名古屋は「和やか」な街なのか?

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名古屋は、「和やか」な街なのか?

私たちの町、名古屋。いつもは何気なく口にし、表記していますが、語源や意味ってご存じですか?

「日本歴史地名体系 愛知県の地名」の名古屋市の項目によると、

「古くは那古野と書き、また名護屋・浪越などとも記し、蓬左の別名もある。(中略)平安時代末期の荘園名として現れるのが初見で、(中略)近世の初め、徳川家康によって名古屋城下が開かれた頃から名古屋と名護屋が併用されたが、しだいに前者に定まり、明治22年(1889)現市名となった。」

引用元:「日本歴史地名体系 愛知県の地名」

とあります。また、同じ資料に語源も記載されており、

「その語源には、気候・風土がなごやかな地、ナゴ(霧)の多い原野、山や丘陵などのふもとの集落、城砦をめぐる兵舎の意、そのほか浪が高くしばしば海岸を越えるからなどの諸説がある。ナゴヤという地名は、根小屋(ねごや)、名越(なごえ)など類似のものを含めれば、肥前・筑前・豊後・駿河・伊豆・相模・下総などの各地にみられ、市域内にも根古野(緑区)があり、それらはいずれも海辺の集落という共通点をもつので、魚子屋(なごや)(魚子は漁夫の意)すなわち漁村とする説もある(塩尻、尾張国地名考)。」

引用元:「日本歴史地名体系 愛知県の地名」

とあります。つまり、「名古屋」は、平安時代の終わりに荘園(皇室や有力貴族、寺社などの私的領地)の名前として歴史に現れたようですが、語源は複数あるようで、中には少しわかりにくいものもありますので、以下にまとめてみましょう。


① 気候・風土がなごやかな地 「和や」

これは、そのままの表現でしょうが、少し現代風な表現に過ぎる気がします。ただ、地形が平坦や様子も「和やか」と表現するようですので、この語源は、すなわち濃尾平野全体を表しているのかもしれません。

② ナゴ(霧)の多い原野 「霧野」

霧を「なご」と読む地域が今でもあるようで、特に静岡県などでは海からの霧を「なご」というそうですので、同じく海が近い名古屋でも語源としてはあり得ますね。

③ 山や丘陵などのふもとの集落 「根小屋」

山の根(ふもとの意味)にある小屋(集落)を意味する「根小屋」が転じて「名古屋」となったというもの。名古屋は、あまり山のイメージがありませんが、古来より城下町として栄えた場所です。通常、町の造成には大量の土が必要であるため、大きな町は山の近くに造られます(また、大量の物資を運ぶための河川も近くには必要です)。古来には山があり、名古屋の町の発展により切り崩されたと考えられます。

④ 城砦をめぐる兵舎の意 「名護屋」

名古屋といえば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の「三英傑」ゆかりの地であり、「尾張名古屋は城でもつ」と唄われるまさに城下町。古来は荘園の地名であったこともあり、「名(名士)」を「護」る者が住む家「屋」で、「名護屋」はピッタリでしょう。

⑤ 浪が高くしばしば海岸を越えるから 「浪越野」

最後に記載しましたが、「波が越えてくる原野」という意味です。近年、いつ起こるかわからないといわれている南海トラフ巨大地震が想定されている中、何やら意味深ですね。

名古屋は素晴らしい町

以上、見てきましたが、他にも諸説あり、どれも決定打には欠けるようで、通説として定まってはいません。ということは、私たちのとらえ方一つということです。
皆さんは、どの説がお好みですか?私としては、やはり、「いろいろな意味で何事もなく平和で、そして、人と人とが和やかに暮らせる町であれば良いな」と心の底から思います。

古代日本には、「言霊」という考え方があります。言葉に宿っていると信じられていた不思議な力のことで、発した言葉どおりの結果を現す力があるとされていました。
私は、「愛」「知」る地、「和や」の一員として、これからも「なごや」は素晴らしいと、語り紡いでいきたいと思います。


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