今回は私立中学の受験者数・倍率・偏差値の2025年データが概ね揃いましたので過去のデータと併せてご紹介します。
今回は男子編ということで、男子校+共学校の
- 東海中
- 滝中
- 南山男子
- 名古屋中
- 愛知中
- 愛工大名電中
- 春日丘中
を対象としました。
女子編(女子校+共学校)の記事は以下からどうぞ。

偏差値の推移
2013年から2025年の日能研結果R4偏差値の推移は以下のようになりました。
なお、「日能研R4偏差値」とは、日能研の全国模試における合格率80%のラインの事です。
ざっくり言ってしまえば、
合格率が80%となる偏差値
だと思っていれば良いと思います。
また、今回使用する偏差値データは上記の通り日能研の全国模試なので、名進研の偏差値と異なり関東や関西の超難関校(開成や灘など)を受験する人も含めた全国の偏差値になっているので注意が必要です。
出典:日能研ホームページ 結果R4偏差値およびオンザロード2025配布資料より作成
2024年→2025年結果の偏差値変化のポイントとしては、
- 名古屋中・南山男子のR4偏差値がそれぞれ54、52に上昇
- 名電中が愛知中の偏差値を抜き47に
という2点が大きなトピック。
名古屋中・名電中の偏差値情報は特に大きく、2013年以降で5以上も上昇しています。
特に名電は2018年から一度も偏差値が下がっておらず、2013年の名古屋中の水準まで偏差値が上昇しました。
結果として、名電中は愛知中よりも偏差値が上の学校となりました。
逆に愛知中は偏差値が下がっており、春日丘中と同じ偏差値となりました。
詳細は後述しますが、今年は日程的に愛知中と明和中2次の入試日が被った事も影響していると思いますが、それでもこの結果には驚きました。
名古屋中に関しては相変わらず好調をキープ。
昨年から更に偏差値を上げており、空白地帯となっていた”偏差値55前後”のゾーンに入ってきていますね。
また、(失礼ながら)南山男子の偏差値が2も上昇したのはちょっと意外でした。
この上昇は過去最高の受験者数となった影響が大きいと思いますが、南山男子は
- 名古屋中の方が偏差値が高く、上昇傾向である
- 東海中と南山男子は同一試験日である
- 名古屋中の入試結果発表よりも後に南山男子&東海の入試がある
という3点と鑑みると、
名古屋中の偏差値が上昇
↓
名古屋中に合格出来なかった受験生が東海ではなく南山男子を受験
↓
結果的に南山男子の偏差値も上昇
という図式になっているような気がします。
もともと、南山男子が東海と同一試験日にしているのは「南山男子を第一志望にしている受験生に来て欲しいから」という学校側の方針が影響していますが、名古屋中の方が偏差値が高くなってしまった昨今では学校側の狙いとはちょっと違った形になっていると思います。
なお、以前、X(Twitter)でポストした気がしますが、ここ10年の全体傾向として東海地区の偏差値は上昇しており、今回ピックアップした学校の平均偏差値は”5″前後上昇しており、
これだけ偏差値が上昇すると受験対策の内容はかなり変化があるので、
「こんな大変なはずじゃあ無かった」
というご家庭も増えたのではないでしょうか。
受験者数推移
今年は以下の通り、愛知中と名電(特奨)は県立中高一貫校の2次試験と日程が被っており、この2校の受験者数が減少すると予想されていました、
また、図には入れていませんが、今年から名電(一般)と春日丘(1回目)の日程に椙山中の入試が入ってきたので、こちらも少なからず影響が出る日程でした。
実際の2013年から2025年の受験者数推移は以下の通りです。
なお、愛工大名電中における受験者数、倍率データは、奨学生入試と一般入試の合計を使用しています。
出典:日能研ホームページ 倍率速報および各校の発表情報より作成
日程変化の影響が予想されていた名電・愛知・春日丘24年→25年の変化を見ると
- 名電中:1割超の大幅増
- 愛知中:1割弱の大幅減
- 春日丘:小幅増
という感じで、名電中の強さがより一層際立つ形となりました。
もう少し細かく見ると、24年→25年の愛知・名電・春日丘(1回目)の受験者数変化は以下のようになっています。
特に、愛知と名電(特奨)は明和中2次が被っているのは同じですが名電と愛知で明暗が分かれる形となっているのが特徴的。
