大手中学受験塾の主要私立中学における合格実績推移(女子校編)

今回は大手中学受験塾の合格実績推移の続きで、女子校編です。

男子校編・共学校編は以下をご確認ください。

大手中学受験塾の主要私立中学における合格実績推移(男子校編)
日能研、名進研、浜学園、馬渕教室における東海中、南山男子、名古屋中の合格実績の推移をまとめました。 10年間で変化が大きく、長年No.1だった名進研が他塾に抜かれつつある状況です。
大手中学受験塾の主要私立中学における合格実績推移(共学編+まとめ)
日能研、名進研、浜学園、馬渕教室における滝中学・愛知中学の合格実績の推移をまとめました。 また、まとめとして、男子校・女子校・共学校を横断的に見て、どのような傾向になっているかの考察も行ないました。

最近中学受験ネタばかりで申し訳ないですが、そういう時期、ということでご容赦ください…

今回の内容をまとめると以下のようになります。

  • 男子校と同様、長年No.1だった名進研が他塾校の猛追を許しており、合格保証やSAPIXメソッド導入といった新施策の効果は未だ見えない
  • 全体的に男子よりも日能研・浜学園・馬渕教室の勢いをより強く感じる結果だった
  • 南山女子は近年の”名進研不調”の傾向が最も顕著に出ており、2020年以降は逆に日能研が差を広げ、浜・馬渕も着実に合格者数を伸ばしている
  • 浜学園は最難関の南山女子だけでなく、中堅~難関の愛知淑徳・金城でも合格者数を伸ばしており、東海地区への対応が進んでいることが伺える
  • 馬渕教室は特に南山女子で大きく実績を伸ばしており今後の動向に注目
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前提条件の注意点

本記事は各塾の合格者数推移を出していますが単純な数字の大小にはあまり意味がない、というところには注意が必要です。

前回細かく書いたので、詳細は割愛しますが、

というあたりはご留意いただけますと幸いです。

今回対象とする塾と学校

今回対象とする塾と学校は以下の通りです。

なお、推移を見るのは
2013年~2022年
の10年間としました。

ただ、2018年の名進研の合格者数データがどうしても見つからず、そこは破線でつなげています。
申し訳ございません。

対象とする塾(再掲)

名古屋には中学受験塾が沢山ありますが、今回は大手とされる

  • 日能研
  • 名進研
  • 馬渕教室
  • 浜学園

の4つを対象としました。

各塾の特徴等をまとめるとかなり長くなってしまうのでそれはまた別の記事に回しますが、各校の2013年→2022年における名古屋市内の校舎数は以下のように変化しています。

名古屋市における中学受験塾の校舎数

引用元:各塾における以下のページの名古屋市内校舎数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※浜学園は2013年2月にいりなか校が開校しているが上記校舎数からは除外している
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

対象とする学校

今回は女子校編ということで、

  • 南山女子
  • 愛知淑徳
  • 金城学院
  • 椙山女学園

の4校を対象としました。

なお、グラフ内にも記載してありますが、椙山女学園については、馬渕教室の合格者数が記載されていなかったため空欄となっております。
こちらについては単純に載せていないだけなのか、合格者が0なのかは不明です。

また、他の記事では取り上げている聖霊中については、VAP入試主体となった関係で合格者数が非常に少数となっており、グラフにあまり意味がないので今回は対象外としました。
(そもそも聖霊中の数字を載せていない塾もありました)

主要私立中学の合格実績推移

南山女子

中学受験塾4校の南山女子合格者数推移

引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

女子における最難関である南山女子の合格実績は上記の通りとなりました。
特待生入試を除けば南女は男子を含めても(偏差値的には)東海地区の最難関であり、対応したクラスは各塾が最も力を入れるところでもあるので、ハイレベル分野における各塾の実力が東海中以上に出るのではないかと思います。

ザックリとまとめると、

  • 2013年には突出して合格者数が多かった名進研の減少幅が大きい(半分ぐらいになっている)
  • 日能研の伸びが大きく、合格者数が倍以上に増えており、名進研と立場が完全に逆転した
  • 浜学園は2022年は微減だったものの、教室数を考えれば順調に伸びている
  • 特に馬渕の伸び幅が大きく今後に注目

