今回は定期データの更新記事で、
「実際に各高校に行く人はどれぐらいの内申点を取っているのか?」
「各高校の偏差値はどれぐらいなのか?」
というところの最新データをご紹介します。
なお、分析対象の学校に関しては、愛知全県模試の合格者平均偏差値上位30校としました。
参考となるデータ
愛知県の公立高校の内申点や偏差値の目安については、様々な学習塾でデータを出していますが、データの母数が大きく信頼性が高いのが「愛知全県模試」の結果データではないでしょうか。
愛知全県模試は下記の通り、受験する人数が多いことを強みに挙げていますが、追跡調査により各校の合格者内申点の平均値等を出しているのが大きな特徴です。
引用元:愛知全県模試公式ホームページより
このデータは愛知全県模試を行ったことのある塾向けのみに「愛知全県模試 追跡調査NEXT STAGE」として展開される資料で、一般の方が目にする機会はあまりないです。
しかし、近年はこの資料をベースとした分析を行い、様々な情報とともに紹介している塾が沢山あるため、ある程度の情報を知ることができるようになっています。
いつもご紹介していますが、かなり詳細な分析&データ公開をしている塾の一つとして、【名学館小牧新町校のブログ】があります。
ここは毎年各校の内申点平均値等多数のデータを掲載しており、より詳細なデータを見たい場合はこちらを見に行くのがオススメ!
正直なところ、名学館小牧新町校さんのブログがあれば事足りてしまうんですが、本ブログ記事は「上位校のイメージを掴むためのもの」という位置づけです。。。

各種データ抽出の結果
内申点の状況
各校の内申点の状況は以下のようになっています。
この数値は合否判定で使う90点満点ではなく、2倍する前の45点満点の数値ですね。
※◯のプロットが合格者の内申点平均値、棒グラフ部分が最大値と最小値の範囲を表す
※学校名右側の[]内は2024年のデータからの差分を示している
※順番は合格者内申点平均値の上位順出典元:2025年愛知全県模試 追跡調査NEXT STAGEより
相変わらずトップ校は高止まりしており、合格者平均が1位の旭丘高校は「43.3」というとんでもない数字です。
合格者最低内申点を見る限り、トップ校を狙う場合は
- トップ10の学校を目指すのであればオール4以上は欲しい
- トップ5校以上を目指すのであればオール5に近くないと厳しい
というのは変わっていないですね。
勉学5教科でオール4以上を取るのは努力次第で想像ができるとしても、それ以外の4教科(保健体育、技術家庭、美術、音楽)でもオール4以上を確保するというのは相当なハードルを感じます。
このあたりは再三触れていますが、
「子どもの性格等で向き不向きが確実に存在する試験方式である」
というのは頭に入れておいた方が良いです。
昨年からの差分を見ると、瑞陵高校が”+0.8″という大きな上昇を見せていますが、名東(国際英語)は「+4.0」というとんでもない上昇幅となっています。
まぁ専門科は人数が少なくてブレ幅が大きいので、昨年との差分が大きい傾向ではあるのですが、ここまで差分が大きいのは珍しいので驚きました。
入学試験の得点の状況
各校の入学試験の得点状況は以下のようになっています。
(各教科22点満点x5教科で110点満点のテスト)
なお、今回ピックアップしている学校は全て合否判定に入学試験重視のパターン(入学試験得点x2倍)を採用しています。
※◯のプロットが合格者の内申点平均値、棒グラフ部分が最大値と最小値の範囲を表す
※学校名右側の[]内は2024年のデータからの差分を示している
※順番は入学試験の合格者平均値上位順出典元:2025年愛知全県模試 追跡調査NEXT STAGEより
こちらも内申点と同様、トップ校は8~9割の得点が当たり前、という感じになっています。
トップの旭丘高校は合格者平均が100点を超える、という非常に高得点を求められる状況でした。
試験問題自体が難問奇問がほぼない状況から、やはり突出した能力を有する生徒よりも、ミスや穴のない生徒を選抜する趣向が強いように感じます。
問題と解く生徒側からするとミスの許されない本当にプレッシャーのかかる試験だと思います。
例えば、今年の合格最低点の最も高い向陽(国際科学)の場合、合格最低点は93点となりますが、これは
“100点満点のテストで約88点取るのが最低条件”
と考えることができます。(しかも最低点付近の場合は内申点が高くないと不合格になる)
中学受験の最難関では東海中で約60%、南山女子では約65%取れれば合格できることを考えると、中学受験と高校受験の方向性の違いがハッキリと現れていると考えることもできますね。
(※学校名のリンク先は各校における過去10年間の合格最低点推移をまとめた記事です)
昨年からどう変化したか、というところですが、
今回ピックアップした学校の大半(千種の国際教養以外)で合格者平均点が上がっている
というところから、
2025年の入学試験は明確に易化した
と言って良いと思います。
なお、愛知県のHPで公開されている各科目の全体平均の変化を見ると、
- 国語:+4.4点
- 数学:+0.9点
- 社会:-0.7点
- 理科:-0.4点
- 英語:-1.0点
となっており、特に国語とが大幅に易化した結果、全体の合格者平均点が上昇した事がデータから読み取れます。
※100点満点換算すると、国語は平均点が約50点から約71点に上昇した事になる
出典元:愛知県HPより
偏差値の状況
各校の合格者が愛知全県模試においてどのような偏差値だったか、というデータは以下の通りです。
※◯のプロットが合格者の内申点平均値、棒グラフ部分が最大値と最小値の範囲を表す
※学校名右側の[]内は2024年のデータからの差分を示している
※順番は愛知全県模試合格者平均偏差値上位順出典元:2025年愛知全県模試 追跡調査NEXT STAGEより
上位校の殆どが偏差値を上昇させており、昨年0.5上昇した旭丘は今年さらに0.6上昇し、ついに偏差値70を超えました。
(偏差値70というのは44人に1人、上位2.3%という感じ)
また、向陽の国際科学は人数が少ないのでブレが大きいとはいえ、2.4も偏差値を上昇させていることから、高い人気を維持している事が分かります、
合格最低偏差値は旭丘・明和・向陽(国際科学)が強く、60を超えており、この点からも入学のハードルが非常に高い事が分かりますね。
====
以上、今回は
[2025年データ]愛知県の公立高校受験の内申点や入試得点、偏差値まとめ
についてご紹介しました。
23年はマークシート化による難易度の低下、24年はその反動で大幅に難易度が上昇しましたが、25年は特に国語の難易度が下がったことで全体としては最低合格点が下がった、という流れですね。
トップ校の合格最低点は8~9割でまだまだ高止まりしており、「ミスのない生徒が有利」という傾向は変わっていないように感じます。
これって公立中高一貫校で実施する「チェンジメーカーの育成」と親和性悪くないですかねぇ…
チェンジメーカーって”とにかくミスのないように”という姿勢とは相反する気がするんですが。
今回の表題画像は
「入学試験において、マークシート式の解答用紙を必死に塗りつぶしている日本人男子中学生」
(A Japanese middle school boy frantically filling in the answer sheet for a mark-sensitive test during entrance exams.)
です。
「マークシート」というのがなかなか難しかったようです。。。
面白かったらTwitterでいいねやリツイートお願いします!
皆様の参考になれば幸いです。









コメント