椙山中日程変更の影響がない名電(一般)と春日丘の男子の増減を見ても、名電は男子受験生からの支持が熱い事がはっきりと出ていると思います。
余談ですが、愛知と名電(特奨)と日程が被っている金城の受験者数が減っている事を考えると、絶対数は少ないながらも女子受験生からも選ばれるような学校になってきている兆しを感じますね。
その他の学校では、南山男子が受験生を伸ばしており、1割超の増加で、昨年から増加”率”としてはトップとなっています。
南山男子・名古屋中は全国的にも希少なキリスト教系男子校で、内部推薦・指定校推薦・提携校推薦が充実しているというところから、人気を集めているのではないかと思います。
なお、東海・春日丘も人数の変動がありますが、割合的にも絶対数的にもそこまで大きな変化ではありませんでした。
また、以下は2016年を基準(100%)と設定した受験者数の増減割合ですが、本当に名電中だけ勢いが異次元で、ついに受験者数が2倍超となった事がわかります。
出典:日能研ホームページ 倍率速報および各校の発表情報より作成
愛知中はこの観点からも、2016年よりも受験者数が減っているという厳しい状況です。
今年は明和中(愛知県立中高一貫校)の2次試験が被った最初の年という事もありましたが、今後どうなるか気になります。
倍率の推移
倍率データは受験者数÷合格者数で算出した実質倍率のデータです。
出典:日能研ホームページ 倍率速報および各校の発表情報より作成
実質倍率トップは相変わらず南山男子で3倍超をキープ。
南山男子は名古屋中との比較では厳しい状況が続いている中、高倍率を維持していおり、受験生の中身の変化はあれど、根強い人気を感じますね。
受験者数が大幅に増加した名電中ですが、倍率はほぼ横ばいとなっています。
これは”受験者”が増えただけで、合格者数も増やしているためこうなっているわけですが、今回、データとして「愛知中とよりも偏差値的に上になった」というのが明確になったので、来年以降はこの倍率の傾向も変化する可能性がある気がしています。
これまでは「名電と愛知の2校から受験校を選ぶ」という場合に、”偏差値は愛知のほうが上だし…”という心理が働いていたわけですが、名電が逆転した結果、
「偏差値的にも上で特奨と一般を両方受験すると優遇措置もある」
という状況になるわけで、名古屋中・東海中を受験する層の行動変化が発生しやすいです。
倍率の観点からも愛知中は厳しく、ついに1.1倍を下回りました。
既述の通り、愛知中は偏差値的にも厳しい状況になってしまっており、試験日程や試験回数の変更がなければ、この流れを変えるのはかなり大変だと思われます。
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以上、今回は
2025年 東海地区私立中学の受験者数・倍率・偏差値の変化まとめ(男子編)
についてご紹介しました。
なお、少し本文中でも触れていますが、この偏差値データと進学実績データを見比べると面白いと思うので、進学実績の記事へのリンクを貼っていおきます。
ご興味があればどうぞ。

今回の表題画像はAIが考える
「受験者数減少に対する対応策を話し合う会議で激しく議論する日本人教員たちの様子」
(Japanese teachers in a heated discussion at a meeting to discuss measures to cope with the decline in the number of examinees.)
です。
もうちょっと激しく言い合う感じの画像を作りたかったんですが、穏やかな感じになりましたね。。。
皆様の参考になれば幸いです。



![[2025年結果版]名古屋地区における私立中学の偏差値推移データ(男子)](https://nagoya-life.nagoya/wp-content/uploads/2025/03/2025kekka_boys_hensa_data.jpg)


![[2025年結果版]名古屋地区における私立中学受験者数推移データ(男子)](https://nagoya-life.nagoya/wp-content/uploads/2025/03/2025kekka_girls_jyukensha_data.jpg)







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