子どものLINEリスクについて考える Part1 どんなリスクがあるのか?

先日、X(旧Twitter)で
「LINEを子どもに使わせるのはリスクがあるよ~」
的なポストをしたら、思った以上に”リポスト”や”いいね”をいただきました。

せっかく沢山反応をいただいたので、2-3回に分けて、

  • 実は小学生にLINEは必要ない
  • LINEにはどんなリスクがあるのか?
  • LINE VOOM、LINEニュース、オープンチャットの禁止設定は可能なのか?

という内容をまとめたいと思います。

Part1の今回は、小学生のLINE利用の実態と、LINEのリスクについてご紹介します。

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小学生にLINEは不要だが利用率が高い

モバイル社会研究所が行った2022年の調査によると、小学生のスマホ所有率は小6では50%を超え、中2以降は80%を超えます。

引用元:モバイル社会白書2023年版より作成

では、なぜスマホを持たせたのか、という理由については以下のようになっており、小学生の場合は基本的には“親との連絡”と”居場所の確認”の2種類の理由というのが明確になっています。
(グラフで赤色になっているのが”親との連絡”と”居場所の確認”を理由としているもの)

引用元:モバイル社会白書2023年版より作成

正直なところ、この理由であればLINEを使う必要はないんです。
しかし、LINEの利用率調査を見ると、小学校高学年になると約半数がLINEを利用している事が分かります。
(スマホ利用率と併せて考えると、スマホ利用者のほとんどがLINEを使っている事になる)

引用元:モバイル社会白書2023年版より作成

この調査では”なぜLINEを使わせているか”という項目は無いので、利用させている理由は不明ですが、恐らく
「親も使っていて楽だから」
という理由が大半ではないでしょうか。

しかし、後述の通り、LINEには様々なリスクがあるので、安易に”楽だから”という理由で使わせるのは危険です。

ちなみに、極論を言えば、キッズケータイでも良いわけですが、

  • 中学生になったらスマホにするからもったいない
  • メッセージのやり取りに都度費用がかかってしまう

という2点があるので、キッズケータイではなくスマホにするのは致し方ないところだと思います。

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LINEのリスクについて

前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

LINEを子どもに使わせるリスクは色々とありますが、大きく分けて以下の4つあると思っています。

1つずつ見ていきましょう。

フィルタリング突破に使われる

LINEの機能である”アプリ内ブラウザ”を抜け穴として利用し、好きなWebサイトを無制限に見ることが可能です。
主にLINEニュースが使われます。
LINEニュースは、各リンクを開くと”アプリ内ブラウザ”というChromeやSafariとは別の簡易ブラウザで様々なWebページ(ニュース)を見ることになりますが、このアプリ内ブラウザはOS標準のペアレンタルコントロールの設定は無効です。

このケースの対象となるのはスマホのアクセス制限を

  • iOS →ファミリー共有
  • Android →ファミリーリンク

のみで行っている場合。
各ケータイキャリアが提供している
「あんしんフィルター」
というフィルタリング設定を適切に実施していればアプリ内ブラウザのWebアクセスは制限可能です。
しかし、LINEMOのようにAndroid向けにはそもそも提供していないケースがあったり、設定が面倒&使いにくいので、上記のOS標準のペアレンタルコントロールだけで対応している保護者の方も多いです。

なお、子どもの回線を契約しているケータイ会社に”あんしんフィルター”の提供が無かったとしても、「i-フィルター」として単独アプリの提供があります。
ただ、月額300円程度かかってしまうので、ちょっと悩ましいところではあります。

LINEニュースを使った突破の例

以下のように、OS標準ペアレンタルコントロールでYouTubeアプリを禁止していたとしても、LINEのアプリ内ブラウザを使うと容易にアクセスできてしまいます。

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不特定多数の人と簡単に繋がってしまう

特にオープンチャットは不特定多数の人と簡単につながる事ができてしまいます。(LINE VOOMも可能ですが、特にオープンチャットは簡単に繋がれる)
やり方は簡単で、オープンチャットのトークルームに入るだけ。

そもそもLINEオープンチャットは評判があまり良いものではなく、出会い系的な使い方をされいたり、詐欺の誘導に使われているケースもあります。
また、オープンチャットは匿名が基本のため、精神的に成熟していない小学生には向いていません。

