前回は小学生高学年・中学生がスマホデビューする際の”大手キャリア”のオススメ料金プランをご紹介しました。

今回は、”もっと安価にならないか”という視点で、格安SIM(MVNO)のオススメプランを紹介します。
格安SIM(MVNO)って何なの?
そもそも、格安SIM(MVNO)って何なの?というところを簡単に説明します。
格安SIMとはいわゆるMVNO(Mobile Virtual Network Operator)つまり「仮想移動体通信事業者」のことで、簡単に言えば
「大手キャリアからケータイ通信の設備・電波を借りて営業している事業者」
のことです。
(なお、LINEMOは料金が安いので”格安SIM”を名乗っていますがソフトバンクが直接運営しているのでMVNOではありません。)
一般の方にはイメージしづらいと思いますが、MVNO事業者と大手キャリアの関係性、通信速度の状況を簡単に示すと、
という感じになります。(厳密にはちょっと違いますが)
余談ですが、2022年時点のドコモの貸出料金は
1Mbpsあたり2万円/月
という感じだったそうです。
(マイネオスタッフブログより)
要するに、
借り受けている帯域幅が契約者に対して小さいと通信速度が著しく遅くなる
という減少が発生するのが大手キャリアとMVNO事業者の最大の違いです。
(もちろん、混み合う(契約者の同時通信数が増える)時間帯である昼12時~13時、夜20時~1時の時間帯に使わない・家のWiFiを使う場合はこのデメリットは無視して良いです)
大手キャリアの場合、”速度が遅い”と感じる場合は以下の2つのケースだけなのですが、格安SIM(MVNO)の場合は上記の”事業者が借りている帯域幅の不足”も速度低下の原因となり得るわけです。
なお、最近は「ドコモが遅い」という話をよく聞きますが、これは上記2パターンの対応が遅れているから。
名古屋だと、
- 名駅周辺
- 名古屋市営地下鉄
の通勤ラッシュ時は速度低下を明確に感じる事が多いと思います。
大手格安SIM(MVNO)事業者はどこなの?
大手キャリアから帯域を借りる事自体はそこまでハードルが高くないため、格安SIM(MVNO)事業者はかなりの数があります。
とはいえ、既述の通り大手通信キャリアから通信帯域を借りる費用も安くはないため、
規模が小さな格安SIM(MVNO)事業者は通信速度が遅い確率が上がる
という傾向にあります。
格安SIM(MVNO)事業者の運営サイクルとしては
契約者増
↓
速度低下
↓
借り受ける帯域幅を増やす
↓
速度回復
↓
契約者増
↓
速度低下
↓
・
・
・
という流れを繰り返していくわけですが、大手以外はどうしても「速度低下」から「借り受ける帯域幅を増やして速度を回復させる」までの時間が長くなりがちなんです。
そのため、個人的には大手格安SIM(MVNO)事業者と契約するのがオススメです。
じゃあ、
大手格安SIM事業者はどこなのか?
