名古屋の治安分析 Part3 -名古屋で治安の良い駅はどこ?-

名古屋の治安分析シリーズ、前回までは
「名古屋って他の大都市と比較して安全なの?」
「名古屋の学区でどこが安全なの?」
という分析をご紹介しました。

名古屋の治安分析 Part1 -名古屋は安全な街なのか?-
各都道府県警察の犯罪オープンデータから、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の治安について比較・分析しました。
名古屋の治安分析 Part2 -名古屋市内で犯罪の多い学区はどこ?-
愛知県警の犯罪オープンデータから名古屋市内における町丁目単位の犯罪発生状況をマップ化および、小学校学区毎の発生状況をランキング化を行いました。

Part3の今回は、名古屋のどこが安全なのか、という分析の別パターンとして
「名古屋市営地下鉄の駅別の治安比較」
という観点で分析を行いたいと思います。

なお、分析で使用するデータについてはPart1で詳細なお話を書きましたが、念の為この記事の最下部にも掲載しておきます。

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駅単位の集計方法

駅別分析で最も悩ましいのは、
「どうやって駅ごとの犯罪件数を集計するか?」
です。

今回は、
駅周辺半径800m内にある町丁目内で発生した犯罪を、その駅周辺で発生した犯罪とする
という条件で集計を行いました。

例えば、先日外部連載で分析をした高畑駅を例に取ると、以下のようなイメージで集計していく事になります。

上図の紫色で塗った町丁目を”高畑駅のエリア”として扱い、犯罪発生件数を集計します。
ただし、駅によって面積のバラつきが出てしまうので、半径800mの円の範囲で統一できるよう、面積補正も行います。

例えば、令和4年のデータでは、上図の紫色で塗った町丁目で発生した犯罪件数は77件ですが、該当する町丁目の面積合計は約2.88k㎡です。
一方で、半径800mの円の面積は約2.01k㎡なので、
77÷2.88✕2.01=53.78件
という補正をかける事にしました。

これを、名古屋市営全駅で行い、ランキングを作ります。

▲全駅の半径800mの範囲のイメージ。ちょっと大きかったか…?

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名古屋市営地下鉄各駅治安ランキング

全駅結果マップ

全駅のランキングを全部掲載するのは難しいので、少ない順に25駅ごとに色分けしてマップを作りました。

結果は以下の通りで、やはり都心部の駅周辺が厳しいという結果です。

方角的な傾向では、巷でよく言われる「名古屋は東側に人気の住宅地が多い」という評判の通り、東側エリアの駅が多く上位に来ています(犯罪が少ないエリアです)ね

ちなみに、平面マップだと上位と下位の差が分かりづらいですが、以下の3D化したマップを見ると上位と下位の差が非常に大きい事が分かると思います。

▲赤い駅は他の駅と比較して大幅に件数が多い

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多い駅と少ない駅のランキング

マップだけだと具体的な件数がイメージし辛いと思うので、犯罪件数が多い駅と少ない駅をそれぞれ25駅抜き出してグラフ化してみました。
なお、駅名右にある()内には、その駅がある路線名を記載しており、

  • 東山線→東
  • 桜通線→桜
  • 鶴舞線→鶴
  • 名城線→名
  • 名港線→名

としています。
例えば、栄駅なら東山線と名城線なので、栄駅(東・名)という記載になっています。

また、グラフの色も、その路線に合わせた形にしています。
(色彩検査みたいになってしまいましたがw)

犯罪が多い25駅

まずは犯罪発生件数が多い(治安の良くない)25駅からご紹介。

▲やはり都心部がほとんど

※6/3更新 一部データに誤りがあったので修正しました

最も犯罪発生件数が多いのは栄、続いて矢場町、久屋大通と続きます。
やっぱり、という感じはしますが、具体的な数字として見ると、1位と25位で5倍近く違うのは驚きですね。

犯罪が少ない25駅

次に、犯罪発生件数が少ない(治安が良い)25駅。
(※差が分かりやすいよう、グラフはあえて犯罪が多い25駅のグラフと横軸を合わせています)

▲”良いところ”と言われる駅が多い

全てではないですが、名古屋で”良いところ”と言われているエリアや学区に近い駅が多いです。

悩ましいのが交通利便性との関係で、通勤・通学の利便性が向上する複数路線が使用可能な駅は上位に少ないです。
今回ピックアップした少ない25駅では、唯一9位に八事駅(13.2件)が入っている程度で、その次は29位の本山駅(29.2件)と結構な差があります。
(八事駅が恵まれている場所であるとも言えますが…)

治安の良さを取るか、交通利便性を取るのか悩ましいところですね。

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以上、今回は
名古屋の治安分析 Part3 -名古屋で治安の良い駅はどこ?-
をご紹介しました。

3回に分けてご紹介した治安分析シリーズ、いかがでしたでしょうか。
子育て世帯にとっては”治安の良さ”は家探しで重要なポイント。
もちろん、治安が全てではないですが、住居探しの参考になれば幸いです。

(参考)使用するデータについて

今回使用するデータは、各都道府県警察が公開している、”犯罪オープンデータ”を使用します。
(こちらのリンクから各都道府県警察の該当ページへ行けます)

“犯罪オープンデータ”がどんなデータかというと、以下の7項目の犯罪がどこで発生したか、というデータです。
(※以後、以下の7項目を”公開7項目”と表記します)

  • ひったくり
  • 車上ねらい
  • 部品ねらい
  • 自動販売機ねらい
  • 自動車盗
  • オートバイ盗
  • 自転車盗

どれぐらい詳しく載っているか、というイメージは以下の画像を見ていたければと思いますが、発生項目ごとに
「xx町2丁目で発生した」
みたいな発生場所まで細かく載っています。

画像出典:愛知県警犯罪オープンデータ「令和4年自動販売機ねらい」より作成

今回は上記データを用いて、

  • 令和4年(2022年)1年間の全データを使用
  • 公開7項目を合算

という条件で分析しています。


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