先週からご紹介している街分析シリーズ
「名古屋の交通安全分析」
ですが、Part3の今回は
“名古屋の小学校学区の交通安全ランキング”
をご紹介します。
なお、使用しているデータはPart1記事をご確認いただければと思いますが、道路長データについては名古屋市内の詳細な公式データが無いので、GISソフトで無理矢理計算して算出しています。
小学校学区の交通安全ランキングの考え方
今回のデータはこれまでと同様に、20年から22年の3年間の交通事故のものを使用していますが、
「子どもが交通事故に遭遇するリスク」
にフォーカスするため、
- 自動車専用道路(高速道路)の事故は除外
- 人対車の事故に限定
という2つの条件を入れています。
なお、再掲ですが、人対車の交通事故の発生状況をマップ化すると以下のようになっています。
出典:交通事故統計情報のオープンデータより作成
小学校学区の交通安全ランキング
これから小学校学区の交通安全ランキングをご紹介しますが、前回までと同様に、
- 単純な交通事故発生件数
- 道路1kmあたりで発生する交通事故数
の2種類についてご紹介します。
“道路1kmあたり”をご紹介するのは、学区ごとに広さや道路の長さが異なるからです。
また、全学区をご紹介するのは難しいので、少ない30学区(トップ30学区)と、多い30学区(ワースト30学区)を抜粋してご紹介します。
なお、名古屋市の学区データは最新のものが公開されていないので、近年の学校統合や分割前のデータであることにご留意ください。
(具体的には丸の内小が統合前で名城小と御園小に分かれていたり、逆に志段味東小は上志段味小との分割前だったりします)
単純な交通事故の件数ランキング
まずは交通事故が少ない学区からご紹介します。
出典:交通事故統計情報のオープンデータより作成
伊勝小と本地丘小が0件でトップでした。
3年もの間、負傷者が発生した人対車の事故が無かった、というのはすごいと思います。
基本的には郊外の学校が多いですが、東白壁小など、都心部に近い学校もいくつかランクインしています。
次に、交通事故が多い学区です。
出典:交通事故統計情報のオープンデータより作成
トップ2の栄小と笹島小が3位以下よりも大幅に件数が多いです。
この2校は都心部の人や車が多いエリアの学区でもあるので当然といえば当然ですが…
それ以下のの順位の学区を見ていくと、意外と都心部から距離がある学区もランクインしています。
特に、田代小、東山小、御器所小、松栄小、滝川小といった人気学区もランクインしているのが気になりますね。
道路1kmあたりの交通事故発生件数
次に、平等な比較とするため、
「道路1kmあたりの年間交通事故発生数ランキング」
も算出してみました。
まずは交通事故が少ない学区からご紹介します。
出典:交通事故統計情報のオープンデータより作成
当然、トップは事故そのものが発生していない2校が入っています。
それよりも下の順位の学校は、単純な件数とは少し顔ぶれが違いますが、基本的には郊外の学校が多いです。
人気学区では極楽小がランクインしていますね。
次に、交通事故が多い学区です。
出典:交通事故統計情報のオープンデータより作成
こちらは、単純な件数のランキングとは大きく異なり、都心部に近い学区が集中しています。
トップは大須小で0.74件/年。
1kmの道路があったら、3年に2件ぐらい発生している計算です。
人気学区では御器所小が入っています。
小学校学区の交通安全ランキングのマップ化
前のパートではランキングを学校名でご紹介しましたが、
「学区名だけだと普通の人は傾向なんて分からない」
というツッコミが入りそうなので、道路1kmあたりの交通事故発生件数をザックリと色分けしてみました。
出典:交通事故統計情報のオープンデータより作成
あまり面白味のない結果になってしまいましたが、
道路1kmあたりの交通事故発生件数が多い=歩行者が交通事故に遭遇するリスクが高い学区は都心部に集中している
というのがハッキリ出ました。
逆に交通事故に遭遇するリスクが低い学区(=ライトブルーの学区)は郊外に多いですが、いくつかは都心部に近い学区もあります。
具体的には、伊勝小、吹上小、千種小などが低リスク(ライトブルー)の学区になっており、利便性の高さと交通事故に遭遇しにくさを両立しています。
====
以上、今回は
名古屋の交通安全ってどうなの? Part3 小学校学区の交通安全ランキング
についてご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。










コメント