今回は、豊田市交通安全学習センターに行ってきましたので訪問記をご紹介します。
さて、まずはなぜここに行ったのか?というところなのですが、
「息子と自転車の練習をするため」
です。
以前、ご紹介した、名城自転車天国は終業し、名古屋市内に自転車貸し出しのある大きな施設は無くなってしまいました。
愛知県内まで広く探すと、いくつか自転車貸し出しのある交通公園はいくつか存在します。
しかし、自転車練習、という意味では名城自転車天国の次に充実していた春日井市の交通児童遊園が2023年までリニューアル工事中で休止中となっており、
「どこか自転車の練習ができるところはないか?」
と探していたところ、豊田市交通安全学習センターを見つけた、という感じです。
結論から言えば、
豊田市交通安全学習センターは未就学児~小学生1年生程度の自転車の練習には適さない
という残念な結果でしたが、その名の通り、
交通安全を学習するという目的の施設としてはかなり充実していた
のでご紹介することにしました。
まとめると以下のようになります。
- 自転車の練習という観点ではあまり充実していない(20インチが最小)
- 交通安全を学習するという観点ではかなり充実しており、楽しめる
- メインターゲットは未就学児~小学生低学年のイメージ
- 豊田市の他の施設(トヨタ関連の施設や、とよた科学体験館等)とセットで行くと満足度は高いのでは
施設概要
場所と所要時間
豊田市交通安全学習センターの住所は、
愛知県豊田市池田町小山田494番地24
です。
公式ホームページはこちら
所要時間は、名古屋インターからスタートしたとして、
名古屋インター→東名三好インター→一般道
というルートで、約40分程度かかります。
※平日なら高速料金480円、平日のETC割引適用なら340円で行けます。
ただこのルート、特に帰り(閉館17時まで居たとして)は一般道も高速道路も渋滞するので、そのつもりでいたほうが良いかと思います。
休館日と営業時間
月曜日と年末年始は休館、ただし、月曜日が休日の場合は営業
営業時間は9:00~17:00
駐車場
駐車場は67台分あり、無料で使えます。
そこまで多くないですが、通常の土日ならそこまで混まないと思うので足りるのではないでしょうか。
訪問記
屋外の施設
屋外には以下の乗り物や設備があります(※印は有料)
- 市街地エリア
- ミニSL※
- ゴーカート※
- おもしろ自転車
- のんびり自転車
- 通常の自転車
- 遊具
上記のうち、おもしろ自転車コーナーは事前予約が必要なので、来場したらまず立ち寄りたいところです。
引用元:豊田市交通安全学習センター公式ホームページより
市街地エリア
このエリアは本物の市街地を模したゾーンで、結構本格的に作られています。
後述の、のんびり自転車や通常自転車の貸し出しで主に使うゾーンです。
このエリアは本物の信号機や標識が設置されていたり、建物も他の交通公園とは比にならない規模のものが用意されており、本格的です。
しかし、通常の来園だと、車道を走る乗り物が非常に少なく、なにもないところで信号待ちをするといった、ちょっと寂しいパターンになってしまっています。
ミニSL
ミニSLは1人50円で乗車出来ます。
私が行った時は20分に1回のペースで出発していました。
概ね20-25人程度が一度に乗れる程度の規模で、そこまでスピードも早くなく、主に未就学児がターゲットのようです。
また、特定日にはトンネルと通る特殊ルートがあるという案内がありました。
ゴーカート
1台50円で乗れます。1人、ではなく1台です。
つまり、親と子供が2人で乗る場合は50円ですみます。財布に優しい…
小学校3年生以下は親と同乗する必要があるうえ、大高緑地公園のものと違って、子供席のハンドルは飾り(動かしてもタイヤが動かない)のタイプです。
値段を考えれば納得はできますが、あまりコースは長くないので、大高緑地公園で慣れていると物足りないかもしれません。
おもしろ自転車
こういう屋外施設に偶に見る乗り物で、横に進んだり上下に動きながら進んだりするちょっと変わった自転車に乗れます。
以下の画像の通り、一定時間決められたエリアを内で遊ぶ形になっており、あまり自由度はない感じです。
既述の通り、こちらは事前予約が必要なので、のりたい場合は早めに予約をすることをオススメします。
のんびり自転車
これは、4人程度乗れる比較的大きなカート(?)に乗って、市街地エリアを120センチ以上の人が運転してゆっくり走る乗り物です。
市街地エリアに用意されている信号等に従って進んでいく事になります。
これも、未就学児は同乗するだけで、運転できるのは概ね小学2-3年生程度という形になります。
市街地エリアは意外と本格的に作られているので、運転できる身長があれば、小学生4-6年生でも楽しいと思います。
通常の自転車
本来、私はこの自転車の貸し出しをメインに来たのですが、
- 最も小さくても20インチの自転車しかない
- 補助付き自転車の貸し出しはない
といった感じで、ちょっと期待外れでした。
前述の通り、市街地エリアがかなり立派に作られているだけに非常に残念で、未就園児が遊ぶことは難しく、小学生でも2-3年生、概ね120センチ以上の身長が必要となります。
また、自転車の持ち込みも不可のため、かなり自由度が低く、この身長がある子は自転車の練習は不要(もう乗れる可能性が高い)なため、自転車の練習という目的には使えない気がします。
ただ、市街地エリアを走れるかは不明ですが、ストライダーの持ち込みは可能なようで、
- ストライダー(ペダルなし自転車
- ヘルメット
- 運動靴
を持参すれば場内に持ち込める記載はありました。
遊具
屋外エリアに遊具が点在しており、それなりに充実しています。