というと、以下の通り、MMD研究所の調査結果から
- IIJMIO(インターネットイニシアティブ(IIJ))
- mineo(オプテージ)
- J:COM MOBILE(JCOM)
- 日本通信SIM(日本通信)
- イオンモバイル(イオンリテール)
あたりがシェアの上位となっており、「大手」と言って良いと思います。
※OCNモバイルONEと、楽天モバイル(MVNO)は新規受付停止
引用元:MMD研究所発表資料より
また、前のパートでご紹介した通信速度と密接に関係のある”満足度”という視点だと、同じ調査で以下の結果となっていました。
引用元:MMD研究所発表資料より
今回は、上でご紹介した
- IIJMIO
- mineo
- J:COM MOBILE
- イオンモバイル
- 日本通信SIM
と比べてみることにします。
大手格安SIM(MVNO)の料金プラン
前置きが長くなりましたが、見ていきましょう。
IIJの料金プラン
IIJの料金プランは実質
「ギガプラン」
1つとなっています。
HPは以下のリンクからどうぞ。
【IIJ】ギガプラン
IIJのギガプランは以下の通り。(公式HPはこちら)
なお、ギガプランは容量別の料金が細かく設定されており、利用状況に適したプランを選びやすくなっています。
容量別料金は以下の通り。
引用元:IIJホームページより
フィルタリングが有料(396円/月)であることを考えても、フィルタリング込みで5GBで約1,300円、10GBで約1,800円は魅力的。
既にIIJmioひかり(IIJの光回線)や、家族でIIJMIOを使っている場合、特にmioひかりを使っている場合は割引額が大きい(660円)のでかなりオトクです。
いわゆるスタンダードな
「月◯◯円払って▲▲GBの通信が出来る」
というスタイルのプランではIIJがコスパが良いケースが多いです。
また、IIJは
「いつでも容量を消費しない低速モードに切り替えられる」
という他社には無い仕組みがあります。
この低速モードは”低速”と言えど、300kbpsで通信が可能なので、
“動画を見る時以外は低速モードで節約する”
という少しテクニカルな使い方も頑張れば可能です。
(それでもやっぱり300kbpsは遅いですが…)
オプテージ mineo(マイネオ)の料金プラン
mineoの料金プランは
- マイピタ
- マイそく
の2種類があり、今回は特徴的な料金プランである”マイそく”をご紹介します。
(マイピタについては、一定容量を一ヶ月で使う一般的な料金プランですが、大手の料金プランと同水準で選ぶ意味が薄いので割愛します)
HPは以下のリンクからどうぞ。

【mineo】マイそく
mineoのマイそくはかなり特殊な料金プランとなっており
- 月間の通信量は無制限に使える
- 通信”速度”で料金の違いがある
- 平日(月~金)の昼12時~13時はかなり厳しい速度制限がかかる
というプラン。
詳細はこちらから見られますが、他にはないかなり尖ったプランです。
実用的なのはスタンダードプランとプレミアムプランですね。
上で触れていますが、このプランの肝は
「極端に速度が制限される平日12時~13時をどう過ごしているか」
というところでしょう。
例えば、
「学校にスマホを持っていっていない」
という場合はこのデメリットはほぼ無視できるので非常に良い選択肢となり得ます。
私立中などでスマホ持ち込みが容認されている等の場合、このプランは要注意です。
(そもそも、昼休みにスマホを使ってほしくはないですが…)
なお、ライト&スタンダードプラン平日12時~13時の速度である”32kbps”で出来ることは「テキストメッセージの送受信」がギリギリ可能な程度で、QRコード決済のコードを表示するのも難しいレベルでほぼ使い物になりません。
(あとは阿部寛のHPを見るぐらいw)
プレミアムプランの平日12時~13時の速度である200kbpsも結構厳しいですが、QR決済程度なら可能なようです。
それ以外の時間帯の速度である1.5Mbsや5Mbpsは充分実用的な速度で、困るシチュエーションと言えばアプリのダウンロード&アップデートに時間がかかる事ぐらい。
マイネオは過去に”1.5Mbpsで何が出来るか?”の検証を行っていますが、以下の画像の通り、動画コンテンツも(画質は別として)視聴可能なようです。
詳細はコチラからどうぞ。
(※上のリンク先の記事はプレミアムプランが3Mbpsだった頃の記事ですが、現在は5Mbpsまで速度がアップしています)
引用元:マイネオスタッフブログより
なかなか判断が難しいですが、”平日12時~13時に使わない”という場合は
「スタンダードプラン+フィルタリングで約1,400円で使い放題」
というのはかなり魅力的だと思います。
JCOM J:COM MOBILEの料金プラン
