今回は、
「名古屋市の中学生の学力は他の都市と比べてどうなのか」
というデータを25年の最新データに更新しましたのでご紹介します。
使用するデータと分析内容について
使用するデータ
使用するデータは
「令和7年度 全国学力・学習状況調査」
を使用します。
なお、全国学力・学習状況調査は中学校3年生を対象に、数学・国語の試験を行い、教育施策の成果と課題を分析する事を目的にしているものです。
令和5年の中学校場合、
- 国語:14点満点
- 数学:15点満点
のテストとなっています。
また、試験自体は、私立・国立・公立全ての学校で実施されていますが、今回の分析では、公立中のもののみを使用しています。
分析内容
どう分析するかはなかなか難しいのですが、今回は
- 平均点比較
→各都市の全体的な学力を比較する - 得点率80%以上の生徒の割合
→各都市の上位層の学力を比較する - 得点率20%以下の生徒の割合
→各都市が授業についてこれない生徒をどれだけ出さないか
という3つの視点で分析をしたいと思います。
なお、対象都市は政令指定都市+東京都の21都市としました。
(本来は東京は23区のみに絞りたいところですが、データが公表されていないので…)
中学生の学力比較結果
国語の学力比較
まずは国語の結果を見てみましょう。
平均点の比較
平均点を比べると以下のようになりました。
なお、平均点そのものを比べると差が見えづらいので、得点率で表しています。
(例えば、1位のさいたま市の場合、平均点は8.0点/15点満点で、得点率は57.1%)
引用元:令和7年度 全国学力・学習状況調査より作成
上記の通り、全体感としては、名古屋市の国語の学力は政令指定都市でも下位(13位)に来ています。
2023年は16位だったので順位が上がっていますが、もう一歩上に行きたいところ。
そのほか、傾向としては関西の京都以外の都市が下位に集まっているのが特徴的で、このあたりの傾向は23年から変化がありません。
なお、全国の公立中の平均得点率が54.3%なので、名古屋市はギリギリ平均に届いたという事になります。
また、全国の私立中の平均得点率は60.5%、国立は70.8%なので、やはり入試があると平均値が押し上げられるようです。
得点率80%以上の生徒数割合比較
この指標は、要するに「80%以上得点できるような優秀な生徒がどれだけ居るか」という分析で、数字が大きい方が優秀です。
今回の国語14点満点なので、11点以上取れた生徒がどれだけ居るかというのを集計しました。
引用元:令和7年度 全国学力・学習状況調査より作成
上位の顔ぶれはあまり変わりませんが、京都が上位に入っていて、学力差が大きいのかもしれません。
名古屋は15位で平均よりも順位が下に。
23年データもそうでしたが、名古屋は国語が苦手なエリアというのは変わっていないようです。
得点率20%以下の生徒数割合
この指標は、要するに「20%も得点できないような生徒を出さない努力をどれだけしているか」という分析で、数字が小さい方が優秀です。
今回の国語14点満点なので、3点以下しか取れなかった生徒がどれだけ居るかというのを集計しました。
引用元:令和7年度 全国学力・学習状況調査より作成
23年の名古屋市はワースト4でしたが、今回は13位で多少は改善されました。
トップ層の顔ぶれはあまり変わらず、関東ではさいたま・東京が強いですね。
数学の学力比較
次に、数学の結果を見てみましょう。
平均点の比較
平均得点率(平均点)を比べると以下のようになりました。
なお、平均点そのものを比べると差が見えづらいので、得点率で表しています。
(例えば、1位のさいたま市の場合、平均点は8.1点/15点満点で、得点率は54.0%)
引用元:令和7年度 全国学力・学習状況調査より作成
こちらは、国語とは大きく異なる結果で、名古屋市は6位に入っています。
ただ、23年は3位だったので、東京や横浜に抜かれてしまっているのが少し残念。
全体傾向としては関東の都市が多く上位に入っていますね。
全国の公立中の平均得点率が48.7%なので、名古屋市は全国平均を上回っている事になります。
また、全国の私立中の平均得点率は60.3%、国立は77.3%なので、国語よりも公立との差が大きいと言えます。
得点率80%以上の生徒数割合比較
この指標は、要するに「80%以上得点できるような優秀な生徒がどれだけ居るか」という分析で、数字が大きい方が優秀です。
数学の場合、15点満点なので、12点以上取れた生徒がどれだけ居るか、と読み替える事もできます。
引用元:令和7年度 全国学力・学習状況調査より作成
こちらも6位で上位に入っていますが、23年では2位だったので、他の都市に抜かれてしまったのは平均得点率と同じ。
全体的には千葉・相模原以外の関東が強く、名古屋と比較しても結構差があります。
得点率20%以下の生徒数割合
この指標は、要するに「20%も得点できないような生徒を出さない努力をどれだけしているか」という分析で、数字が小さい方が優秀です。
数学の場合、15点満点なので、3点以下しか取れなかった生徒がどれだけ居るか、と読み替える事もできます。
引用元:令和7年度 全国学力・学習状況調査より作成
名古屋市は7位で上位に入っていますが、こちらも23年は5位だったので順位を落とした形。
もちろん、上位層だけを見ているわけではない、というのは読み取れるので嬉しいデータですが…
注目すべきはさいたま市で、数学では3つの分析全てでトップを取っています。
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以上、今回は
[25年データ]全国学力調査 政令指定都市ランキング
をご紹介しました。
以前紹介した23年データと大きな比べると
「名古屋は国語が弱く、数学が強い」
という傾向は同じでしたが、数学の順位が下がってしまっているのが残念でした。
今回の表題画像はAI(Gemini)が考える
「数学の学力テストが全く解けず、泣きそうになっている学ランを着た男子中学生の様子」
です。
ちゃんとテスト用紙の文字も日本語になっているし、以前とは格段の差がありますね。
ただ、この男子生徒はもう泣いてしまっているような…w
皆様の参考になれば幸いです。










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