ただ、大規模なものはなく、こちらも未就学児向けというイメージが強いです。
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というわけで、屋外エリアは、未就学児 or 120センチ以上の子供が主に楽しめるところ、というイメージです。
屋内施設
通常利用ではむしろこっちがメインとなっており、
- クイズラリー
- シアター(交通安全クイズ)
- ちびっこ運転広場
- バーチャルステージ
- 体験学習コーナー
がありました。
総じて屋内施設はキレイで、トイレも男子トイレにおむつ交換台が用意されているなど、細かいところも配慮が効いていました。
クイズラリー
1階のブースで免許証のようなカードを作り、施設内にあるクイズスポットでクイズにチャレンジする、というアクティビティです。
上記の通り、顔写真入りのものは発行に200円かかりますが、「そう何度も来ないよ」という方は無料のお試し登録もあります。
発行したカードには非接触ICカードとなっており、正解状況が記録されるようになっています。
クイズをするスポットは屋内、屋外合わせて場内に5箇所用意されおり、各スポットで1日1問、合計5問「正解するまで」挑戦できます。
なお、クイズラリーはジャンルが12個設定されており、各ジャンルで5問正解すると、受付でカードの裏面にスタンプが押してもらえ、次回来場した際に次のジャンルに挑戦という流れです。
そして年齢毎に設定された数のスタンプを貯めるとゴールドカードがもらえる、というルールになっています。
ちなみに、小学1年生の場合は「歩く」の4種と、「自転車」の何種類かをクリアすればゴールドカードという感じだったと記憶していますが、これはつまり、少なくとも4回以上は来ないとゴールドカードがもらえない、という事でもあり、意外とハードルが高いです。
しかしながら、こういったカードは子供にとっては嬉しいですし、挑戦の記録が残るのも嬉しいと思うので、作ってみるのも良いかと思います。
問題も意外と大人でも迷うものが含まれており、例えば、
Q.歩道のない道路で歩行者が歩くべきなのは?
1.道路の右側
2.道路の真ん中
3.道路の左側
という感じの問題が出ます。
(正解は、3.でした。※道路交通法 第10条「歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という。)と車道の区別のない道路においては、道路の右側端に寄つて通行しなければならない。」)
意外と大人でも間違える人が居るのではないでしょうか。
シアター(交通安全クイズ)
1日に何度か、2階にあるシアターでクイズ大会的なものが催されます。
これは、各座席に備え付けられたボタンを使って出された問題(3問)に答える形のものです。
なお、順位は正答率と早押しの成績優秀者が上位となり、トップ3は前のスクリーンに映し出されてお祝いしてもらえます。(大人が優勝するとちょっと恥ずかしいですが…)
こちらの問題はそこまで難しいものは出ませんが、早押し要素もあり、意外と楽しめました。
ちびっこ運転広場
こちらは事前予約が必要なアクティビティで、小さな手動カートのようなものに乗って自由に動き回るものになります。
どちらかというとメインターゲットは未就学児、という感じで、ターゲットに合致している子供は楽しめると思います。
バーチャルステージ
こちらは3Dメガネをかけて視聴するアクティビティで、
「車から見た死角の危険さ」
を重点的に教えるアクティビティになっています。
車からの視点を360度見て、何人が周りにいるか?といった視覚的な説明は非常に良かったです。
(息子も真剣に聞いていました)
体験学習コーナー
屋内施設ではこちらがメインとなっており、様々な器具を使って遊ぶことができます。
引用元:豊田市交通安全学習センター公式ホームページより
ここは種類も多く、他ではあまり見ないようなものも多いので、子供の食いつきも良かったです。
特に、「道路横断シミュレーター」は結構面白かったです。
これは、下の画像のように、3面鏡のようになっているディスプレイ中央に立って、映し出される映像から状況判断をして道路を横断する、というものです。
(センサーがあり、足形マークで足踏みすると先に進む)
良い写真が取れなかったので岡崎にゅーすさんの画像をお借りします…
引用元:岡崎にゅーすより
難易度設定(簡単なものは手を挙げると止まってくれるなど)や、天候も自由に選ぶことができ、何度も楽しめます。
夜+霧の設定などは大人でも躊躇するレベルで見通しが悪く、難しかった…
その他、自転車に乗るシミュレーターや、大人向けには、教習所にたまーに置いてある「ありとあらゆる危険が迫ってくる」運転シミュレーターが置いてあったりして結構楽しめると思います。
引用元:岡崎にゅーすより
その他、1階にはちょっとしたお菓子を購入できる売店等もあり、そこまで巨大な施設ではないですが、充実していました。
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以上、今回は、
豊田市交通安全学習センター訪問記
をご紹介しました。
当初の予定である自転車の練習は出来ませんでしたが、交通安全に関する学習、という意味ではかなり満足度の高い施設だと思います。
ただ、距離が遠い割には、あまり規模は大きくはなく、1日楽しむという感じでもないので、トヨタ関連施設や、車で15分程度の距離にある「とよた科学体験館」とセットで行く、という楽しみ方が良いのではないでしょうか。
そして自転車の練習ができる交通公園探しは続きそうです…
皆様の参考になれば幸いです。
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