JCOMの料金プランは1種類しかなく、IIJと同様に容量別の料金が細かく設定されています。
HPは以下のリンクからどうぞ。

【J:COM MOBILE】Aプラン ST/SU
JCOMはKDDI系列なのでau回線を使うサービス。
プラン名もauの頭文字からか”Aプラン”となっています。(もうちょっと良い名前は無かったのか…)
JCOM系のサービスを使っていると「データ盛」が適用され、容量が大幅に増えるのが特徴です。
容量別料金は以下の通り。
引用元:JCOMホームページより
正直に言って、JCOM系のサービスを使っていないなら検討する意味はありません。
サービス内容もマイネオのように尖っているわけでもなく、IIJよりも明らかに高いです。
一方で、JCOM系のサービスを使っているなら
「20GBで2,178円、さらに容量超過後も1Mbpsで通信できる」
となるので、コスパがかなり高くなります。
JCOM系のサービスを使っているならオススメです。
イオンリテール イオンモバイルの料金プラン
イオンモバイルの料金プランは1種類しかなく、IIJやJCOMと同様に容量別の料金が細かく設定されています。
HPは以下のリンクからどうぞ。

【イオンモバイル】ベーシックプラン
イオンモバイルの料金プランに名称は無いです。
(公式HPの料金表に”BASIC PLANS”と書いてあったのでそう呼んでいるだけです)
イオンモバイルの概要は以下の通り。
イオンモバイルの料金プランは複数人でのシェアが前提になっているので結構複雑ですが、簡単に言えば、
- 1人目の料金額にデータ容量をシェアする人数によって料金が上乗せされる
- 追加1人目は+550円、追加2人目は+220円で追加可能
- 4人目以降は+440円で追加可能
というルールになっています。
1人目の料金額は以下の通りです。
ここに追加する人数に合わせて料金が上乗せされる形になります。
引用元:イオンモバイルホームページより
正直に言って、1人で使う場合はIIJの方がお値打ちです。
やはり真価を発揮するのは複数人でシェアをした場合。
例えば、
「家族4人全員イオンモバイルにして1人あたり20GB/月使う」
というケースでは4人の合計金額が6,468円となり、1人あたり1,617円で20GB使うことが可能です。
(フィルタリングサービスを入れても1人あたり1,837円/月)
ただ、基本的には”シェア”なので、子どもが80GB中70GB使った、みたいなパターンもあり得るのでそこはちょっと悩みどころ。
また、”家族全員イオンモバイルに変更する”という手間は結構かかるので、オトクではあるものの、実行のハードルは高めですね。
日本通信 日本通信SIMの料金プラン
日本通信は以下の3種類のプランがあります。
- 合理的シンプル290プラン
- 合理的みんなのプラン
- 合理的50GBプラン
他社と異なり、容量が細かく分けられていない代わりに、かなり費用が抑えられているのが特徴。
最後にご紹介するプランですが、コストパフォーマンスを考えると最有力候補と言って良いと思います。
HPは以下のリンクからどうぞ。

【日本通信SIM】合理的シンプル290プラン
合理的シンプル290プランは
「とにかくランニングコストが安い」
というプランになっています。
概要は以下の通り。
フィルタリング込みだと約700円/月となりますが、
“小容量で良いからとにかく安くしたい”
という場合はかなり良いプランだと思います。
【日本通信SIM】合理的みんなのプラン
合理的みんなのプランなかなりバランスの良いプランで、20GBの通信と5分通話定額がセットになっています。
概要は以下の通り。
フィルタリング込みだと1,786円となりますが、コストパフォーマンスは随一で、ある程度の規模以上の会社が提供してるプランでは頭一つ抜けている感じ。
5分通話定額が含まれているのに前述のイオンモバイルの家族4人でシェアするパターンより安くなっていますからね…
【日本通信SIM】合理的50Gプラン
これは、合理的みんなのプランの通信容量が50GBになったプラン。
概要は以下の通りです。
合理的みんなのプランとの差額は788円ですが、通信容量は30GB増えており、沢山通信を使う場合は相当オトク。
(日本通信の場合、1GBの追加に220円かかることを考えると、+788円で30GB増えるのは破格です)
地味に通話し放題オプションも400円低くなっており、法人需要にも応えられそうなプランになっていますね。
容量別オススメ
ここまでご紹介してきましたが、
「じゃあどれがオススメなの?」
というのを少しまとめます。
今回は、容量別に
- 1GB/月程度
- 5GB/月程度
- 10GB/月程度
- 20GB/月程度
- 20GB/月以上
