差値はは小さな変化も偏差値に現れやすい傾向はあると思います。

ちなみに、有名な中学受験の漫画”二月の勝者”で出てくる偏差値はどちらかと言うと日能研の偏差値がイメージ的に近いと思います。

もちろん、どちらが良い、というようなものではなく、数字の意味が異なるだけです。

具体的な数字の違い

では、具体的に「日能研偏差値」と「名進研偏差値」がどの程度違うのか比べてみましょう。
同じ基準で比べるため、日能研も名進研も「合格率80%の偏差値」を採用しています。

なお、せっかくなので変動幅の違いも見たいので、2019年と2024年の2つの偏差値を比較しています。

また、ちょっと言い辛いのですが、各塾の偏差値は”その塾で行っている公開模試”をベースにしているため、各塾の生徒のレベルが影響している可能性もあります。
2塾の合格実績はこちらにまとめていますが、ざっくり言うと2019年から2024年にかけては名進研が合格実績ではかなり苦戦している時期でした。

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トップ校の偏差値比較

まずはトップ校の南山女子・東海・滝の3校です。

上の表を見ると

  • 日能研偏差値と名進研偏差値の差が縮まっている
  • 日能研偏差値は全校で上昇している
  • 名進研偏差値は滝は上昇、その他2校は下降している

というのが見えてきます。

なかなか解釈が難しいのですが、
“日能研偏差値と名進研偏差値の差が縮まっている”
というのと、
“日能研偏差値は全校で上昇している”
というところを見ると、
東海地区の中学受験のレベルが上がっている
というのはほぼ間違いないように感じます。

一方で、
“名進研偏差値は滝は上昇、その他2校は下降している”
というのがなかなか難しいのですが、
「東海地区の中だけで考えれば、滝は難化、その他2校は易化している」
という感じになります。
ただ、日能研偏差値は上昇していること、名進研偏差値の母数が少ないことを考えると、誤差の範囲内である可能性はあります。

なお、素直に数字だけを見ると、日能研偏差値と名進研偏差値の差分は2024年の場合は”日能研偏差値の方が2高い”という結果です。

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中堅難関校の偏差値比較

次に、中堅難関校である愛知淑徳・名古屋・南山男子を見てみましょう。

日能研が横ばい~上昇というのはトップ校と同様で、やはり全国的に見て東海地区の中学受験のレベルが上がっているのは間違いないでしょう。
また、難易度が上昇しているとされる名古屋中は別として、愛知淑徳・南山男子の名進研偏差値が下がっているところもトップ校の傾向と同じです。

名古屋中に関しては、日能研は”4″,名進研は”5″も偏差値が上昇していることを考えると、かなり合格難易度が上がってしまったのは確実だというのは今回の分析でもハッキリ見えてきますね。

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共学校の偏差値比較

最近人気が高まっている、愛知・名電・春日丘の数字も比べてみました。
なお、名電の2024年の名進研偏差値は”1回しか入試を受けなかった場合の合格率80%偏差値”を書いていて、2回入試を受けて優遇措置を受けた場合の合格率80%偏差値は()内に記載しました。
※現在のルールでは名電は特待・一般の2回試験を受けると、各教科で得点の高い方を採用してくれるという優遇措置がある

こちらは若干上の2つのカテゴリとは傾向が少し異なり、日能研偏差値が上昇しているのは同様ですが、名進研偏差値が横ばいだったり上がったり下がったりしていてバラバラです。

名電は名進研偏差値・日能研偏差値ともに大幅上昇しているので、”人気の高まり”や”難易度上昇”は間違いないと思います。
不可解なのは春日丘で、日能研偏差値は大幅上昇しているものの、名進研偏差値が下がっています。
名進研は誤差の範囲内のような気がしますが、日能研偏差値が大きく上昇しているだけに気になりますね。。。

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以上、今回は
[中学受験]日能研偏差値と名進研偏差値の比較
についてご紹介しました。

皆様の参考になれば幸いです。


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