といった感じです。

あまりネガティブな事は書きたくないですが、東海中の結果よりも顕著に名進研の厳しい状況が浮き彫りになっています。
上記の通り、今回の期間内で合格者数が半分まで落ち込んでいるうえ、特に2022年はSAPIXメソッド+合格保証(※)を導入して生徒を募集した1期生にも関わらず、合格者数は減少しています。
※名進研の最上位Sクラス認定者は南山女子・東海・滝の3校に合格できなければ返金するという制度がある

もちろん、生徒数がわからないので合格率の比較は出来ませんが、
「名進研は日能研と比較して倍以上の教室を名古屋市内に持っているにも関わらず合格者数が日能研の半分以下」
というところは、塾を選択する立場の方には重く受け止められてしまうのではないでしょうか。

愛知淑徳

中学受験塾4校の愛知淑徳合格者数推移

引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

愛知淑徳の合格実績は上記の通りとなりました。

ザックリとまとめると、

  • 南女等の最難関校ほど顕著ではないが、名進研の不調・他3校の好調という傾向は同じ
  • 2-3年前から日能研の合格者数が名進研を抜いている
  • 浜学園・馬渕教室も数字を伸ばしてはいるものの南女等の最難関校の伸びに比べればおとなしい傾向

といった感じです。

愛知淑徳は男子における南山男子や名古屋中と同様のポジションで、どちらかと言うと難関~中堅といったレンジの学校ですが、傾向は東海・南女ほど顕著ではありませんが、同様の流れになっています。

2013年の時点では名進研は日能研の3倍程度の合格者数だったことを考えると、そこから逆転した日能研の勢いを非常に感じます。

浜・馬渕に関しては合格者数を順調に伸ばしているものの、やはりこの2塾のメインターゲットは東海・南女・滝であることもあってか、伸びは控えめです。

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金城学院

中学受験塾4校の金城合格者数推移

引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

金城の合格実績は上記の通りとなりました。

ザックリとまとめると、

  • 金城の合格者数はかなり肉薄しているものの名進研が1位を維持している
  • 傾向としては他の学校と同じで、名進研の合格者数が減少、他3塾、特に日能研が猛追している形

といった感じです。

他校に比べれば緩やかですが、やはり傾向は同じで、このままの流れが変わらないとすると2023年には順位が変わっている可能性が高いと思います。

浜学園、馬渕教室も合格者数を伸ばしており、(繰り返しになりますが)入塾試験等でふるいにかけて、どちらかと言うとハイレベル寄りのイメージがあるこの2塾がここでも合格者数を伸ばしているのは、個人的には意外でした。

椙山女学園

中学受験塾4校の椙山合格者数推移

引用元:各塾における以下のページの合格者数より作成
日能研/名進研/馬渕教室/浜学園
※馬渕教室は2018年10月に名古屋進出

椙山の合格実績は上記の通りとなりました。

ほとんど金城の傾向と同様ですが、浜学園の合格者数はあまり伸びていない、という違いがあります。

まとめ

冒頭の繰り返しになりますが、女子校における大手中学受験塾の傾向としては

  • 男子校と同様、長年No.1だった名進研が他塾校の猛追を許しており、合格保証やSAPIXメソッド導入といった新施策の効果は未だ見えない
  • 全体的に男子よりも日能研・浜学園・馬渕教室の勢いをより強く感じる結果だった
  • 南山女子は近年の”名進研不調”の傾向が最も顕著に出ており、2020年以降は逆に日能研が差を広げ、浜・馬渕も着実に合格者数を伸ばしている
  • 浜学園は最難関の南山女子だけでなく、中堅~難関の愛知淑徳・金城でも合格者数を伸ばしており、東海地区への対応が進んでいることが伺える
  • 馬渕教室は特に南山女子で大きく実績を伸ばしており今後の動向に注目

といった感じです。

今回は以上です。

皆様の参考になれば幸いです。


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