の5パターンでオススメプランを紹介していきます。
なお、JCOM系サービスを使っている場合は総じてJ:COM MOBILEがかなり有利になりますし、IIJも光回線を使っている場合は割引が入るのでかなりオトクになります。
1GB/月程度のオススメ
1GB/月程度の通信量のプランを比べると、以下のようになります。
(マイネオは使い放題ですが、参考としてスタンダードプランを載せます)
やはり強いのは日本通信で、フィルタリング込みで686円で1GB通信できます。
次点はIIJで、2GBで1,246円はギガ単価としては日本通信を下回りますし、1GBではちょっと足りない、という場合はこのプランがオススメです。
5GB/月程度のオススメ
5GB/月程度の通信量のプランを比べると、以下のようになります。
(マイネオは使い放題ですが、参考としてスタンダードプランを載せます)
このカテゴリだとIIJがトップ。
日本通信は1GBの次が20GBになるので、GB単価としてはダントツに安いんですが、5GBとして見た場合の総額としてはIIJの方が良いので次点としました。
10GB/月程度のオススメ
10GB/月程度の通信量のプランを比べると、以下のようになります。
(マイネオは使い放題ですが、参考としてスタンダードプランを載せます)
このカテゴリは日本通信の圧勝。
他社と比べて容量が2倍あるにも関わらず、料金的にはどの会社よりも安いです。(マイネオ除く)
料金だけ見ると、他社を選ぶ理由は無いです。
20GB/月程度のオススメ
20GB/月程度の通信量のプランを比べると、以下のようになります。
(マイネオは使い放題ですが、参考としてスタンダードプランとプレミアムプランを載せます)
ここも日本通信がトップ。
当たり前ですが、既に10GBの時点で他社に買っていたのに、20GBで負けるわけが無いですね。。。
20GBだとちょっと足りない、という場合はIIJも候補に入りますが、それでも値差を考えると日本通信一択な気がします。
20GB/月以上のオススメ
20GB/月を超える通信量のプランを比べると、以下のようになります。
なお、今回は例として50GB前後のプランを載せていますが、30GB-40GB程度も似たような結果です。
ここでもトップは日本通信。
50GB+5分通話定額で2,574円は他社と大きな差があり、比べようもありません。
唯一対抗可能なのは
「平日の12-13時に使わない」
「外で動画をかなり見る(容量をかなり使う)」
というパターンでマイネオのマイそくスタンダード&プレミアムが候補に入ってくるぐらい。
まとめ
以上をまとめると、
- 基本的には日本通信のプランが高コスパ
- 昼の12時-13時に使わない場合はマイネオも視野に入る
という感じで、既にIIJの光回線やJCOMのサービス、イオンモバイルを使っているといったケース以外にはかなり選択肢はシンプルになりました。
ただ、日本通信も全く懸念点が無いかと言われればそうではなく、
「回線がドコモしか選べない」
というところは少し気になるポイント。
なぜかと言うと、
「近年のドコモはエリア整備・チューニングが他社よりも甘く、パケづまり(通信不能)状態や極端な低速になることがある」
という状態だから。
ただ、詳細は割愛しますが、名古屋近郊の場合、上記の現象が発生する箇所は少ない(名駅や栄の人が多く5Gエリアが点在する場所のみ)なので、そこまで気にする必要は無いかもしれませんが頭に入れておいた方が良いかもしれません。
また、格安SIM(MVNO)はどうしても大手キャリアよりは速度が不安定で、特に昼の12-13時、夜の20時-1時あたりは速度が著しく遅いケースもあります。
そのあたりはコチラのサイトで各MVNO事業者の実測データを見ることが可能なので、事前にチェックすることをおすすめします。
===
以上、今回は
はじめてのスマホ契約でオススメは?(格安SIM編)
をご紹介しました。
2回に渡ってご紹介してきた「はじめてのスマホ契約のオススメ」ですがいかがでしたでしょうか。
“大手キャリア・MVNO全て込みでどれが良いか?”というところはなかなか悩ましいのですが、私なら以下のチャートで判断していく事になると思います。
まぁ正直なところ、中学生まではそこまで多い通信量(20GB超)は必要ない、むしろ動画ばかり見たりして悪影響があるので
- LINEMOの10GBプラン
- 日本通信の1GBプランか20GBプラン
あたりで良い気がします。
それでも足りないって言ってきたら、マイネオの1.5Mbpsや5.0Mbpsの使い放題で我慢してもらう感じですかね…
皆様の参考になれば幸いです。























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