画像引用元:LINEオープンチャット公式ページより

ちなみに、オープンチャットはiPhoneの場合は
square-api.line.me

https://line.me/ti/g2
にアクセス制限をかければ利用できなくなります。
Androidの場合は通常の方法でブロックする事はできません

個人情報の流出リスク

これは特にLINE VOOMで顕著ですが、ストレートに言えば
インターネットがどういうものかというのをしっかり理解できていない子どもが不特定多数に情報発信できるのはリスクしかない
という事です。

LINE VOOMの場合、動画投稿等を気軽にできてしまうのですが、自分の家の前で撮ったり、学校の近くで撮ったりしたものを投稿していたり、実名を名乗っていたりするケースがあります。
大人であれば、こういった投稿が犯罪に巻き込まれるリスクを高める行為なのはすぐに分かると思いますが、子どもはなかなかこのリスクを理解するのは難しいので“不特定多数に対する情報発信ができる環境”はリスクでしか無いです。
(大人でも子どもの受験合否を全公開していたりして、全くこのリスクを理解できていない人も居ますけどね…)

まぁ、そもそもLINE VOOMは子どもにとって不適切な投稿も多いですし、小学生にとって利益になる内容はほとんど存在しないので、極力利用は避けるべきだと個人的には思います。

そんなLINE VOOMですが、残念ながらiPhone、Androidともに通常の方法でアクセス制限をかける事はできません。

不適切な広告が表示される

前述の”アプリ内ブラウザ”のケースはもちろんのこと、LINEのメインであるトークでも不適切な広告が表示される事があります。

これは、場合によっては前述の「あんしんフィルター」を設定していても好ましくない広告が表示される事もあるようで、通常の設定では一時的な非表示は可能でも、永久に非表示にすることはできません

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どうやって連絡を取れば良いのか?

仮に「LINEを使わない」として、どのような方法があるか、というのをご紹介します。

使うアプリは”プラスメッセージ”か”Signal”のどちらかを使えば良いと思います。

プラスメッセージ(+メッセージ)

プラスメッセージはドコモ、au、ソフトバンクが提供している国産メッセージアプリ。

画面イメージも以下の通りLINEに近く、違和感無く使用することができます。

引用元:NTTドコモHPより

利用するためには
「利用者が双方ともにプラスメッセージアプリを入れていること」
だけで、利用料金も無料。

難点としては

  • “LINE通話”に相当する無料通話がない
  • 楽天モバイルが非対応
  • 新しいアプリを入れるのが面倒

の3点。

1点目は地味に痛く、最近は家族通話定額も料金プランとしては少数派になってきているのでちょっとお財布的に痛い。

2点目も、親か子どもどちらかが楽天モバイルを使っている場合は使用できません。
なお、”格安SIM”と呼ばれる大手キャリアのセカンドブランド(ahamo等)やMVNOでは使用できます。

3点目は、確かに気持ちは痛いほど分かりますが、子どもを守るためなら仕方がないところだと思います。

プラスメッセージのインストールは
Androidの方はこちら
iPhoneの方はこちら
からできます。

Signal

SignalはSignal Foundationが提供するオープンソースのメッセージアプリ。
すべての通信内容がエンドツーエンドで暗号化されるため、セキュリティも万全です。
(もちろん楽天モバイルでもOK)

以下の通り、画面もLINEに近く違和感がないうえ、無料通話も完備。
さらに、公式が”広告なし”を明言しているので安心して利用できます。

引用元:Signal公式ホームページより

唯一の懸念点は、Signalの利用規約
「You must be at least 13 years old to use our Services.」
(当社のサービスを利用するには、13 歳以上である必要があります。)
という文言があること。

厳密に言えば、小学生の子どもに使わせる事はできないアプリなんですが、良い条件のアプリは他に無いんですよね…

Signalのインストールは
Androidの方はこちら
iPhoneの方はこちら
からできます。

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以上、今回は
子どものLINEリスクについて考える Part1 どんなリスクがあるのか?
をご紹介しました。

でも友達との連絡を考えたら小学校高学年になったらLINEを使わせたい…
という方向けに(気持ちはすごく分かる)、
次回は
「LINEニュース、LINE VOOM、オープンチャット、広告をどうやって制限するか」
という内容をご紹介しようと思います。

皆様の参考になれば幸いです。


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