今回は2022年のプレミアム商品券の申込状況について、5月24日時点の情報をまとめましたのでご紹介します。
まとめると、
- 申込み人数は紙版37.8万件、電子版10.8万件となっており、紙版が電子版の3倍以上申し込まれている
- 紙版の申込率は約172%となり、伸びの勢いは止まっていない
- 電子版の申込率は約71%で、まだ余裕がある
- 現時点の当選率の推計値は紙版58.2%、電子版100%
(ただし、繰り上げ当選や他方余剰分の抽選は考慮していない)
という感じです。
いよいよ締め切りがあと数日に迫っていますが、傾向としては変わらず、駆け込みによる変化は現れていません。
(もちろん、紙版の当選率は下がっていますが…)
ちなみに、今回の数字は公開されたのが5月24日なので、
「5月23日時点の数字じゃあないのか?」
と思ったりもしたのですが、公式ページが「5月24日」と書いているのでそのまま採用しています。ぜんぜん納得できないですけど…
5月24日に公表された情報
第8回目の発表結果は以下の通りでした。
申込件数
いわゆる、
何人が応募したか?
という情報で、現時点では紙版の申込数が電子版の3倍超となっています。
引用元:2022年名古屋市プレミアム商品券応募サイトより抜粋
申込率
これは、用意された発行数に対して、何口の応募があったか、という割合を示しています。
例えば、紙版は1,008,000冊発行予定なので、応募が10,080口来た場合は申込率10%、といった数字になります。
実は件数よりもこちらが大事で、これが100%を超えると抽選という事になり、申込率が低ければ低いほど当選率は上がります。
引用元:2022年名古屋市プレミアム商品券応募サイトより抜粋
紙版は約172%、電子版は約71%、といった状況です。
紙版は抽選となることが確定していますが、電子版はまだ7割程度、といった感じです。
Twitterにも書きましたが、電子版の申込率が(紙版と比較して)ここまで低迷していると、名古屋市の今後の政策に影響を与えかねないので、少し心配しています。
駆け込みによる申込みが増えないですかね…
これは、いろいろな施策は前例をベースに議論される事が多いですが、今回電子版が不人気に終わってしまうと
「市民は電子化を望んでいない」
「デジタルを使える市民は少ないから無意味」
というデータとして使われてしまうのでは?という意味です。電子版、頑張れ!
(私は電子版に申し込む予定です)— 名古屋子育て情報局 (@nagoya_kosodate) May 18, 2022
当選確率の推計
こうなってくると、やはり
「選率はどうなっとるの!?」
というのが気になるところだと思います。
そこで、現時点で計算できる範囲で、その時点における当選率も出してみる事にしました。
なお、この考察は完全に私見であり、あくまで参考情報とお考えください。
最終的にどちらに応募するかについては各自のご判断でお願いします。
本情報を参考にした結果、落選したとしても名古屋子育て情報局は責任を負いません。
当選確率の推移
現時点における当選率は以下の通りとなりました。
紙版は当選率58.2%、電子版はまだ申込口数が発行口数に到達していないので当選率100%です。
前回も書きましたが、このまま大きな傾向の変化がなければ、最終的な紙版の当選確率は50%前後になるのではないでしょうか。
引用元:2022年名古屋市プレミアム商品券応募サイトより作成
なお、抽選の詳細な方法は不明ですが、問い合わせ窓口に確認したところ、
- 希望された口数を減らして当選者を増やす事はしない
- ホームページに「紙と電子の当選確率に違いはありません」とあるが、実際には申込み状況によっては当選率に違いは出る
という回答をいただきましたので、実際に当選率の違いは出ると思います。
ちなみに、詳細は割愛しますが、
「紙版申込者全員が、落選した場合に電子版の余剰分抽選を希望した」
と仮定すると、トータルでの紙版申込者の当選率は70%程度になっています。
(紙版に落選し、さらに電子版の余剰分抽選に落選する確率が30%ぐらい)
当選率の計算方法の詳細は以下をご確認ください。
計算の方法
現時点で分かっている情報は、
- 何人申し込んだか?
- 何口申し込んだか?
- 発行口数は何口か?
という3点です。
この3点を使い、
1.1人当たりの応募口数の算出
↓
2.想定される当選人数の算出
↓
3.当選率を算出
という感じで算出していきます。
1人当たりの応募口数の算出
ここでは、
総申込数÷総申込人数という計算を行い、1人当たりの希望口数の算出します。
5月24日のデータでは、
- 紙版:1人あたり4.6冊申込
- 電子版:1人あたり4.4口申込
という結果になり、5月19日からほぼ変化していない状況です。
想定される当選人数の算出
1人当たりの応募口数が分かったので、
総発行口数÷1人当たりの応募口数
を行って想定される当選人数を算出します。
5月24日のデータでは
- 紙版:約22.0万人が当選
- 電子版:約15.3万人が当選
という結果になりました。
当選確率の算出
ここでは、
当選人数÷応募人数
を行って当選確率を算出します。
例えば、今回の紙版の場合、
- 想定される当選人数:219,766人
- 応募した人数:377,689人
となっているので、
219,766人÷377,689人=約58.2%
という結果になりました。
電子版の懸念点
上記の通り、現状では圧倒的に電子版の方が当選確率の点では優位です。
ただ単に、「何が何でも当選したい」のであれば電子版申込を選択するのが合理的ですが、以下の懸念(リスク)もあるのでそこは頭に入れておいた方が良いです。
- 電子決済に慣れていない店舗の対応に不安が残る
- システム自体の信頼性が未知数
- 電話番号をキーとしたログインのトラブル
- 対応店舗の差
電子決済に慣れていない店舗のリスク
今回、店舗側の説明を見ると、入金スケジュール等で電子版がある程度優遇されています。
そのため、今回が初めて導入する電子決済サービス、という店舗も一定数存在すると思われます。
そういった店舗においては、決済に時間がかかったり、特殊な決済処理(各種クーポンとの併用など)などで店員さんもやり方が分からない、といったトラブルに遭遇する可能性があります。
実際、Twitterでコメントをいただきましたが、
「とある百貨店では株主優待券と電子版の併用が可能か否かはまだ決まっていない(紙版はOKが決まっている)」
といったように、「電子版に対応している」と表記されていても、具体的な対応となると紙版の方がスムーズ、というケースは考えられると思います。
システム自体の信頼性が未知数
ITに弱い名古屋市が初めて大規模に展開する電子決済サービスのため、システムの安定性は未知数です。
実際、抽選後のスケジュールを確認すると6月16日に一斉に当選通知を郵送するそうで、アクセス集中によるトラブルが発生しないかちょっと心配です。
(決済サービスとして考えればそこまで件数が多くないため大丈夫だとは思いますが)
電話番号をキーとしたログイン
今回、電子版に当選すると、
当選通知を受領
↓
申込時の電話番号を入力
↓
SMS認証(上記電話番号に来るパスコード入力)
↓
4桁パスワード登録
といった流れになります。
つまり、申込時に入力した電話番号でSMSが受信できないと先に進めないという事でもあり、
「電話番号を変えてしまった」
「”SMSの受信”そのものがよく分からない」
といった場合には購入できなくなるリスクがあります。
対応店舗の差
これは別記事でまとめていますが、
「自分が使いたい店が電子版に対応しているか」
というところは事前に確認する必要があります。

意外と紙版のみ対応、という店も多いので、念のため確認しておいた方が良いかと思います。
===
以上、今回は、
2022年 プレミアム商品券における5月24日時点の申込状況と当選確率
についてご紹介しました。
皆様の参考になれば幸いです。
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